オトナの夏休み。海の荒野を突き進む「岩礁のみち」を歩いてみた。【GO OUT 遊歩倶楽部 三浦半島編 #01】

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オトナの夏休み。海の荒野を突き進む「岩礁のみち」を歩いてみた。【GO OUT 遊歩倶楽部 三浦半島編 #01】

里山から旧街道まで、アソビの延長で“歩く”ことを楽しむ、GO OUT遊歩倶楽部。第12回目は『関東ふれあいの道』のひとつで、三浦半島の海沿いを歩くトレイル「岩礁のみち」へ。

夏ならではの磯遊びも楽しみつつ、ゴール地点の漁港にある、海が見える食堂を目指す。

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出典:三浦市HP「三浦・岩礁のみちの概要

「岩礁のみち」は三浦市の南下浦町から宮川湾まで、漁港や岩礁帯を歩く約10kmのトレイル。高波時や満潮時には歩けない場所もあり、その場合は迂回ルートも用意れている。

Table Of Contents : 目次

海岸線トレイル好きハイカーがナビゲート!

(前列左から)
五味泰輝(Hiker’s Depot スタッフ)ULカルチャーを発信する名店、ハイカーズデポのスタッフ。登山に加えて、釣り、キャンプ、パックラフトも満喫。
はるな(アウトドアショップスタッフ)サーフィン、スノーボード、トレランが趣味で、トレランは大会にも出場するアクティブ派。
Mao(ParrMarkCOFFEESTAND代表)拠点を持たず旅をしながら活動する、パーマークコーヒースタンドを運営。釣りとハイクが趣味で、昨年はアリゾナトレイルを走破。
(後列左から)
キャン(GO OUT CAMPクルー)GO OUT CAMPの名物ボランティアリーダー。富士登山のツアーガイドとしても活躍する、遊歩倶楽部の初代部長。
辻井国裕(office borshch PRディレクター)PRオフィス、ボルシチの代表。登山、自転車、パックラフトなど多彩な趣味を持つ、外遊び系ファッショニスタ。遊歩倶楽部のレギュラー部員。

そんな”オトナの夏休み”をレギュラーコンビと共に楽しむのは、ハイカーズデポの五味さんと、そのトレイル仲間のMaoさん&はるなさん。集まったのは、出発地点となるバス停。

キャン「よろしくお願いします。海沿いを歩くのはいいですね」
五味「日陰がないので、熱中症対策だけしっかりしましょう!」
Mao&はるな「よろしくお願いします!」
辻井「このあたりは、たまに来るけど、歩くのは初めてなので楽しみです」

五味さんは登山も好きだけど、釣りをしながら海岸線を歩くのも趣味のひとつ。「岩礁のみち」もハイクしたことがあるため、今回はナビゲーター役も務めてもらう。

五味「『関東ふれあいの道』は、公共機関を使って歩けるように、バス停が起点や終点になっているんですよ。なので、今回は『松輪バス停』から出発して、バス停がある宮川港を目指します。もちろん、ここをゴールにすることもできますよ」

まずは長閑な農道や漁港を歩く。

バスが通る国道から農道に入り、まずは海沿いを目指す。このあたりは小高い丘になっているため見晴らしがよく、遠方には海も見える。

収穫を待つばかりのスイカ畑や、すでに収穫を終えたキャベツの畑など、広大な農場の風景を眺めながら、楽しそうに歩いていく5人。

そして10分ほど歩くと、小さな港「間口漁港」が見えてきた。いろんな釣り船が並んでいるが、ここから出航して、マダイやアジの船釣りが楽しめるそう。ほぼ波がない凪の水面を眺めていると、エイの姿を見ることができた。

地元の漁師さんに挨拶をしながら、港を横切るように歩いていくが、要所に「三浦・岩礁のみち」と書かれた標識があるため迷うことはない。

いざ、ワイルドな岩礁帯へ。

そして港の奥にある階段を登ると、そこから先は自然の地形がそのまま残る岩礁帯になっていた。視界も一気に開け、目の前には太平洋の水平線が広がっている。

それまでの長閑な漁港から、いきなりダイナミックな岩肌の景観に変わり、俄然テンションがアップする5人。プライベートビーチのような砂浜もあるため、水遊びを楽しみながらクールダウン。

ここは、神奈川県の景勝50選にも選ばれている「剱崎(つるぎざき)」。隣接する高台の上には立派な「剱崎灯台」が建てられているので、ちょっと立ち寄ってみることに。

岩礁帯の遊歩は、天然のアスレチック。

波で削られた作られた岩壁の淵や、潮だまりを飛び越えながら進む経路は、まさに天然のアスレチック。「岩礁のみち」は、オトナでもワクワクするようなルートが続いている。

そして海側から灯台までの道のりは、予想以上にハードで、ちょっとしたブッシュクラフト状態。草木を掻き分けながら急斜面の丘を登っていくと、今度は緑のトンネルが出迎えてくれた。

