キャンプサイトで目を引くのは、必ずしも高価なアウトドアギアとは限らない。
GO OUT CAMP vol.22の会場で出会ったTALL.86さんが愛用するのは、なんとお土産屋さんで購入した500円の竹かご。身近なアイテムにひと工夫を加えた、センスあふれるカスタムギアを紹介しよう。
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お土産屋さんで見つけた竹かごを、自分好みにカスタム。

群馬県の景勝地「吹割の滝」のお土産屋さんで見つけたという、素朴な風合いの竹かご。購入価格はわずか500円だが、TALL.86さんの手によって、機能性と遊び心を兼ね備えた収納ギアへと生まれ変わっている。

「以前、市場かごを同じようにカスタムしたことがあって。もう少し小さいサイズも欲しいと思っていたところ、この竹かごを見つけたんです」

現在はカップやドリップケトルなど、コーヒーセット一式の収納に活用。キャンプサイトにも自然になじむ竹の質感と、アウトドアギアらしいディテールの組み合わせが絶妙だ。
ナイロンテープを縫い付けて、収納力と拡張性をアップ。

まず注目したいのが、かごの縁をぐるりと囲むブラックのナイロンテープ。こちらはTALL.86さんが自らバックル付きのテープを糸と針で縫い付けたものだった。バックルのアジャスターを緩めることで、ループができ、そこにカラビナなどを取り付けられる仕様になっている。
「ゴールゼロや、クルマのキーといった小物を吊り下げできるようになっています。必要な小物を手の届く場所にまとめておけるので何かと便利です。」
山用スタッフバッグを流用して、ホコリや水濡れをガード。

さらに、かごの内側には登山用のスタッフバッグ。こちらも針と糸で、カゴの内側に縫い付けされている。
「もともと持っていたリップストップナイロンのスタッフバッグが、ちょうどいいサイズだったので流用しました」
開口部を絞れば、収納したコーヒー道具をホコリや水濡れから保護できる。竹かごならではの軽やかな見た目を生かしつつ、弱点を補う実用的なアイデアだ。
持ち手には、あの有名なバナナをアクセントに。

竹かごの持ち手に取り付けられた、イエローのバナナ型パーツ。
こちらは、トートバッグブランド「ルートート」の別売りオプションとして展開されていた持ち手留め。裏側の切れ込みに2本の持ち手を挟み込むことで握りやすくなるアイテムだ。モチーフは、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルが描いたことで知られる、あのバナナ。
使い勝手を高めるだけでなく、シンプルな竹かごにポップなアクセントをプラスすることで、土産物感がいい具合に中和されている点も見逃せない。
「これは特に見た目が気に入っていて、同じものを探しているんだけど、だいぶ前に販売されていた物なのでなかなか見つかりません。見かけた方がいたら教えてください!(笑)」
お気に入りのワッペンで、自分だけのギアに。

仕上げのアクセントになっているのが、かごの正面に取り付けられた「ジェリーマルケス」の刺繍ワッペン。イラストレーターのジェリー鵜飼氏が生み出したネズミのキャラクターで、アウトドア好きにはおなじみの存在。
書類をまとめる用のダブルクリップにワッペンを縫い付けることで着脱を可能にしていた。

「こういういい感じのワッペンがあったらついつい買ってしまいますね。クリップ式だから気分に合わせて付け替えもできます」
500円の竹かごに詰まった、ちょっとしたカスタムの楽しさ。

手持ちのスタッフバッグや異なる用途のパーツを組み合わせることで、使いやすく、愛着の湧く収納アイテムへとアップグレードさせたTALL.86さんのカゴ。
既製品をそのまま使うのではなく、自分のキャンプスタイルに合わせて育てていく。そんな道具遊びの楽しさが詰まった逸品だった。アウトドアショップだけでなく、旅先の民芸品もチェックしてみると意外な材料が見つかるかもしれない。
Report & Text/Yuuki Akimoto
