飛行機での小旅行におすすめ! アウトドア派のための“機内持ち込みOK”なバッグ活用術。【vol.1 パッキング編】

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待望のゴールデンウィークを前に、旅気分が上がってくる。そう考えているうちに、夏休みもやってくる。そして最近は、車や電車で行ける近場のキャンプや旅行よりも、飛行機に乗っての旅が気になり始めた。

そこで今回は機内に持ち込めるバッグを2回に分けて特集。指南役として、アウトドア系のイベントやブランドに携わるという仕事柄、飛行機での旅行が多いというクリエイティブプロデューサーの月岡徹さんをお招きし、自身の整理術を拝見した。

【vol.2 新作検証編】はこちら

tensixのクリエイティブプロデューサーである月岡徹さん。企業やブランドに関わるプロモーション企画や商品ディレクションのほか、イベントの制作運営などマルチに活躍する。
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「可能な限りコンパクトにまとめます」

フェスやイベントの製作運営にも関わる関係で、全国各地に飛び回っている月岡さんが使っているのは「OSPREY(オスプレー)」のSOJOURN(ソージョン)45と「BURTON(バートン)」のBURTON TRAVERSE PACK(トラバーズパック)35L。この二つのバッグをどのように使い分けているのか聞いてみたところ、宿泊数で決まってくるようだ。

「そうですね。基本4月くらいの時期からイベントの制作運営のために、ほぼ毎週現場に行くんです。なので、靴と洋服と、あとは洗面用具とかですかね、可能な限りコンパクトにまとめるようにしています」

月岡さんが使い倒す OSPREY SOJOURN 45 はほとんどの旅客機に機内持ち込み可能なサイズにデザインされている

4~5泊の旅には、ホイール付きのキャリーとバックパックの両機能を使いこなす。

まずは4泊以上の旅行に使っているというOSPREY(オスプレー)」のSOJOURN(ソージョン)45を見せてもらった。

「日数が長いと、着替えや洗面用具などの荷物が増えるので、移動にラクなホイール付きのキャリーバッグやスーツケースを選択しがちですが、目的地が自然のフィールドで、そこでの機敏性を考えると背負えたほうががいいんです。

例えば空港まではホイール付きで引っ張って行けるけど、そこから先は大自然真っ只中という場合は、担ぐか背負うという状況もありえるわけです。機内に持ち込めて、さらにこのふたつの条件をカバーするという点で、ソージョン45は優れていますね」

バッグの中を見せてもらうと、見た目は雑然としているが、きちんと小分けにして整理されている。続いてその小分けした各バッグの中身を説明してもらうことに。

「こんな感じで、それぞれをアイテム別に小バックに詰め込んで、まとめています。」

「まず洋服ですが、アークテリクスのシェルジャケット、Tシャツはメリノ・ウールのショートスリーブとロングスリーブを入れています。天然素材のウールは軽くて薄く、汗の匂いも抑えられるので愛用してます。あと薄めのパーカー。これもメリノ・ウールです。帽子はツバありのキャップ型とニットキャップの2種類、そしてこちらのバッグには宿泊数分の手拭いを入れています。夏とか汗を拭いたい時はタオルよりも使い勝手いいんですよ。薄くて軽いし、重宝しています」

「そしてこの小バッグには靴下とメンズ用のメディキュットが入ってます。フェスの現場って歩くじゃないですか。翌日、足がむくんでパンパンなるんですよ(笑)。だから寝る前のメディキュットは必須なんです。あとは洗面用具とかですかね、温泉とか入ることもあるし。そしてサングラスとかバッテリーとかの小物は、こっちの袋に」

「白いタイベックの袋はキーンがフジロックに出店した時に配ってたものですが、これにサンダルを入れています。基本は道中に履いていく靴と、このサンダルの2足で足りますね」

なるほど、月岡さんなりのこだわりが随所に見られ、とても参考になります。このオスプレーのソージョン45というモデルは比較的大径のホイールが付いており、アスファルトや施設内の路面ではハンドルでぐいぐい引っ張っていくことができるので移動もラク。

さらに背の部分は通気性の良い素材を採用しているので、山道や海外の石畳などでは背負って運べるのも利点となるようだ。月岡さんに背負ってもらったが、ご覧のとおり、街でも山でも違和感なくラクに移動出来そう。

1〜2泊の旅ではバックパックの機敏性を活かしてパッキング。

続いて、月岡さんが1〜2泊用に愛用しているというバックパック、バートンのトラバーズパックをチェック。こちらのモデルは既に廃盤になっているようだが、バートンの最新ラインナップを見るとマルチパスシリーズに力を入れているようで、 Multipath(マルチパス)というモデルがこのモデルの後継品になっている模様。

BURTON TRAVERSE PACK 35L。水平に配された3つのポケットが月岡さんのお気に入り。

1〜2泊の場合、それほど重くならないのでホイール付きのキャリーケースは要らないそう。ということで機敏性重視のため、バッグパックという選択に。

「こちらは4〜5泊用のオスプレーに詰め込んでいた小分けバッグをバラバラして、入るものを厳選したり、ちょっとずつ量を少なくしながら、さらにコンパクトにまとめています。基本的にはシェルジャケット、Tシャツと短パン、下着と靴下と手ぬぐい、サンダル、PC機器といった感じになりますが、シェルは先程のオスプレーに入れてたものよりも薄めのものを選んでいます。この場合、靴下と下着は一緒にしてますね」

「このバッグパックのいいところは、内部にスーツケースっぽい仕切りがあるところで、それほど容量があるわけではないんですけど、結構パンパンに入れても繊維が伸びるので意外と入るんです。しかも各仕切りのポケットも伸縮性があり、表のポケットもそれぞれマチがかなり深いので、意外に何でも入ります」

「仕事で必要なPC類などは背の部分のポケットに入れています。ここも結構広いので、15インチくらいのサイズでも全然入ります。両脇に伸縮性のあるポケットもついているので、ここに傘やボトルを入れています。このボトルも軽い方がいいので、オスプレーのほうに入れていたものよりもサイズダウンしてます」

小旅行でも荷物を小分けにして小バッグにまとめ、さらにアイテムを絞り込むのがポイントというのが分かった。フライト慣れした月岡さんならではの仕切り術、ぜひ参考にして欲しい。

そして次回も引き続き月岡さんに指南役をお願いし、5つのメーカーがリリースしている機内持ち込み用バッグを検証してもらいます。乞うご期待!

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Photo/Teruyuki Yoshimura

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Seijiro Eda
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