海を汚染して海産物の生態系にも影響を及ぼすとされる海洋ゴミ。世界で注目を集める社会問題にフォーカスしたのが、カリフォルニアを拠点とする「MALIBU SHIRTS(マリブシャツ)」。
2004年にマリブビーチにて創業されたブランドで、“海洋ゴミをなくす”という新たなコンセプトを掲げて本格的に日本へと上陸した。そんな新生・マリブシャツが展開するのは、プラスチックゴミと呼ばれるペットボトルなどを再生したポリエステル素材をメインとするTシャツとパーカ。
「我々がゴミを出すわけにはいかない」との想いから、ベーシックで着回しの効くオフホワイトとブラックの2色で統一したうえ、ジェンダーレスなゆとりのあるシルエットに。
プラスチックゴミを主成分とするポリエステル繊維がメイン。
ボディのベースとなる素材は海に漂流するプラスチックゴミをリサイクルしたポリエステル。「永く着続けるためには?」との考えから、同ブランドで使用する生地はすべてに質の高さを極限まで追求。定番として永く着続けられる素材が各アイテムに落とし込まれている。
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UVカットに加えて吸汗速乾機能も持つラッシュガード素材。
RASH GUARD T-shirts ¥5500
水陸両用の生地として知られるラッシュガードを採用したTシャツ。速乾性とUVカット性能を併せ持ち、さらに冬場はベースレイヤーとして汗冷えを防ぎやすい(ムレを軽減)。2種類のポリエステル繊維を組み合わせることで、表面に凹凸を与えた独特のテクスチャー。
同じデザインでポリエステルとコットンをブレンドしたTC素材による「STANDARD T-shirt」(¥4290)も用意。程よいハリとナチュラルな肌触りを一つにした、一年を通して使えるボディに仕上げている。
ロングスリーブタイプも快適な着心地を約束。
(左)RASH GUARD L/S T-shirts ¥5500、(右)STANDARD L/S T-shirts ¥4950
上述のラッシュガード素材、TC素材ともにロングスリーブタイプを用意。ともに適度な伸縮性があるため快適に着られ、日常使いだけでなくキャンプや登山といったアウトドアユースにもフィットする。
つい手に取りたくなるベーシックなデザイン。
STANDARD Hoodie ¥7480
海洋ゴミ由来の再生ポリエステルとコットンとの組み合わせにより、ふっくらとした質感と柔らかな手触りを実現した裏毛フーディ。街使いはもちろん、フィールドでの肌寒い朝、日暮れ後など、どんなシーンにも馴染んでくれるベーシックな佇まい。
シンプル過ぎない、ロゴ入りフーディがキブン。
STANDARD Hoodie Logo ¥7480
“STANDARD Hoodie”にロゴをワンポイントで施したタイプもデザイン。こちらも膨らみのある質感によってソフトな着心地が味わえる。
タフでありながらも滑らかに仕上げたヘビーウェイトボディ。
(左)Heavy weight Crew neck ¥9680
(右)Heavy weight Hoodie ¥10230
優れた保温性を発揮してくれるヘビーウェイトな裏毛スウェットを用いた2モデル。こだわりの糸から形成されるボディは、毛羽立ちを極限まで抑えた滑らかな質感。適度にゆったりとしたシルエットと相まって、カジュアルな装いだけでなく上品な着こなしにも取り入れやすい。
繊細な起毛感が暖かさを演出するマイクロフリースパーカ。
Micro fleece Hoodie ¥9350
保温性に優れるマイクロフリース素材のパーカは、非常に細かく仕上げた起毛感がポイント。やや薄手の質感なので秋のアウターとしてはもちろん、冬場はインナーとしても着回せる。左のアームにレイアウトされたロゴデザインがアクセント。
今の時代を象徴する、究極のベーシックウエア。
どのアイテムも着る人を選ばないシンプルなデザイン。それだけに素材・ディテールともに計算された高い完成度を誇る。また、下げ札には1アイテムでどれほどの海洋ゴミが再生できたかを1.5Lペットボトルの量にして換算して表示。
海洋汚染の改善を促しながら、ライフスタイルに溶け込む日常着を提案する「マリブシャツ」。サスティナブルを提唱する現代において、今を反映させたモダンなベーシックウエアともいうべきコレクション。袖を通すことで地球環境に少しでも貢献できる、“着る”という洋服本来の目的だけじゃないブランドの姿勢に共感できる。
(問)マリブシャツ malibushirtsjapan.com/
- Photo/Dai Yamamoto