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例えるなら、寝られる移動式オフィス。
「家族用のクルマと使い分けているので、このウェイクはボク専用のクルマ。車内には自分のモノしかない。贅沢でしょ(笑)。このなかは完全に“ニールワールド”で、集中する場所。移動式のオフィスみたいな感じかな」。
そう語るニールさんにとって、助手席背面のバックテーブルは仕事用の作業台であり、時には食卓に変身する。
撮影ポイントを変え、山道を進み標高が上がると、路面は徐々に雪の積もった過酷なコンディションに。しかし、走り慣れたニールさんにとってはなんのその。目ぼしいポイントに到着すると、車内でストレッチをしつつ、好機が訪れれば装備を身につけ、すぐに撮影開始。
「雪山での撮影の場合、基本的には移動と待機の連続です。もちろん外は雪だから、暖かく快適に過ごせる空間は欠かせません」。身長の高いニールさんにとっても、ウェイクでの車中泊は快適とのこと。夜になれば、さすがは『CAR DANCHI』の発起人、お休みスタイルも慣れたものだ。
ベストな天候は寝て待つ、のがCAR DANCHI流。
それぞれ大きめサイズの荷物を積載したラゲージ。ウエアはボルコムで、ザ・ノース・フェイスのグローブやDCのブーツをチョイス。天井にはウムラウトのボードが吊るされている。エフストップ・マウンテンシリーズのバックパックには、撮影機材やバックカントリーのギアが満載。
ニールさんのWAKEラゲージアレンジを拝見!!
レールにアンクルストラップをタイラップでくくりつけた、自作のボード収納スペース。天井のネットにはシュラフやシェルジャケットなどを収納。
リアラゲージ側面のネットは、雪で濡れたグローブなどを入れておくのに便利。
ラゲージアンダートランクには、マットや小型の三脚が収められていた。テーブルにもなるボードは、休憩時や着替えの際に小物を置くのに重宝。
お気に入りブランドのステッカーが随所に。逆サイドにはGoProのホルダーも装備されていた。
ニール・ハートマンさん/写真家、映像作家
サンディエゴ生まれ。’91年に北海 道へ移住。’90年代後半から作家活 動を開始し、現在はカタログや広 告を中心に活躍。代表作に、北海 道を舞台に撮影したスノームービ ー『CAR DANCHI(車団地)』など。シリーズは現在9作目に突入。