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埼玉県名物「元祖田舎っぺうどん」に舌鼓を打つ。
車トークを楽しんでいたら、あっという間にランチの時間に。続いて向かったのは熊谷市民に愛される老舗うどん店「元祖田舎っぺうどん 本店」。

住所:埼玉県熊谷市代1061ー1
時間:10:00〜15:00 (定休日:日)
電話:048-521-8784
inakappeudon-honten.com/

昭和48年創業のこちらは、コシの強い極太麺と旨味たっぷりのつけ汁で有名で、昼時には行列ができることもしばしば。早速席に着くと、周囲のテーブルでは常連客が豪快にうどんをすすっている。湯気と出汁の香りに包まれ、期待も高まる。

MIYUさんは看板メニューの「塩肉ネギ汁うどん」を注文。茹でたての太いうどんを、塩ベースの熱々の汁につけて一気にすする。噛むほどに小麦の風味が広がる麺に、ネギと豚肉の旨味が溶け出した塩味スープが相性抜群だ。
「うわぁ、お肉とネギのダシが利いていて優しい塩味。ちょっと、箸が止まんない」と、いつもは表情を崩さないMIYUさんも思わず笑顔に。
「うちは創業者が考案した塩肉ネギ汁が自慢でね。他にはない味だから皆さん遠方からも来てくださるんですよ」と店主が語るように、塩味のつけ汁は、ここだけのオリジナル。定番の醤油ベース肉汁うどんもいいけど、一度この塩味を覚えたらリピーターになる人が続出するという。
熊谷のアメリカ「On Fleek Store」でショッピング。
満腹になった後は、古着&雑貨屋さん巡りへ。車で数分走った先にある「On Fleek Store」は、アメリカンな雑貨と古着が揃う場所。MIYUさんが「ここは絶対寄りたかったんです!」と楽しみにしていたショップだ。

住所:埼玉県熊谷市代723-1
時間:11:00-18:00 (定休日:水)
電話:048-598-7004
www.on-fleek-store.com/

1階にはアメリカから輸入したカラフルな日用品や雑貨が所狭しと並び、まるで海外のガレージに迷い込んだような世界観にワクワクする。洗剤のパッケージひとつ取っても日本では見かけないデザインで、「なんか映画に出てくるお家みたい」とMIYUさんも興味津々。


階段を上がった2階は古着のフロア。ラックにかかったUSA古着の山に、思わず目移りしてしまう。バンドTシャツやLevi’sのデニム、ミリタリージャケットにワークブーツまでジャンルもさまざま。MIYUさんは「この色褪せ具合がたまらないですよね~」と、味のあるプリントTシャツを手に取って、家のクローゼットを想像し思考を巡らす。
「近くでは手に入らないアメリカのヴィンテージを楽しんでほしくて、雑貨から古着まで幅広く揃えたんです。好きなモノに囲まれて暮らす豊かさを提案できればと思っています」とは店長さん。まさにコンセプト通り、ここに来れば、暮らしもファッションも丸ごと“アメリカン”に染められる。
結局、迷った末にお気に入りのプリントTシャツを一枚購入したMIYUさん。「キャンプに着ていって自慢しよっと」と戦利品を抱えて店を後にした。
絞りたての牛乳で作るフレッシュなジェラートを食べて、振り返り。
ドライブの締めくくりは甘いもの。郊外へと足を伸ばす。
熊谷市街から車で約20分、のどかな田園風景の中に現れたのは牧場直営のジェラートショップ「Blue Bamboo Farm Gelato & Cafe」だ。牛のオブジェが目印の可愛らしい店構えで、隣には広々とした牧草地が広がり、その向こうには牛舎も見える。
ここでは、敷地内の牧場で毎朝絞っている生乳を使用したジェラートが人気。遠方から足を運ぶファンも多いという。


住所:熊谷市間々田31-12
時間:11:00-18:00 (定休日:水、木)
電話:048-5016-264
www.instagram.com/bluebamboofarm/
ショーケースには牧場ミルクやピスタチオ、季節のフルーツなど定番から限定まで10種類以上のフレーバーがずらり。どれにしようか迷った挙げ句、MIYUさんは定番人気のミルク味とピスタチオ味のダブルをオーダー。


牧場ならではのフレッシュな生乳ジェラートは濃厚なのに後味さっぱりで、「ミルク本来の優しい甘さが口いっぱいに広がります」とMIYUさんもうっとり。ピスタチオも風味豊かで、こちらも負けず劣らずのおいしさだった。
「運動したあとのサウナも最高ですけど、ドライブのあとのジェラートも最高かも」

平日の午後ということもあり、牧場の周りは穏やかな空気が流れていた。
日が傾きかけた空の下。テラスのベンチに腰掛け、のんびりとジェラートを味わいながら「こんな近くに自然を感じられる場所があったなんて知らなかった」とMIYUさんもしみじみ。

ジェラートでお腹も心も満たされたら、そろそろタイムアップ。
「また、すぐにでも別の場所にドライブに行きたくなっちゃいました。最初、熊谷に行くと聞いて、正直『なにがあるの?』と思ったけど、こんなにたくさん楽しい場所があったとは…」と、ローカルタウンの魅力にすっかりハマった模様。
虹を横目に、帰路につく。次も誰かと、知っているようで知らない、あの街へ。

Photo/Shouta Kikuchi, Text/Jun Nakada

