冬キャンプのマストアイテム、ストーブ。テント内で使用すれば、極寒の夜も暖かく快適に過ごすことができる反面、一酸化炭素中毒のリスクを孕んでいることも忘れちゃいけません。
では実際、ストーブをテント内で使うにはどうすればいいのでしょうか? そんな疑問を解決すべく、GO OUT CAMP 冬に集まったキャンパーさんたちのキャンプサイトにお邪魔して、実際どうやってストーブを使っているのか見てきました。
※テント内での暖房器具の使用は非常に危険です。実践する前に、こちらの記事を必ずチェックして注意事項を覚えておきましょう。
Table Of Contents : 目次
北欧系テント特有の多彩なベンチレーションを活用。
OWNER:@sannzokoumutenさん
テント:ヒルバーグ/アトラス
ストーブ:フジカハイペット、武井バーナー
スウェーデン発のブランド「ヒルバーグ」のアトラスを使用したこちらのキャンプサイトでは、2台のストーブを使用していて、アウターなしでも十分に暖かい快適空間になっていました。
こちらは、国産メーカー「フジカ」の小型石油ストーブ「フジカハイペット」。人気定番のアラジンやレインボーストーブよりも背が低く小型軽量ながら、暖房効果はバツグンというキャンパーの間でかなりの人気を誇るモデル。
続いてこちらは、フジカハイペットよりさらに軽量コンパクトでありながら、圧倒的な高熱量を誇る知る人ぞ知る名機「武井バーナー 301」。
アトラスには、天井部分の窓と、サイドにも通気口が設けられているほか、前後2つの出入り口を備えているなど、北欧ブランドらしくストーブの使用も計算された多彩なベンチレーション機能を誇ります。
キャンプサイトにお邪魔した際には、天井部分と出入り口下部を少し開放してストーブを使用していました。
「ベンチレーションを1箇所開けるだけでも結構換気効果は得られますが、しっかり空気を通したいときは複数箇所を開放しています。最悪、それでも心配だったら出入り口を大きく空けてしまえばOKです」と@sannzokoumutenさん。
ベンチレーション機能が多数備わった北欧産テントなら、ストーブinテントスタイル初心者でも扱いやすそうですね。
冬用テントじゃないからこその“丈足らず”が、天然の通気口に。
OWNER:河村健介さん
テント:スノーピーク/ランドステーション
ストーブ:トヨトミ
こちらのお二人は、スノーピークの大型シェルター「ランドステーション」に、ドームテントを入れたカンガルースタイルで冬キャンプを堪能していました。
こちらは冬キャンプでは定番のトヨトミの石油ストーブで、唐草模様のガードが施された限定モデル「CL-250」。クラシカルな見た目に一目惚れして即決したそうで、キャンプだけでなく家でも使っているんだとか。
ランドステーションはあまりベンチレーション機能がないため、本来ストーブの使用には不向きなモデルながら、河村さんは、地面と幕の間に空いた“隙間”を活用していました。
「一周全部下部に隙間が空いていて、風通しがいいので、ストーブをつけていないと足元が寒いんですが、使用時は自然と換気ができちゃうんです。それでも空気がこもるときは入り口を少し開放しています」
冬キャンプといえば、スカートのついた保温性の高いテントを使いがちですが、これはまさに裏を突く発想といえます。
大型の窓は全開で。
OWNER:@sachigreengreenさん
テント:ノルディスク/レイサ6
ストーブ:トヨトミ/レインボーストーブ
ノルディスクの大型トンネルテント、レイサ6で夜の宴を楽しんでいたこちらは、トヨトミのレインボーストーブを使用。
いまではストーブ使用時の相棒的アイテムとなったファンを上部にセットし、熱を拡散してテント中まんべんなく暖かい空間に仕上げていました。
レイサ6は、両サイドに大きな窓を2つずつ搭載。入り口は締め切っていたものの、この窓を全開にすることで、しっかりと外気を取り込んでいました。
「レイサはベンチレーションが多い上に、ボトム部分に隙間があるので、通気性が高いので、こうやってストーブを使う冬キャンプ用のテントとして使ってます」。
人数が多かったために室内温度は3サイトの中で一番高かったように思いますが、その分、ベンチレーションも一番多用していました。
ストーブinテントには、とにかく換気を心掛けよう!
ご覧のとおり、どのキャンプサイトでもテント内でストーブを使用する際には、テントのベンチレーション機能や出入り口の開閉、またはボトムの隙間を利用したりして、やはり換気には気を配ってるようです。
ストーブinテントにトライするなら、ベンチレーション機能を多く備えた冬用テントを用意するか、しっかりと空気を取り込める環境を作り、一酸化炭素中毒のリスクを回避しつつ、ぬくぬく快適な冬キャンプを楽しみましょう!
Photo/Dai Yamamoto
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