ギア好きキャンパーたちの収納•保護アイテム。ケース、カバー、ボックス5選。

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キャンプをはじめて、一番たくさん購入したアイテムが、ギアを収納•保護するためのケースやカバー、ボックスだった——。そんな方も多いのではないでしょうか?

今回は、熟練キャンパーさんたちの、収納•保護アイテムに着目しイベントにて突撃取材。DIYや、思わぬ着眼点で発掘されたユニークなアイテムたちを紹介していきます。

取材を敢行したのは、2025年9月26日(金)〜28日(日)に開催された、GO OUT CAMP vol.21。当日は恵まれた天候と、秋の到来を感じさせる程よい気温のなか、来場者さんたちが、ライブや買い物、仲間や家族とのキャンプを楽しんでいました。
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7インチレコード用のバッグをガジェットバッグに流用。

こちらは、ノースフェイスがかつて発売し、瞬く間に完売してしまったというレコードケース「BC CRATES 7」。

7インチのレコードが150枚入るユニークなケースを、こちらのキャンパーさんは、ガジェットケースとして活用していました。

OWNER:三茶のあべさん
ITEM:
BC CRATES 7 / THE NORTH FACE

「カラーとデザインに惹かれて5、6年前に購入しました。ある日おもむろにアンカーのポータブル電源を入れてみたら、横幅がぴったりで、それ以降、LEDライトや、スピーカーといったガジェットをひとまとめにするケースとしてキャンプに持ち込んでいます。」

「内側が鮮やかなレッドなので、中のものを探しやすくて重宝しています。サイドにポケットも付いていて、ごちゃつきがちなケーブル類や細かい付属品を入れられて便利です。」

入れたいものとの寸法のフィットもケース探しの醍醐味。道具を用途ごとに別々のケースにまとめて、荷物の整理すると、探し物が減ります。

組み合わせの妙が効いた、ヴィンテージ好きキャンパーの収納使い。

こちらは、旅客機で機内食などを運搬収納するために使用されていた、アルミ製の「ギャレーボックス」。ヴィンテージショップなどで手に入るアイテムで、タフな作りとインダストリアルな佇まいから、人気の高い収納アイテムのひとつです。

OWNER:hidek_33さん
ITEM:
ヴィンテージのギャレーボックス、スチールバスケット、スツール / H &T CHAIR Co.

「通常のボックスと違って、横から開けて中のものを出し入れできる点が気に入って購入しました。中に引き出しをセットできたり、クルマに積載した後でも中身へのアクセスができて便利です。」

「愛用のスツールのフレームにぴったり収まるのも気に入っているポイントです。スツールの上にヴィンテージのバスケットを乗せて、クッカーやカトラリーなどをひとまとめにしています。」

ラギッドな見た目だけでなく、機能性の高さも光るギャレーボックス。ヴィンテージのものは価格が高騰気味ですが、新品のものも流通しているので、気になる方はチェックしてみましょう。

引越し業者向けの梱包用品で見つけた、汎用性の高い逸品。

こちらのキャンパーさんが、ジャグを包むケースとして使用していたのは、引越し業者が家財を運搬するために使用する、「エコパット」と言われるキルティング仕様の梱包材。

OWNER:マッスルめだかさん
ITEM:
エコパット / オカバマネジメント

「愛用のジャグをクルマのラゲッジに荷物を積載したときに、傷つかないようにしたいなと思い、ネットで見つけました。値段が安い割に、使い勝手が良いので重宝してます。」

「中身を守るための緩衝材が入っているだけでなく、めちゃめちゃ伸縮性があるので、いろんな大きさのものを包めて便利です。リバーシブル使用で、内側はいい感じのグリーンカラーになってます。」

キャンプ用品店では見つけられない、ヘビーデューティな保護アイテム。ホームセンターやモノタロウなどをそういう視点で漁ってみると、面白いものが見つかるかもしれませんね。

革の経年変化も楽しめる、お手製ウェットティッシュカバー。

この数年のキャンプ人気の中で、ヒットしたアイテムのひとつが、ボックスティッシュやキッチンペーパー用のカバー。ティッシュ類をそのままサイトに置いておくと、生活感が出るのが気になるキャンパーさんも多いようです。

続いてのオーナーさんは、ウェットティッシュの筒用のカバーをレザークラフトで制作していました。

OWNER:エピタフさん
ITEM:
ハンドメイドのレザー製ウェットティッシュカバー

「コロナ渦に家でできる趣味として、独学でレザークラフトをはじめました。もともとレザーものが好きで興味があり、この機会にやってみようかなと。」

「ウェットティッシュ用のカバーでレザーのものが欲しいけど、どこも売っていなかったので、自分で作ってみました。浅草橋で調達した牛ヌメ革を裁断して縫い合わせています。」

無いものは作る——、そんなDIYの精神から生まれた味わい深いアイテム。自分の手を動かすのが好きな方は、理想通りのケースが見つからないときにいっそ自分で作ってみると、よりキャンプが楽しくなるかもしれません。

ラジコンキャンパーのために作られた、唯一無二のケース。

最近は、キャンプをしながら楽しめるアクティビティのひとつとして、ラジコンがブームの兆しを見せています。

こちらは、そんな機運のなか、生まれたブランド、VINCI(ヴィンチ)のラジコンケース。人気のアウトドアガレージブランド、BONFIRE GO OUTSIDEINAVANCEが立ち上げたプロジェクトで、アウトドア目線でのプロダクト作りが特徴です。

OWNER:イナさん
ITEM:
RCケース&プロポケース / VINCI

「このケースは、フィールドでラジコン遊びをするなかで必要と感じた機能を詰め込んでデザインし、Ballisticsとコラボして作りました。」

「プロポケースは、ラジコンの清掃に使うブロワーも入るサイイジング。ラジコン本体のケースは、タイヤが接するパッドを外して洗えるようにしたり、複数のケースを縦に繋げて運べるようにしたりと細かい部分もこだわっています。」

アウトドアシーンでのラジコン遊びのなかで生まれたこだわりのケース。ラジコンや付属品の収まりの良さがみていて気持ちの良さを感じました。

こういった何かに特化したニッチなケースが豊富にあるのも、今のアウトドア人気の面白いところ。

道具を守り、運び、魅せる、自分だけの逸品を見つけよう。

クルマでの運搬やフィールドでの保護目的など、さまざまな用途で導入されていたキャンパーさんたちの収納アイテム。

みなさんに共通していたのは、収納や保護すらも楽しんでいたことでした。こういったアイテムにこだわることは、設営撤収の利便性アップや、サイトスタイリングにもつながっているようです。

これから、道具の保護や収納にもこだわってみようという方は、アイテムの寸法をスマホのメモにチェックしておいて、さまざまな場所で合うものを探してみましょう。

Report & Text/Yuuki Akimoto

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akimoto yuuki
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