アウトドアを遊び尽くす多趣味な人気アーティストyoshi47とBurtonの意外な関係。

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アウトドアを遊び尽くす多趣味な人気アーティストyoshi47とBurtonの意外な関係。

キャンプ、釣り、トレッキング、サーフィン、自転車など、GO OUTまわりにはさまざまな分野を得意とする外遊び好きたちがいて、これまで、彼らに会いに方々へ取材に行ってきました。そんななかでもアーティストyoshi47さんは、いろんな外遊びをクロスオーバーに楽しむ多趣味っぷりで、いまもっとも気になる存在のひとり。

yoshi47 16歳でブレイキン(ブレイクダンス)、またグラフィティーをはじめる。20歳の頃、アメリカ・カリフォルニアへ渡りストリートアートに出合い、さまざまな州でライブペイント、個展、アートイベントなどをおこなうように。その後サンフランシスコにてバイクメッセンジャーとなり、帰国後も東京でメッセンジャーとしての活動を続ける。現在は渥美半島にてアート制作に集中する。

yoshi47さんといえば、ニカッと笑うシグネチャーアート。倉庫やビルの壁面に描かれた超巨大な作品や、名だたる企業とのコラボアイテムなどで、きっと誰もが一度は目にしたことがあるはず。実際、NIKE、PUMA、SWATCH、BEAMS、JOURNAL STANDARD、X-LARGEなどそうそうたる顔ぶれとタッグを組んだり、国内はもちろん、アメリカ、アジア、ヨーロッパの各国で個展やグループ展を開催するなど、第一線で活躍するアーティストです。

アメリカ・ポートランドにある幅25m、高さ15mのビル・ADXの壁一面に描かれた巨大アート。5日間かけて完成させたとか……!(yoshi47さん提供画像)

そんなyoshi47さんの現在の拠点は、渥美半島の突端。愛知県田原市という聞きなれない土地にアトリエを建て、そこでアート制作をおこないながら、かたわらに自転車、釣り、サーフィン、スノーボードなど多種多様な外遊びを年間を通して楽しみながら暮らしている。なんてウワサを聞きつけ、遊びの幅と垣根のなさにガゼン興味津々!

そこで、田原市にあるyoshi47さんの自宅・アトリエへ。田原での暮らしと外遊びについてうかがうとともに、愛用するウエア&ギアもタップリ拝見してきました。

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D.I.Yした庭で、テント泊も焚き火もできる⁉︎

左手が自宅。奥の建物がアトリエ。その手前にも広大な私有地が広がる。

田原市へ移り住むことになった発端は、メッセンジャーやアートの業界で世界中のさまざまなひとと出会ったあと、ふと東京のスピード感から距離をおこうと、紆余曲折を経て地元である愛知県刈谷市に戻ってきたこと。

サーフ、スノーアイテムを扱うショップSIDECAR surf&snowのクルーとともに田原市へツアーへ出かけるうち、土地の魅力に気づき、またプロ並みに外遊びを嗜むローカルたちとの出会いに恵まれたとか。かくして、念願だったアトリエを建てられる土地を見つけたタイミングで、移り住むことに。

移住の顛末を聞かせてくれながら、まず案内してくれたのが自宅とアトリエを合わせたよりも広い庭。もともと荒れ放題だった土地の一部を農地として耕し、キャベツ、芋、大根、茄子、ブロッコリー、ピーマン、ししとう、トマトなど、さまざまな作物を見よう見まね、ローカルの仲間たちの手も借りながら栽培しているそうです。

また、自宅とアトリエが面する土地も仲間たちにも手伝ってもらいながら整地し、芝を敷いて庭地に。

庭の真ん中には、焚き火用にしつらえたファイヤーサークルが。

「5月から10月にかけての時期は、1〜2人用のテントをみんなで持ち寄って、ここでよくキャンプを楽しみます。県外から友人・知人たちが遊びに来てくれたときなんかも、ここでキャンプしてから自宅の客室に泊まってもらい、翌朝、近所の海へサーフィンをしに出かけたり」

仲間たちと育てた野菜を、バーベキューコンロを使って調理して、その場で食べる。超コンパクトな地産地消の循環が、この庭で成立している模様。

「来年は鉢植えしてあるレモンの木を畑に移植して大きくしようとか、梅の木をやろうとか、自宅の玄関脇にウッドデッキを設置しようとか、いろいろと計画中。とにかくやらなきゃいけないことだらけで、休んでるヒマがありません!」

アトリエには、アート、仕事道具、外遊びギアが混然一体!

