キャンプ取材を通して、ギアやウエアの購入先として近頃よく耳にする「THE GATE by SUNDAY MOUNTAIN(ザ ゲート バイ サンデーマウンテン)」。2019年7月にオープンしたばかりのアウトドアセレクトショップですが、聞くと北陸は福井県にあるとのこと。
ローカルエリアにありながら、数々のキャンパーを魅了するショップとはどんなものなのか? 居てもたっても居られず取材を依頼。福井県へと足を運びました。ちなみに筆者は大阪在住。梅田駅から乗り換えなしでアクセスできます。
福井駅からクルマで20分ほど走ったロードサイドの一角。福井空港へと繋がる県道29号沿いにそのショップはありました。のどかな景色にそびえ立つ近代的な建物に驚き中へ。
天井が高い開放的な店内はなんと約250坪の広さ。アイテムが整然と並べられた、既存のアウトドアショップにはないクリーンな空間です。
入って右側にウエア、左側にギアをメインに配置。まずはアパレルのラインナップを見てみます。
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王道ブランドとツウ好みのレーベルが同居する緩急の効いたセレクト。
アウトドアフリークなら誰もが知っているTHE NORCE FACEやArc’teryxはしっかりとフォロー。そんな王道ブランドを横目で眺めながら、ほぼフルラインで揃えているという山と道、海外でも高い評価を得ているアンドワンダーなどがラックを彩っています。
さらに、クスッと笑えるドローイングを落とし込むchi-beeのTシャツがあったり、横乗りカルチャーを現代的に表現するROARK REVIVALのジャケットも。大型のアウトドアショップにも都市部のセレクトショップにもない、緩急の効いたラインナップが実に新鮮でした。
現在進行形のアウトドアシーンを映し出したセレクトで、機能美一辺倒にならない“こなれた感”のあるワードローブが手に入ります。
取材日はちょうどSORELのポップアップを開催中ということもあり、店長の平川健太さんにアパレルの中でもイチオシとして紹介してくれたのがこちら。同ブランドでも取り扱い店舗が限定されるハイラインにカテゴライズされたシャイアンメトロハイWP(¥18700)です。
「クラシックなハイカットスニーカーのデザインですが、履くと軽くて歩きやすいんです」と理由を語ってくれた平川さん。7mm厚のソールは弾むような歩行を可能にして、トゥにラバーを重ね塗りすることで軽量化を両立しているようです。
ここはインテリアショップ? と思わせるほどギアを優雅にレイアウト。
次はギアのコーナーへ。特に注目したいのが中央のスペースです。実際にテントを張り、キャンプを想定したコーディネートが体感できます。
季節によってテーマを掲げているようで、取材日はストーブinテントのスタイルに。バランゲルドームをメインとした北欧スタイルでありながら、コットやチェアにはPENDLETONのラグがさり気なく敷かれていました。
そのままマネしたいハイセンスなセッティングを、約3週間というスパンで入れ替えるというのもユニーク。足を運ぶたびに新しい発見ができそうです。
もちろん、チェアやシュラフは座ったり寝たりできるように広々と配置。カーミットチェアが一つのラックに横並びで手に取れるレイアウトは、まるでインテリアショップのように優雅です。
そんなウィットに富んだギアコーナーから、トレラン好きの副店長・山本 陸さんにおすすめのアイテムをお聞きしたところ、実際に自身が山の中で愛用しているというANOBAのソフトコンテナ(¥5478)を見せてくれました。
「取り外しできる仕切りを利用すれば、CB缶だけじゃなくあらゆるギアが収納できます」と山本さん。山で美味しいコーヒーを飲むのがマイブームだそうで、いつもコーヒーミルとドリッパーをこのコンテナに入れてフィールドへと繰り出しているそうです。
洋服やギアに負けず、世界中から集めた「食」も本気度MAX。
アウトドアショップの食といえば、お湯をかけるだけのフリーズドライが一般的。でも同ショップは一味違います。無添加のパンケーキ生地やチョコレートをはじめ、食通も納得の品揃えに。フードコーディネーターの冷水希三子さんが監修を担当しているそうです。
その中でもスタッフの浅井成葉さんが「ぜひ試食してみてください」と、プッシュしてくれたのがこの2品。
「アメリカのトップシェフがこのシロップに夢中なんです」と、見せれくれたのがNOBLEのメイプルシロップ(¥4900)。コクのある“バレルエイジド”と果実感のある“タヒチアンバニラ&カモミール”の2タイプがあり、キャンプに持ち出しやすいミニサイズ(¥1100)もあるとのこと。
もう一つは「無農薬・無化学肥料で栽培されたフルーツの旨味がダイレクトに味わえるんです」と教えてくれたAMBESSAのドライフルーツ(¥900)。こんなのを女性にサッと提供できればモテるかも!?
しかも同じブランドでローストされていないナッツも販売されているとか。次は“このナッツをアテにキャンプでお酒を……”と、妄想にふけることのできたおしゃれグロッサリーの数々。やっぱり食は人に笑顔をもたらしてくれます。
そのほかにも福井市内を拠点とするコーヒーショップのBON COFFEE、自家焙煎のロースターであるSunny Coffeの豆も用意。パッケージもしゃれていますね!
次ページでは、オリジナルギアにフォーカス!