玄人キャンパーに聞いた、かゆいところに手が届く“隠れた便利ギア”5選。

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「それ、もっと早く知りたかった……」——キャンプを重ねるほど、そんなアイテムに出会うことってありませんか?

定番ギアはひと通り揃っているけど、あと一歩の快適さが欲しい。派手さはなくてもかゆいところに手が届く、そんなギアを探し求めて、ベテランキャンパーがひっそり取り入れている“隠れた便利アイテム”をチェックしてきました。

今回取材を敢行したのは、4月10日(金)〜12日(日)に開催された「GO OUT JAMBOREE 2026」の会場。当日は多くのキャンパーさんたちが、全国から集結し、豪華アーティストのライブや、ブランドの出展、数々の体験プログラムをオートキャンプをしながら楽しんでいました。
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“ごちゃつき”を楽しさに変える収納ギア。

グッドフォーナッシングの「PICNIC KARGO」

カラフルな差し色が効いた、遊び心のあるサイトを作り上げていたしげさん。そんな空間の中でひときわ目を引いたのが、X-PAC素材の機能的なバッグが人気のブランド、Good For Nothing(グッドフォーナッシング)の「PICNIC KARGO」です。

複数のポケットにギアがきれいに収められており、見た目にも使い勝手にも配慮されたパッキングが印象的。細かいアイテムが多くなりがちなキャンプでも、整理整頓しやすい設計になっています。

Owner:しげさん
道具好きファミリーキャンパー。古いものから新しいものまで、機能やデザインにグッときたアイテムを日々収集。

「LEDランタンとか、ガス缶みたいな消耗品をまとめて入れてます。充電や補充が必要なものもここに集約してますね。これまではギアが分散しがちだったんですが、このバッグを使うことで管理が楽しくなりました!」

「自分が好きな蛍光カラーも愛着ポイント。サイトに置いてるだけで気分が上がるし、目立つので家に置き忘れたりしにくいのがいいですね。この素材使いとカラーが気に入りすぎて、同ブランドのコミックの単行本サイズに合わせてデザインされた『COMIC BAG』も揃えてしまいました!」

収納バッグのサイズ感や作りだけでなく、色にも機能性を見出し、何を入れてどう使うかという視点にベテランキャンパーさんならではのものを感じました。機能性だけでなく“気分”まで上げてくれる、収納ギアです。

サイトの“生活感”をスマートに隠す、キャンプ用ゴミ箱。

カノワの「ロールアップトラッシュボックス」

機能美とミニマルさが共存したサイトで、自身が手がけるブランドcanowa(カノワ)のギアのフィールドテストを行っていた、つっつんさん。目を引いたのは、洗練されたデザインの新作アイテム「ロールアップトラッシュボックス」です。

同ブランドの新アイテムとしてフィールドテスト中のこちらは、2つ並べて設置し、燃えるゴミと缶でしっかり分別。サイトに溶け込む見た目と実用性のバランスが印象的でした。

Owner:つっつんさん
アウトドアイベントの運営などに携わりつつ、canowaを運営。キャンプのみならず、登山やハイクも楽しむ生粋のアウトドア人。

「コンパクトに持ち運びできるゴミ箱が欲しくて、作りました。素材には丈夫で汚れに強いナイロンを使用し、底面には防水・防汚性に優れたターポリンを採用しています。さらに、ゴミ袋の縁が見えないよう、本体とフタを分けた設計もこだわりのひとつですね。」

「こんなふうに、巻いてコンパクトに収納できるデザインも苦心したポイント。構造サイズもかなり調整しました。小さすぎても不便だし、大きすぎても邪魔になるので、実際のキャンプで出るゴミの量を見ながら決めています。」

リアルなキャンパー目線で開発されたアイテムは、使い勝手と見た目、どちらも妥協しないデザイン。良デザインのキャンプ用のゴミ箱は意外と選択肢が少ないので、サイトの生活感をスマートに隠してくれる、いい感じのゴミ箱を探している方は要チェックのアイテムです。

風にも寒さにも強い、“電気調理”という選択

象印の「卓上IHクッキングヒーター EZ-KG26」

快適性を追求した電源サイトが印象的だった、とむないとさん夫婦のサイト。家庭さながらの調理環境を実現していたのが、この象印のIHクッキングヒーターです。

一見キャンプではハードルが高そうな電気調理ですが、大容量のポータブル電源と組み合わせることで、安定した運用を実現。IHながら、生活感を感じさせない洗練されたシンプルデザインにより、ウッド製アイテム中心のサイトに馴染んでいる点も見逃せません。

