話題の新テント、オレゴニアンキャンパー × テンターによる「オルタス・エス」5つの注目ポイント。

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Oregonian Camper × Tenter Ortus-S ¥253000

使い勝手の良い収納アイテムが人気のアウトドアブランド「Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー)」と、韓国発のテントメーカー「TENTER(テンター)」がこの度テントを共同開発。その第1弾として「Ortus-S(オルタス・エス)」が発売されました。

感度の高いキャンパーたちの間ではすでに話題になっている本テントを、ブランドの撮影に立ち会い、フィールドで使用感をチェック。今回は、実際に使ってみて気づいた「オルタス・エス」の魅力をご紹介します。

Table Of Contents : 目次

独自の構造を持つトンネル型シェルターテント。

「オルタス・エス」は、これまでにないユニークな構造を持つ、トンネル型シェルターテント。

“Ortus”とは、ラテン語で「太陽と月が上る形」を意味し、正面から見ると、地平線に差し掛かる太陽や月を彷彿とさせる綺麗な半円形のシルエットを描いています。

設営時のフロアサイズは、最大部分で約500×330cm。寝室兼リビングとして使うなら、最大4人までなら入りそう。天井も一番高いところが約250cmと、住宅の標準的な天井高である約240cmよりも高く、広々とした空間を実現しています。

ここからは「オルタス・エス」のデザインやディテール、居住性や設営について徹底的に掘り下げます!

オルタス・エスを使って気づいた、5つの注目ポイント。

POINT 1 独自のポール構造が生み出す、美シルエット。

「オルタス・エス」は、3本のメインポールで形作られるトンネル構造のテント。一般的なトンネルテントと異なるのは中央のポールが長めに設計されているので、テント中央部の天井が際立って高くなっている点。

さらにユニークなポイントが、テントのサイドに配置された4本のテンションポール。このポールにより、トンネルテントながら自立する構造になっています。同時に、トンネルテントの弱点になりがちな、横風への耐性確保に繋がっている点も見逃せません。

テンションポールを支えているのは、6つのポールホルダー。こちらをメインポールに取り付け、テンションポールを差し込む方式です。

大型のドアパネルは、クローズ状態とメッシュ状態に切り替えが可能。メッシュ状態ではテント内から外の景色を楽しむことができます。

フロアは四角形に近い六角形。コットなど大型のファニチャーも配置しやすく、デッドスペースも生まれにくいので、さまざまなレイアウトを楽しめます。

天井の高さは最大部で250cmあるので、高さのあるキッチンテーブルを置いて、立った状態でも作業可能です。

POINT 2 オレゴニアンキャンパーのこだわりが詰まったディテール。

各所に配された、ディテールにも、両ブランドのこだわりが詰まっています。

まずは、カットされたピザを彷彿とさせる、ドアパネルに配置された切り返し。この度登場した日本限定バージョンでは、オレゴニアンキャンパーの世界観を落とし込んだ、トポグラフィーパターンがデザインされています。

この等高線は、現地の日系人から「オレゴン富士」の愛称で呼ばれている、アメリカ・オレゴン州の名山、マウントフッドのもの。

この切り返しのデザインは、前後のドアパネルに配置。実際にテントを使用してみてわかったのですが、このディテール、見た目だけでなく、日差しをほどよく遮るシェードの役割を果たしてくれます。壁際にコットを置いて昼寝をすると、ちょうど顔に日が当たらず快適でした。

4本付属するガイラインにもこだわりが……。紐ではなく、珍しいベルト状のガイラインとなっており、両ブランドのロゴが織りでデザインされています。天井のベンチレーションを操作するための引き手にもこのベルトが採用されています。

ガイラインは、Dカンをポールホルダーに設けられたキノコ状の突起に引っ掛ける方式。ガイラインを結びつける手間がなく楽チンです。

POINT 3 オールシーズン使える快適性。

「オルタス・エス」は、オールシーズン快適に使える汎用性の高さも魅力。

まずはこのTPU素材のクリアウィンドウ。他のブランドでは別売りのオプションであることが多いですが、本テントの場合は標準装備となっています。もちろんウィンドウを付けた状態でドアパネルをクローズ可能。

雨や冬キャンプの際、中に籠りつつ、外の光を取り入れられ、景色も楽しめます。

テント上部2箇所に、開閉式のベンチレーションを備えているのも特徴です。

このベンチレーションは中から開閉操作が可能。コードを引っ張ると、雨蓋が開きます。

ベンチレーションのジッパーは高いところにありますが、引き手も用意されているので、脚立や台が無くてもアクセスできます。

テント下部にもベンチレーション。冷気や虫の侵入を防ぐスカートももちろん装備。テントの外観を損ねず、バタつきもない、インナースカートになっている点も、嬉しいところです。

POINT 4 ビッグサイズなのに、設営がしやすい。

大型のテントにも関わらず、設営がしやすかったのも、好印象。

ポールを3本通すところまでは、一般的なトンネルテントと同じですが……

サイドのテンションポールがあるので、ペグを打たなくても自立します。

テントを建ててから、位置決めをして、ペグを打つ流れで設営できるので、景色や周囲の環境に合わせてサイトを組みやすかったです。

ユニークだったのが、ポールにテンションをかけるこの構造。突っ張り棒のようにポールの端を回すと、ポールの長さが延長され、テンションがかかる仕組みです。

設営時に少し戸惑ったのが、ポールホルダーへのテンションポールの差し込み。差し込む穴が2つあったので、どちらに差し込むか迷いがちなので、注意が必要です。ここは、下段の穴が正解で、上段は今後展開する予定のオプション用となっています。

テントの居住空間を拡張するオプションや、複数の「オルタス・エス」を連結するパーツなどの展開も検討されているとのことで、まだまだ伸び代を秘めたテントです。

POINT 5 収納袋にも一工夫アリ!

収納サイズは75 × 35 × 24cmで、重さは11.3kg。ゴルフバッグを少し短くしたぐらいのサイズ感です。重量はそこそこありますが、オートキャンプなら問題にならないでしょう。

収納バッグは少しゆとりがあり、コンプレッションベルト付き。初心者でも収納しやすくなっています。上面がメッシュになっているのも、気が利くポイント。保管時にカビの発生を防いでくれます。

オルタス・エスに死角なし!

「オルタス・エス」は、中から景色が見える大型のメインパネルや、TPUウィンドウなど、昨今のテントトレンドをしっかり押さえつつ、独自の構造により、これまでにないデザインと、耐風性の高さを実現した逸品。

建てやすさや快適性などの使い勝手を見ても、文句のつけどころが見つかりません。大型シェルターをお探しの方は、見逃し厳禁の注目作です。

【 Ortus-S スペック】
販売価格:¥253000
サイズ:最大約W500 × D330 × H250cm
収納サイズ:L75cm × W35cm × H24cm
重量:約11.3kg
付属品:本体、メインポール3本、テンションポール4本、ポールホルダー6個、TPUウィンドウ2枚、ガイライン4本、キャリーバッグ


(問)Oregonian Outfitters www.oregonian.jp/

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