かつてメッセンジャーとして、自転車のライドもメカニックもプロ並みに極めたyoshi47さん。田原に移り住んでからは大会に出たりアウトドアでライドしたりする機会こそないものの、ピストやロードなど、いまでもハイセンスな愛車4台を所有し、使い分けているようです。

「サーフボードを載せられるキャリアを取り付けた『DE ROSA(デローザ)』のフレームのものと、『DURCUS ONE(ダーカスワン) 24インチBMX』は、サーフィンに行くときや、近所の友人宅へふらっと出かける用。メッセンジャーの頃から数えると3代目になるフィックスギアのカスタムフレームは『ダーカスワン 初代フレーム』で、パーティーに行くときや気分が盛り上がってるときなど、とにかく目立ちたい日に乗っています!」

「そしてロードバイクは、世界一のベアリングメーカーCHRIS KING(クリスキング)がかつてやっていた自転車メーカー『Cielo(シエロ)』のカスタムフレーム。クリスキングの仲介をやっていた頃、彼自身からプレゼントされたものですが、これで海岸線をグーっと走って、田原名物の大アサリを食べて帰ってくるのが最高なんですよ」

そんな愛車が置いてあるのは、彼のアトリエ。天井も高く抜けのいい空間は、アートピースやその材料、仕事道具などが混然一体として、飾り立ててないのにめちゃくちゃかっこいい!

一番奥はyoshi47さんのワークスペース、その手前が同じく画家として活動している妻・三木瑠都さんのワークスペース、そして、さらにその手前にあたる玄関スペースは、さきほどの自転車をはじめ、釣り、サーフィン、スノーボード、キャンプなどのウエア&ギアを収納する場所に。

「サーフィンを1年を通して本格的にやりはじめたのは、愛知県に戻った2015年あたりから。SIDECARのクルーに連れられて行くうちにのめり込んでしまったんです。田原に移り住んでからは、さらに上手くなったと実感しています。毎日海へ行ける距離だと上達のスピードが段違いですし、仲のいいローカルたちには、プロサーファーやプロ顔負けの腕前を持つサーファーたちがわんさかいて。日々、刺激をもらってます」

好んで使っているという宮崎県のchevere LIBERTA wetsuitsのウェットスーツや、海パン、リーシュコード、ワックスなど、次から次へと引っ張り出して見せてくれるyoshi47さん。

第一線で活躍するプロたちや、それに匹敵する実力を持つ外遊び好きたちが、ここ田原やyoshi47さんのまわりに集まっているようです。その多くは、釣りもすればサーフィンもする、さらに冬は雪山でバックカントリーもやる、とさまざまな外遊びをクロスオーバーに楽しむのが基本スタイルだとか。「すごいひとたちばかりです!」と、yoshi47さんも嫉妬するほど。

そして、そうした仲間の近くにいることで、yoshi47さん自身もさまざまな外遊びをわけへだてなく日常的に楽しむようになったそうです。

釣りとスノーウエアのイイ関係。

たとえば、クルマに乗ってものの5分で到着する海では、サーフィンをやる日もあれば、釣りをやる日もある。季節や天候と相談しながら、「明日はどっちをやろうか?」と前日の晩に考えながら眠りにつくのだとか。

海でサーフィンや釣りを楽しむだけでなく、夏場は、地元民しか行かないような静かな海岸へワインを片手にやってきて、瑠都さんと海を眺めながらゆったり過ごすこともあるとか。

釣りも、サーフィン同様ここ田原にやってきてから本格的にのめり込んだ趣味。ギアを一式買い揃え、ローカルの仲間にいろんなスポットを教えてもらいながら、あっという間にどハマりしたそうです。

「このあたりでは、10月あたりはカンパチやマゴチが釣れるんですけど、いまの時期はヒラメ。今日は波が荒れていて誰も釣りたがらないだろうけど、こういうときにシーバスがかかったりすることもある。これからはサワラの時期ですが、波があるときはやっぱりサーフィンしたいですし、年がら年中釣りをしちゃうと仕事やほかの趣味に支障をきたすので、12月の終わり頃からはサーフとスノーに完全に切り替えるようにしています」

yoshi47さんが釣りをするとき大切にしていることのひとつが、ウエア選び。ベーシックな釣りメーカーのアイテムに、Burton(バートン)[ak]といったスノーウエア&ギアをMIXするのが基本スタイルだとか。

たとえばこの日着ていたベースレイヤーは、[ak]の「システム フーディー」。明け方には、首元までしっかり覆う一体型フードを被って、その上にビーニーとヘッドライトを装着して海へ向かうそうです。

「着ているとじんわりと暖かいし、吸水速乾素材だから汗をかいてもすぐ引いて、ほどよくクーリングダウンしてもくれる。旅行で飛行機に乗るときなんかも便利でよく着ています。極限環境下でも対応するスノーウエアですから、当然、釣りでも最強です!」

「やっぱり、見た目は大事。たとえ遊びだとしても、ダサくなりたくないですから。実際、まわりの釣り人を見てても、上手いひとたちは投げ方や姿まで格好いいんですよね。格好がいいと、話しかけてくれるひともいて交流になる。そういうツールでもあるんです」

ちなみに、いまは、釣り道具のほとんどをDAIWA(ダイワ)で揃えているとか。釣りブランドのなかにバートンが自然とMIXされているのが面白い!