Owner:とむないとさん夫婦
アウトドアの魅力を映像で発信するビデオグラファー。最新のガジェットを駆使した快適サイトで日本各地を駆け巡っている。

「IHのいいところは、やっぱり風に強いところですね。ここみたいに風が吹くフィールドでも全然問題ないです。ガスと違い、風の影響を受けにくいのは大きなメリット。さらに、寒さによる火力低下の心配がない点も使ってみてわかったメリットです。」

「電源には、ブルーティの家庭用電源『Apex 300』を使用しています。追加バッテリーを接続し、合計5500Wh以上の大容量で運用し、さらに200Wのソーラーパネルも併用しているので、冷蔵庫を使用してもなお余剰が出るほどの発電環境を構築できました。ここまでやれば連泊も余裕です!」

“電気でキャンプする”という選択肢を、現実的なものにしてくれる先進的なスタイルを確立していたとむないとさんのサイト。移動式の別荘のような感覚で、快適なキャンプを楽しみたい方は、オール電化スタイルはありかもしれません。同時に日頃の防災にもなる点も魅力!

トングの姿をした”新しい箸”。

機能性と美しさを兼ね備えたキッチン周りを展開していたのは、出張料理人としても活動するミツさん。プロの現場感がにじむサイトの中で使われていたのが、自身が手がけるキッチンウェアブランドGOEN(ゴエン)のコンパクトなトング「つまみん」です。

一見シンプルながら、細部までこだわり抜かれた設計で、調理から盛り付け、食器としての役割までマルチにこなせる一本。キャンプシーンでの調理と食事を、ぐっと快適にしてくれる存在です。

Owner:出張料理人ミツさん
料亭で14年修行したプロの料理人。自身のYoutubeチャンネルでの配信や、アーティストのツアーの公式フードの監修など引っ張りだこ。

「料亭で料理人をしていた経験と、キャンプを楽しむ側の視点、その両方から“自分が欲しいもの”を形にしました。この道具は、箸のように扱える操作性を持ったトングがあればなあというところが開発のスタートラインですね。」

「キャンプシーンでは、箸が転がって落ちたり、気づけばどこかにいってしまうことも少なくありませんが、トングならその心配もなしです。柔らかすぎず、硬すぎないバネの強さにもかなりこだわりました。繊細な盛り付けにも使えるようにしています。」

実際に使わせてもらうと、食材をつまむ・返す・盛り付けるといった一連の動作がストレスなく行えて、シンプルな見た目ながらかなり使い勝手のいい道具に感じられました。プロの技術とキャンプ目線が融合した、使うほどに良さを実感できる一本です。

プロスペックの道具を、遊びで使う贅沢。

ペリカンの「Pelican Air 1615 Travel Case」

無骨なギアで統一されたCLAMPさんのサイト。落ち着いたトーンでまとめられた空間の中に、ひときわ存在感を放っていたのがこのPellican Products(ペリカンプロダクツ)のハードケースです。

各国の軍や警察、プロカメラマンが、精密機器の保護用ケースとして知られるアイテムですが、こちらは、独自の軽量素材とTSAキーロック、コンバートメントを備えた旅行用モデル。

CLAMPさんはこのケースを“遊びのための道具”に昇華していました。アウトドアブランドのものを中心にステッカーチューンされ、まさに使い込まれた愛用品といった佇まい。アンプラグドのクーラーボックススタンドに載せることで、収納家具として運用しているのが興味深いところです。

Owner:CLAMPさん
三軒茶屋でキャンプの世界観を落とし込んだ飲食店「Camp Kitchen CLAMP」を営むオーナー。ヘビーデューティで使い勝手の良い、道具に心惹かれるタイプ。

「5年くらい前にネットで一目惚れして、並行輸入で買いました。私の愛車、ホンダ・クロスロードに合わせてグレーを選んでます。こういうプロ仕様のものを、あえてキャンプで使うのがいいんですよね。単純に所有欲も満たしてくれますし。」

「旅行用モデルなので、フタ裏に小物の収納に複数のポケットが付いているのも便利。キャンプ中は、フタを開けて、物の置き場としてラフに使っています。」

現在は、このケースをルーフラックへ固定できないか模索中とのこと。ギアとしての使い勝手の良さや愛着も相まって、長く付き合える相棒になっているようです。無骨さと実用性を兼ね備えた、玄人好みの逸品と言えます。

キャンプの質が”ちょっと上がる”ギアを集めよう。

今回見つけたのは、どれも派手さはないものの、使いこなすことで確実に快適さを底上げしてくれるアイテムばかり。

収納の工夫やゴミ管理、調理まわりの細かなストレスまで——ベテランキャンパーたちは、自分なりの“ちょうどいい解決策”を見つけていました。

今回紹介したアイテムが解消してくれる不便や、もたらされる便利は小さなものかもしれませんが、その積み重ねが、キャンプの快適度を大きくしてくれるのかもしれません。

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