秘境の岬に建つ白亜の灯台。

秘境の岬に建つ白亜の灯台とも言われる「剱埼灯台」は、そんな冒険ルートの先に、ひっそりと佇んでいた。

その歴史は旧く、1871年に初代が建てられ、日本で7番目の西洋式灯台になるそう。現在の灯台は2代目で1925年に再建されたものだけど、それでも昨年に100周年を迎えている。

普段は内部公開されていないため、残念ながら登れなかったけど、入口に『灯台カード』が貰えるQRコードがあるので、訪れた際はアクセスして記念に入手してみよう。

灯台の上まで登れなくとも、目の前には絶景が広がり、心地よい海風が吹き抜けているため、ここでちょっとドリンク休憩。

ちなみに東京湾の対岸にある館山市の「須崎灯台」と、こちらの「剱埼灯台」を結ぶ直線が、東京湾と太平洋との境目になるそう。

灯台の日陰でゆっくり休憩したら、再び岩礁エリアに戻って、海沿いをハイクしていく。しかし、ここでちょっとしたアクシデントが発生。Maoさんのサンダルのベルトが切れてしまった。

そこで辻井さんが持っていた、タイベック社のテープで応急処置をすることに。全員UL寄りのハイカーのため、タイベックのロゴは身近な存在だけに、「これはこれでいいかも!(笑)」と無駄に盛り上がるが、同じくULハイカーなら、ちょっと共感できるのでは?

表情豊かな岩礁帯は、まるで異世界?

剱埼から岩畳の道なき道を進んでいくが、ひとえに岩礁帯といえども、その景観はさまざま。

このあたりは三浦層群といわれる500万年の歴史がある地層になり、波の浸食された堆積岩や火砕岩が点在するため、とにかく表情が豊か。そのため歩いていて飽きることがない。

人工物がまったく見えない場所が続き、あたりに響いているのは波の音だけ。そんな海の荒野を突き進むが、五味さん以外の4人は初めて歩くため、驚きの声を上げながら写真を撮りまくっていた。

Mao「凄い……。日本と思えないような景色ばかりですね」
キャン「ですよね。むしろ、どこかの惑星みたい(笑)」
はるな「こんなところが、三浦半島にあるなんて知らなかったです!」
辻井「東京から近いのに、めちゃくちゃ遠くに来た気分になりますね」

そんな異世界の景色をしばらく楽しんでいると、「松輪漁港」がある江奈湾に到着した。どうやら「岩礁のみち」は、こうして港から港を渡り歩く道のりになるらしい。

情緒あふれる漁港に到着。

漁港の一角には自販機が設置してある休憩所もあったので、再びドリンク休憩。定期的に水分補給ができるスポットがあるが、とにかく日陰がないため、夏にハイクするなら熱中症には注意したい。

そしてここからは漁港沿いの舗装路を歩くが、その景色も夏休みを彷彿とさせる情緒あふれる雰囲気。江奈湾には干潟もあり、いろんな魚貝を観察できるそう。しかし今回は干潟には立ち寄らず、そのまま湾岸の道をひたすら歩いていく。

三浦七福神「白浜毘沙門天」を参拝。

すると再び、海まで続いてそうな農道が出てきた。「岩礁のみち」の看板によると、その先に進むらしい。

軽トラに積み込まれた収穫されたばかりのスイカを眺めながら、海へと続く小径を下っていくと、三浦七福神のひとつ「白浜毘沙門天」の社に到着。

観光地とは異なる地元の神社といった佇まいで、どこか厳かな空気が漂っている。ということで、休憩も兼ねてしっかりと参拝。そして全長10kmほどの「岩礁のみち」は、このあたりでちょうど半分くらいになる。

「え、これでやっと半分?」、「まだ5kmしか歩いていないの?」と、みんなが驚くほど濃い内容で、いろんな景色が楽しめる「岩礁のみち」。

オトナの夏休みは、まだ終わらない。

その、残り半分のルートを歩きはじめ、緑のトンネルを抜けた先には、絶景の「毘沙門天浜」が待っていた。そして後半も、さまざまな名所が登場し、ゴール地点には美味しい港メシも待っている(はず)。

オトナの夏休みは、まだまだ終わらない。

【#02後編へ続く】

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Photo/Fumihiko Ikemoto

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Masatsugu Kuwabara
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