お気に入りのバイクとギアで、ツーリング&キャンプを満喫。
ホンダが誇る往年のトレッキングバイク、CT110の無骨なディテールを踏襲した話題の新型モデル「CT125・ハンターカブ」。
2020年6月のリリース以来、納品が半年待ちの状況が続くほどブレイクしているが、人気の理由は遊び心のあるタフなルックスと、街からフィールドまで快適に走行できる汎用性の高さにある。
そんなハンターカブの魅力を堪能できる外遊びのひとつが、バイクキャンプ。お気に入りのキャンプギアを積み込んで、景色や寄り道を愉しみながらゆったりツーリング。たまに脇道に逸れてみたりして、ちょっとした冒険気分を気軽に味わうことができるのも醍醐味だ。
GO OUT本誌でもお馴染み、ハーフトラックプロダクツの土屋雄麻さんやテンプラサイクルの小林健太さんも、早速ハンターカブのバイクキャンプにハマっているとか。
そこで彼らが実際に楽しんでいるバイクキャンプに同行させてもらうことに。しかも今回は、2人の友人であり、バイク好きとしても知られるネイタルデザインのGOTOHさんも、ホンダのバイクレンタルを利用して新型ハンターカブで参加!!
Table Of Contents : 目次
3台のハンターカブで、ツーリングキャンプへ出発!
お気に入りのキャンプギアを積み込んだハンターカブで集合した3人。そもそも彼らのバイクキャンプブームは、土屋さんが新型ハンターカブを購入したことがキッカケになっているとか。
土屋「元々バイクが好きで、ハンターカブが復活するって聞いたから速攻で予約したんですよ。それで納車されたのが7月。マフラーとキャリアを中心に細部をカスタムして、街乗りもキャンプも楽しめる1台にしました」
小林「その流れで、仲間内で新型ハンターカブでキャンプに行く話が盛り上がって。でもボクは旧車が好きだから、あえて90年代のモデルを探してきました。積載量を増やすために、ベトナムキャリアと郵政カブのリヤキャリアをセットしています」
GOTOH「ボクは今、3台のバイクを所有しているから、これ以上は持てない(笑)。でも昔からカブは大好きで、20年ほど前に乗っていたんですよ。だから今日は久しぶりに運転できてテンションも高めです。ロータリー式クラッチの感覚も懐かしいですね」
3台揃ったハンターカブを前にして、そのままカブトークで盛り上がる3人。しかし本日の目的はバイクキャンプ。山梨県道志村にある「水源の森キャンプ・ランド」を目指す。都内から80kmほどなのでツーリングとしても丁度いい距離だ。
ということで朝からマイペースに出発。キャンプ装備を積載したハンターカブが並走する姿は、慌ただしい都内の幹線道路でもかなり目立っていた。
途中の寄り道も、バイクキャンプの醍醐味。
東京からノンビリと安全運転で走ること2時間半ほど。すっかり景色も変わり、ワインディングが楽しめる“道志みち”の途中で、湧水スポット(大渡水くみ場)を発見。休憩も兼ねて、それぞれマイボトルに天然水を補充することに。
さらに“道志みち”を快適に進んでいく3人。そして今度は“道の駅どうし”に立ち寄って、地元の食材を買い出し。どうやらキャンプ飯の食材は、現地でまかなうスタイルらしい。
道志川に掛かる橋を渡って山奥に入っていく3人。目的地に到着するまでに、風を感じながら様々な景色が楽しめるのもバイクキャンプの魅力のひとつ。
小林「バイクキャンプは、目的地に到着するまでの道中も楽しいですよね。峠道を走るのも気持ちがいいし、クルマだと通り過ぎてしまいそうなスポットも気軽に立ち寄れるから、新しい発見や出会いもあると思います」
キャンプ場に到着!! テントサイトを構築。
そして出発から3時間ほどかけて、「水源の森キャンプ・ランド」に到着。バイクから降りて一休憩すると、まずは受付をするために管理棟へ。
キャンプ慣れしている3人は、ギアも必要最低限に抑えてコンパクトにパッキング。山道の悪路でも荷物が落ちないように、ネットやベルトを使ってしっかりと固定されている。
GOTOHさんは、純正キャリーの上にマットと折り畳んだラックを重ねることで、安定感と積載量をアップ。
