マグロと春キャベツを探しに三浦まで、漆黒のディフェンダーで!【ワンデイドライブ #20】 

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マグロと春キャベツを探しに三浦まで、漆黒のディフェンダーで!【ワンデイドライブ #20】 
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海の街で、多様な動植物が生息する森へ。

食後のコーヒーは、三崎港そばにある「珈琲の店 キー」で。ニューメキシコっぽさもありつつ、なんともいえない書体が目を引く。港町に静かに佇む老舗の喫茶店は、地元の人々に長く愛される一軒だ。コーヒーカップを手にしながら、しばし港の景色をぼんやり眺める。ちなみに、コーヒーブランドの「KEY COFFEE」とは関係ない。

キー
住所:神奈川県三浦市三崎2丁目7−2
電話:046-881-6947

コーヒーブレイクしたのち、クルマを走らせ向かった「小網代の森」。三浦といえば海のイメージだけれど、実は森もある。

入り江と森と湿地が一体となって保全されたエリアで、森の中には絶滅危惧種のアカテガニをはじめ、多様な生き物が息づいている。一歩踏み入れれば喧騒とは無縁の世界。

小網代の森
住所:神奈川県三浦市三崎町小網代

遊歩道を歩きながら、木漏れ日と潮の匂いが混じる空気を吸い込む。毎日スクワット100回が日課という須山さん、当然のように息も上がらず軽快に進む。腹ごなしにはうってつけの場所だ。

アウトドアが好きな人間にとって、三浦半島はいくらでも遊べるフィールドが広がる。海も山も。

「あと、三浦には『黒崎の鼻』っていうところがあって、そこで野営やキャンプをすることもあるんです。岬の先端で、視界に人工物が何も入らないのでおすすめですね。やばいっすよ、あそこも」

旬の春キャベツ発見!

三浦は魚介類だけでもなく、あたりには広大な畑が広がっていて、いろんな野菜が育てられている。町中にはこんな感じでトラクターも走る。

スイカや大根などなど、季節でいろんな野菜が採れるのだけど、この季節はなんといっても春キャベツ! 町には直売所なんかもポツポツあって、旬な食材を求めてグルメな大人がやってきている。

そこで立ち寄ったのは「大井農園」の直売所、通称チャラ夫の農園。

大井農園直売所
住所:神奈川県三浦市初声町和田
IG:@shinichiro.ohi_farm

「昔はそんなことなかったですけど、最近は旬のものを食べるのがとにかく楽しい。大人ですよね。自炊はあまりしないんですけど(笑)、それでもやっぱり買いたくなるもんです」

200円で2玉買えるとは、さすがは直売所価格。ひとつは自宅用、もうひとつはご近所さんへのお裾分け用に。

アウトドアの新店で、おもちゃを買う!

旅の締めくくりに訪れたのは、「5050workshop」の直営店である「El Pueblo」。昨年8月にオープンしたばかりで、同ブランドのすべてをここで見ることができる。

El Pueblo
住所:神奈川県横須賀市長井3丁目13−3
電話:046-845-4890
IG:@el_pueblo_yokosuka

「5050workshop」といえばライトのイメージが強いけれど、そもそもの会社のはじまりは玩具メーカーから。そこで培った遊び心をベースにしながら、キャンプギアやライフスタイルグッズへと展開してきたブランドだ。

多くのキャンパーが愛用するミニマライトは限定のカラーも揃い、アパレルラインも充実している。そのほか「こんなものまで!?」ってのが結構ある。

須山さんが特に気になったのが、ビリヤード台とエアーが出る本格仕様のエアホッケー。これらも、もちろん自社のアイテムで、さすがは玩具メーカー。やりたいと思っても、ほかのメーカーではなかなか作れない代物だ。

「キャンプ場に持っていっても盛り上がるだろうし、事務所とかに置いても、ちょっとした息抜きに使えそうですよね」

悩みに悩んだ挙句に、ビリヤード台を購入した須山さん。おもちゃと思って侮るなかれ。やりはじめると想像以上に熱中しちゃうやつです。

クルマを“走る部屋”と捉える。

横浜から1時間足らずで、森があって、漁港があって、畑があって、面白いお店がある。三浦半島というのは、欲張りなドライバーでも満足できる土地だった。

「三浦って、来るたびに好きになるんですよね。近いし、ぐるっと回ってもちょうどいいし。なによりのどかな空気に癒されるんです」

須山さんにとって、クルマはただの移動手段じゃない。都内から横浜の事務所に向かう朝も、福井や名古屋のイベントに荷物を満載して走る日も、クルマの中だけが、完全にひとりになれる時間であり、空間である。

「だから、ぼくにとってクルマって移動するためのものではないんです。乗り心地や走り心地も大事ですけど、なにより快適にしたい。狭いと嫌ですし、目に入るものも、車内の香りも、音楽も大切なんです」

なるほど、だからあの芳香剤があって、あの音楽があって、あの広い車内があるわけだ。全部ちゃんと理由があった。

帰り道、須山さんはまた軽やかにディフェンダーのハンドルを握る。森を歩いて、マグロを食べて、キャベツを買って、気になる店を覗いた。欲張りに詰め込んだはずなのに、不思議とゆったりした気分のまま横浜へと戻っていく。それはきっと、クルマという「自分だけの部屋」が、ずっとそこにあったからだと思う。

Photo/Takuma Utoo

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Keisuke Kimura
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