あのBAUM(バウム)が、Snow Peak(スノーピーク)との取り組みによる限定品をリリース。BAUMといえば資生堂が展開するスキンケアブランドで、透明ボトルに木製パーツを組み合わせた新発想なデザインにもファンの多い、アウトドア一辺倒のボクらでさえ知る存在です。
意外性たっぷりの今コラボですが、知れば知るほど、アウトドア派の物欲をくすぐるポイントが満点! スキンケアに興味はあったけどピンとくるものがなかったヒトにも朗報なので、じっくりチェックしていきましょう。
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スノーピークとの取り組みから生まれた限定品。
(左)BAUM モイスチャライジング オイル n 限定パッケージひのき 60mL ¥8800/(右)BAUM ハイドロエッセンスローション n 限定パッケージひのき 150mL ¥7150(無くなり次第終了の数量限定)
ボトル容器が木製パーツにドッキングした本体だけでなく、外装までアウトドアムード満点。木製パーツには香り高い「ひのき」、中味成分には保湿や肌保護においても高機能な「ひのき水*」が使われていますが、聞けば、BAUMが掲げる「樹木との共生」に欠かせない循環プロセスが詰まった商品だとか。そして、まさにそこに、スノーピークがひと役買っているようです。
中身もパッケージも。BAUMの循環プロセス。
そもそものハナシ。「樹木の恵みを受けるだけでなく、自然に還していく」というブランド哲学のもと、サステナブルな森林資源の循環を生み出す取組みをおこなっているBAUM。
たとえば、これまで木製パーツに採用してきた「オーク」も、ただ加工して商品に使用するだけでなく、カリモク家具の家具製作過程で出る木材をアップサイクルしたり、BAUMストアで苗木を育て、植樹や森の保全活動をおこなうなど、循環型プロセスのなかにありました。
そしてこの春、スキンケア主要5品目が「ひのき水*」配合でリニューアルされ、もうひとつの循環プロセスが追加されました。
四国地方の豊かな森林で育った質の高いひのきの原木から抽出した「ひのき水*」は、オークと同じく店頭で苗木を育成し、四国地方の「BAUMひのきの森」に植樹。かくして、オークの木製パーツと「ひのき水*」配合の中身成分の両面で、樹木の循環プロセスが完成したわけです。
余談ですが、約1400年前に創建された世界最古の木造建築「法隆寺」にも「ひのき」が使用されているそうです。高温多湿な日本の気候風土のなかで、寺院を朽ちさせず支え続けてきたのは、まさに「ひのき」の優れた性質の証左。
何百年もの時を超えて生きるその貯水力と、外的ダメージへの防御力に、BAUMは着目したというワケです。
*ひのき水配合目的:保湿・肌保護
ギア的ルックスで育て甲斐もある、オール「ひのき」なコラボ作。
そして、GO OUT的にも胸アツなのが、そんな循環プロセスのなかにスノーピークとの取り組みも組み込まれた「限定パッケージひのき」が完成したこと。
BAUMのアイコン的存在の木製パーツには、通常のオークではなく、スノーピークの家具シリーズ「TUGUCA」の制作過程で生じた余剰材の「ひのき」が用いられることで、ソトもナカも「ひのき」由来に。
「ひのき」の木製パーツは、白みがかった色味にほんのり温かみが漂う素材感。白みの強いなめらかな箇所や褐色寄りの木目が際立つ部位など、味わい深い個体差も魅力です。
黒色のキャップとのバランスは、ウッドとアイアンを組み合わせたキャンプギアみたいで、ボクら好みでもあり、スキンケアアイテムとは思えない稀有なオーラを放っています。
化粧液はかなりトロトロ。しっかり伸びて、すーっと自然に浸透していく。香りのベースは、森や山のなかにいる感覚を味わえる爽やかなグリーン系。そこに、ほんのりと「ひのき」の香りが漂います。身も心も、気持ちいいカンジ。
ちなみに、使い終えたらボトル部分だけを購入(交換)可能。木製パーツは使い続けられるから、経年変化も楽しめちゃう。住まいやインテリアにも、使えば使うほど馴染んでいくはずです。
リビングや寝室にも、さりげなく置いておきたい。
成分が自然由来だったり、育てる楽しみも味わえるなど、外遊び好き的共感ポイントも満載だった限定品。所有欲もくすぐるルックスですが、せっかくなら家族や恋人同士で気兼ねなく共用できるように、リビングの棚や寝室のベッドサイドに置いておくのもイイかも。
ちなみに11月16日(土)〜24日(日)の期間中、東京駅前に構えるスノーピークのコンセプトストア・LAND STATION TOKYOでは、BAUMのTREEDAY限定パッケージ「ひのき」の木製パーツに使用されたスノーピークの家具シリーズ「TUGUCA」とともに、BAUM製品と循環ストーリーを展示。
カフェや店舗で商品を購入すると、BAUMのスキンケアサンプルが配布されるそうなので、足を運んでみては?
(問)BAUM(バウム) www.baumjapan.com www.instagram.com/baum_global/
Photo/Fumihiko Ikemoto
Styling/Ryosuke Ito