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チャムス35周年を記念したリーとのコラボレーションについて、服を知り尽くす2人のスタイリストが語る。
ポップなカラーリングやデザイン、そして高い機能性から日本のアウトドア好きはもちろん、世界中で多くのファンを獲得しているブランド「CHUMS(チャムス)」。
そんなチャムスが2018年で35周年を迎えるのを記念して、アメリカンカジュアルの老舗ブランド「Lee(リー)」とのスペシャルコラボレーションを発表した。
そのテーマは“Just Like Kids(子どものように)”。
そこで今回、GO OUTで活躍するスタイリスト2名に、今コラボの魅力について語ってもらった。
商品についての詳細記事はこちら→「CHUMS × LEEのコラボウエアで、遊び心たっぷりな家族コーデを楽しもう!」
(左)福田麻衣 /スタイリスト
(右)中島貴大 /スタイリスト
「今までありそうでなかった発想がスゴく新鮮」
今回のコラボレーションのテーマは“Just Like Kids(子どものように)”。
大人の服を子どもの服に落とし込むのではなく、子どもの服を大人の服に落とし込んだデザインをコンセプトにし、ディテールのアンバランス感をあえて楽しめるアイテムたちがラインナップする。
中島:子ども服から大人服へのアップデートっていう発想が、今まで無かったので新鮮ですね。目の付けどころがまずオモシロい!
ボクの場合、何も意識しないで「コレ良いな」って思って手に取ってみると、意外とレディスってことがあって結構がっかりすることが多いんですよね。子ども服を扱っているユーズドショップに行っても「大人用だったら良いのにな〜」って思う事もかなりよくあります。
だからその視点はスゴく良いと思いますね。
中島:まあでも、レディスだったら大きいサイズを選んで、タイト目に着こなす手もあるのですが、子ども服だとそうはいかない。そこが非常にもどかしい所です。
「子どもと一緒にアメカジスタイルを楽しみたい」
福田:ウチには5才の男の子がいます。服に関しては、保育園ではとくかく動きやすくて汚れても別にかまわない、保育園用。それと、私の好みで買った普段着用と使い分けています。
保育園だと自分で簡単に着替えられないといけないので、ボタンを使った服ってなかなか使えないんですよね。
だけど休日など私といる時は何を着せても良いので、オーバーオールとかを良く着せています。リーの子ども用のオーバーオールは普段から馴染みのあるアイテムのひとつですね。
子どもの使い勝手を考えた機能性やデザインをあえて大人用にも残した、今回のコレクション。実際に手に取った時の印象とは?
福田:もともとリーというブランド自体は昔ながらのカウボーイな感じで堅いデニムを使っているイメージですが、最近は、ロゴ物やストレッチの効いたデニムも多くて、特にレディスではライトなイメージがあります。
だけどチャムスとのコラボレーションで、逆にワークっぽいリー本来のワイルドなイメージに回帰したような印象ですね。
中島:ボクが今回のコラボアイテムのポイントになっていると感じるのが、デニムとスウェットの組み合わせです。ボディ自体はリー本来のデニム生地を使っていて、ポケットなどがスウェットにアレンジしていたりとか。
もともとボクは個人的に“異素材”が大好きなのでそこがツボですね。それと、スウェットが主張し過ぎなく、さり気ないのも良い。
リーのポケットって、丸くラウンドしたシルエットが特徴的なんですが、その形がチャムスのソフトでカジュアルなイメージと重なって、リーとチャムスの親和性も感じさせる部分ですね。
大人の服では見られない、子ども服ならではのディテール使い。
中島:今回のコラボシャツはディテール使いもオモシロい。表面から見るとリーのロゴの入った通常のメタルボタンだけど、実はスナップ式っていう。ボタンの周辺にはわざわざボタンホールの補強用の刺しゅうが施されていたりと、かなりこだわった作りですね。
福田:キッズ版のボタン使いをそのまま大人用に採用しているんですね! これはラクチンでありがたいです。
中島:それと、子ども服のポケットって物が出し入れしやすいように大きめに作られているのですが、その大きさの比率のままあえて大人用を作ちゃっている。普通の大人用の服にはないアンバランスさも遊び心があって好きですね。
スラックスと重ねたキレイ目コーデがオススメ。
コラボアイテムをじっくりと堪能した二人の、オススメのコーディネートとは?
中島:ボクはこのカバーオールが気に入りました。一部のフロントポケットがスウェットにアレンジされていてソフトなイメージなので、パンツにはスラックスを選んでキレイ目に合わせてみたいですね。
ワイドシルエットのパンツでつくる、親子リンクコーデ。
福田:ペインターパンツはワイドなシルエットが今っぽいし、何より楽(笑)。全国のママさんは大好きだと思いますよ。
自分用にペインターパンツ。そしてウチのチビ用にはオーバーオールで、親子でリンクコーデを楽しめますね。
福田:デニムアイテムって、シルエットだとついこの間までスキニーが流行ったと思ったらワイド、さらに最近はフレアーも出て来たり。ウォッシュもケミカルっぽいのが流行ったり、濃紺が流行ったりと、トレンドの形がスゴく出やすいんですよ。
そういった中でチャムスの35周年という節目にリー本来のストレートなシルエットを選んだのは男気と言うか、チャムスが培って来た歴史へのこだわりのような物を感じさせますね。
中島:改めて、今回のコラボレーションアイテムで僕が一番ポイントだと感じたのが、スナップや袖裏のスエットのアテとか、子どものためを考慮したディテールをそのまま大人用にアップデートしていることですね。着心地の良さがだいぶ向上しています。
“Just Like Kids(子どものように)”。のテーマをシルエットや巧みなディテール使いを駆使してここまで実現した、リー × チャムスのスペシャルコラボレーション。
まさにチャムスとリーの服作りへの熱意とクラフトマンシップが込められたアイテムと言えるでしょう。
Photo/Dai Yamamoto
(問)CHUMS表参道店 tel:03-6418-4834 www.chums.jp/