そんな各自の荷物をバイクから降ろして、本日のベース基地となるキャンプサイトの設営に取り掛かる。絶妙なコンビネーションで、素早くテントを設営していく3人。
GOTOHさんのテントはフェールラーベンのアビスコビュー2。その前にネイタルデザイン×ヘリノックスのサンセットチェアや、荷台代わりにしていたユニフレームのフィールドラックで快適なリビングを構築。
小林さんはバイクキャンプ用にMSRの2人用テント、ハバツアー2を先日購入したばかり。アクセントのレッドが、C110の車体カラーにもマッチしている。
そして土屋さんは、ゼインアーツの大型シェルター、ギギ2を設営。こんな大きなテントをバイクで持ち運べることも驚きだが、フロアレスタイプのためガレージ感覚でバイクも収納可能。しかもバイクもテントが同系色なので、統一感のあるスタイリッシュな仕上がりに。
土屋「フロアレスのシェルターにバイクを入れてみたかったんです。これなら雨が降っても気にならないし、バイクを見ながら酒を飲むこともできます(笑)」
キャンプサイトを構築した3人は、「水源の森キャンプ・ランド」のクラブハウスを見学。マウンテンリサーチ小林節正氏のディレクションにより内装も洗練された雰囲気が漂う。ちなみにキャンプ場の利用者は、ここで焚き火や読書を自由に楽しむことができる。
バイクキャンプの装備一式をチェック!
3人を代表して、小林さんのバイクキャンプの装備一式をチェックさせてもらった。限られた積載量のなか、快適にツーリング&テント泊を楽しむためのアイテムが厳選されている。
小林「どれもお気に入りだけど、1番のこだわりはバイクキャンプのために考案したダウンウォーマー。保温性が高く、ハンドルカバーとして使えるんですよ。しかも難燃素材だから、焚き火の時にヒザの上に置いて両手を入れたりもできます」。
バイクキャンプの魅力は、自然との一体感にあり。
テントサイトの中央に設置した青空リビングで、焚き火とアウトドア料理を満喫する3人。それぞれキャンプ歴は10年以上のベテランだけど、バイクキャンプは新鮮だとか。もちろんそれも、ハンターカブがあってこそ。
土屋「ハンターカブを手に入れてから、ずっとバイクキャンプにハマっています。街でもオフロードでも楽しく走れるバイクだし、いろいろとカスタムするのも楽しい。見た目は無骨だけど、ディスクブレーキとABSが付いているから、安心して運転できるのもいいですね」
小林「ハンターカブはアウトドア系のツーリングに最適。アクティブに乗り回せるから自然を身近に感じられるし、普通にキャンプをするよりもワイルドです。今度は一泊二日くらいで、千葉を一周するロングライドに挑戦してみたいですね」
GOTOH「みんでツーリングをするのは久しぶりだったけど、ハンターカブは身軽だから仲間や自然との一体感がありますね。そこは大型バイクにはない魅力だと思います。個人的には、やっぱりクラッチがないのがラク。今日1日運転してみて、本気で欲しくなりました(笑)」
現代のハンターカブは、外遊びの最高の相棒!!
HONDA CT125・ハンターカブ ¥440000(税込)
最新モデルのスーパーカブC125をベースに、ヘッドパイプやリアアームの補強と、タンクの容量アップを図ることで、オフロード走行も楽しめる1台に。さらにリラックスした姿勢をキープするアップハンドル仕様で、見晴らしのよいライディングポジションを実現。
名車CT110を彷彿とさせるアップマフラーや、トレッキング性能を高めるハイマウント吸気ダクトなど、アウトドアシーンにマッチしたルックスも話題となっている。
【SPEC】
・全長×全幅×全高:1960mm×805mm×1085mm
・エンジン種類:空冷4ストロークOHC単気筒
・総排気量:124cm³
・クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
・燃料タンク容量: 5.3L
・タイヤサイズ:前後80/90-17M/C 44P
(問)お近くのHonda二輪正規取扱店または、Hondaお客様相談センター(受付時間:9時~12時、13時~17時)
フリーダイヤル tel:0120-086819