「[ak]の『サージェンス GORE-TEX 2L ジャケット』も、秋から冬にかけての寒い朝にかならず着ています。もう少し寒くなってきたら、ベストとダウンを着込んだ上からウインドブレーカー的に羽織る。冬にスノーボードを楽しむ仲間たちは、当たり前のようにスノーウエアを釣りでも活用していますよ」

愛用スノーウエア&ギア、拝見。

八方尾根でバックカントリーを楽しむyoshi47さん。(yoshi47さん提供画像)

スノーボード用のウエア&ギアを、釣りでもクロスオーバーに活用するyoshi47さん。そもそもスノーボードは中学2年生の頃から(さらにさかのぼると3歳の頃からスキーをやっていたというから、スノースポーツ歴の長さは相当のもの!)やっていて、当時から愛用していたのはバートンのプロダクトだったとか。

「最初に買い揃えたセットがバートンでしたね。スノーボード界のなかでは最高品質というイメージがありましたから。そういえば、アメリカのレイクタホにいるときに中古で揃えたのもバートンだったな。帰国直後はド貧乏だったので、全部売っちゃったんですが……(笑)」

サーフィンや釣りと同じく、まわりの仲間たちの影響でバックカントリーやサイドカントリーの面白さに目覚め、ライドの腕前を磨くように。長野県の白馬をメインに、西は岐阜県高山から東は北海道のニセコまで、冬のあいだは天気予報を毎日チェックして、新雪の降りそうなタイミングを見計らって各地の雪山へ赴いているとか。

「ちなみに2018年には、スノーボードマガジン『BACKSIDE』の取材通訳として、バートンクルーとともにアメリカへ行きました。ご縁がありますね」

アーカイブ品から新作まで、ずらりと並ぶ衣装部屋の一角。ウエアは素材や用途ごと、ゴーグルやキャップ、グローブなどは引き出しを分けて、カバン類はフックを活用しながらと、カテゴリーごとにわかりやすく仕舞ってあり、yoshi47さんの几帳面さと、ウエアやギアを大切に扱っていることがうかがえる。

ウエアやギアは、アトリエの収納スペース、そして自宅の衣装部屋に、いつでも効率よく雪山へ向かう準備を整えられるよう丁寧に収納されています! そんなyoshi47さんの愛用ウエア&ギアから、とくに思い入れのあるものを紹介してもらいました。

BLACK DIAMOND(ブラックダイアモンド)のビーコン「ガイドBT」

「初めてビーコン(雪崩により雪中に埋没してしまった人の捜索のために作られたトランシーバー)を買ったときは、かなり感慨深かったですね。もちろんレンタルもできますが、やはり命を預けるものなので、使い方を熟知した自分専用のものが欲しかったんです。『バックカントリーを本気でやるんだ』と腹を括った証でもあります」

「最近一番気に入っているのは、[ak]ヘリウムシリーズのセットアップです。軽くて、ふわふわで、暖かい。雪山だけでなく、近所へ買い物に行くとき、キャンプのときなど、いつでもどこへでも着て行きます」

手製の雪板。

「岐阜県高山市の友人たちと『バンクデスッコローブ』という雪板ピクニックイベントをやっていて、自分たちで雪板を作ったりして遊んでいるのですが、今季は本格的なものも試してみようかなと、バートンの『スローバック スノーボード』を手に入れました。まだ雪の残る春先のキャンプでも、これがあれば雪遊びできます」

「今季は、ステップオン®️のブーツに初挑戦してみようと思っています。これまでは『バックカントリーでステップオンは怖いんじゃない?』なんて声もあって踏み出せなかったのですが、実際に使っているひとから聞くと『すごくいいよ』って。スマートなルックスと柔らかさが気に入って、『スワス』というモデルを選びました」

そして、スノーボードのハイシーズンへ。

自転車も、釣りも、サーフィンも、スノーボードも、そして庭いじりも。身近に圧倒的な自然あり、外遊びを愛する仲間たちとのつながりあり、という環境を生かしながらそのすべてを存分に楽しむyoshi47さん。その垣根のなさは、アトリエや自宅の収納や、ギア選びにもしかるべく表れていました。

ちなみにこれからハイシーズンに突入するスノーボードについては、「スローバック スノーボード」やステップオン®️などの新しく手に入れたアイテムを、実地にて思いきり使ってみるつもりだとか。

また、「バックカントリーでは、スプリットボードを使っているひとに、スピードも体力もどうしてもついていけないのが悩みでした……。だから、この冬はスプリットボードにもチャレンジしようと思っているんです!」と、やはり仲間たちからの刺激が、なによりyoshi47さんの原動力になっているみたいです。

Photo/Shintaro Yoshimatsu


(問)Burton tel:03-4316-4709 Burton.com

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