1941年の創業以来、国内生産にこだわり続けているダウンメーカーの「NANGA(ナンガ)」。この冬、海外での大反響のまま日本に上陸したUSモデルなど、いまや世界が注目するブランドに。
その実力と魅力を、長年に渡って別注アイテムを手掛けるネイタルデザインとアーバンリサーチドアーズ、2つのブランドのディレクターとともに徹底検証。
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圧倒的な保温力と軽量性を両立する最強ダウンコート。
US別注としてアメリカのみの展開だったが、大反響となり逆輸入的に国内リリースもされた、ナンガ史上最強スペックの「マウンテンビレーコート」。860FPのグースダウンを200g封入し、圧倒的な保温力を実現させながらも、耐水性や軽量性も追求した傑作。
ナンガの達人たちに聞く、コラボして分かった実力。
毎年、様々なブランドからコラボ依頼が殺到するナンガ。その人気の理由を探るべく、いち早くコラボを展開してきた2つのブランドのディレクターを直撃!!
ナンガのダウンアイテムは一生モノ。
GOTOHさん
NATAL DESIGN ディレクター
本誌でもお馴染みのブランド「NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)」のフロントマン。キャンプと釣りが趣味で、最近のファミリーキャンプでは、家族みんなで入れるナンガの大型シュラフ、ラバイマバッグを愛用中。
ネイタルデザインがナンガとのコラボをスタートしたのは、今から5年ほど前。キャンプ好きのGOTOHさんにとって、それまでナンガは高品質なシュラフを手がけるメーカーという漠然としたイメージだけがあったとか。
「シュラフの実力は耳にしていたけど、一緒に別注アイテムを作るようになって驚いたことは、すべての素材を、責任を持って厳選していること。ダウンの成分を、自信を持って公開していることも納得です。」
「それと個人的には、ロフト部分を熱圧着ではなく、縫製していることにも魅力を感じました。昔ながらの製法だからこそ、修理が容易なんですよね。しかも自社工場にリペア職人さんもいるから安心。そういう意味では、ナンガさんのダウンアイテムは、一生モノとして捉えることができると思います。」
科学的な実証データに基づいた、世界一のダウンを作ってほしい。
GOTOHさんがナンガとのコラボにおいて最もこだわっているポイントは、保温性も含めた着用感だという。
「着心地の良さを追求するために、部分的に縫い方や素材を変更しています。それにダウンって、単純にFPの数値が高ければ保温性が高いってわけじゃないんですよ。」
「ちゃんと最適なグラム数があって、生地とのバランスが重要なんです。そのあたりは、ナンガさんも一緒に研究してくれるから頼もしいですね。」
「せっかくだから科学的な実証データも作ってほしいけど、ナンガさんなら世界基準を覆すようなデータを出せると思います。それができるメーカーさんですから。そして、世界一の技術を詰め込んだ、最高のダウンを作ってほしいですね」。