コロナ前の盛り上がりを取り戻したかのように、活気に満ちていた「GO OUT JAMBOREE 2023」。イベントの目玉は、アーティストのライブや、さまざまなブランドの物販以外にも……。
「エイアンドエフ」ブースでは、小杉 敬氏がデザインを手がける人気テントブランド「SABBATICAL(サバティカル)」の新作テントが初めて一般公開されるとあって、来場者から大いに注目を集めていた。
今回はその全貌をご紹介!
SUBALPINE DOME ¥198000(予定)
サバティカルの待望の新作は、大型ドームテントSUBALPINE DOME(サバルパインドーム)。
フロアの直径540cm、中心部の高さ240cmと、ファミリーやグループが快適に過ごせるサイズ感だ。メイン素材には、耐水性と速乾性、軽量さに優れるポリエステルを使用。アルミポールには耐久性の高い太めのものが使用されている。
大型のドームテントといえば、居住性と耐風性に優れる代わりに、設営のしやすさが犠牲になりがち……。
しかしそんな通説も、設営の様子を見て杞憂に終わった。サバルパインドームは、独自のフレーム構造により、強度を保ちつつも設営のしやすさを確保していたのだ。
「サバルパインドームは、耐久性と設営のしやすさ、重量の軽さのベストなバランスを求めて開発しました」と語っていたのはエイアンドエフプロダクト部の吉野氏。その言葉通り、その設営は想像以上に簡単であった。
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設営のしやすさと耐久性を両立した独自のジオメトリー
サバルパインドームの設営は、天井部に位置するY字型のフレームの先端に、3つのV字型ポールを取り付け、テント本体に固定するところからはじまる。
4本のポールでテントが自立したところで、3本のストレートタイプのポールを通し、ドーム型のフレーム構造が完成。つまり、これだけ大型のドームテントながら、たった7本のポールで設営できるのだ。
さらに、ガイラインの数も、最大9本とサイズに対して少なめだ。こちらも強度を保ちつつも、最小限になるよう設計されている。
テント根本に打つペグの数も6本と最小限、ガイロープと合わせても15本で済む。一つのテントに大量のペグを用意する必要もないし、ついサボりがちなガイロープ張りやペグダウンも、これだけ少ないと面倒がらずにできそうだ。
高い耐水圧が求められるテント上部には、フライシートも備えており、大雨への対応も抜かりなし。
全方位メッシュがもたらす、高次元の快適性
サバルパインドームのもうひとつの特徴は、ずば抜けた快適性。多数のメッシュパネルが設けられており、日本やアジアの高温多湿な気候でも快適に過ごせる通気性の高さと幕内からの眺望の良さが確保されている。
出入口となる大小6つのメインパネルにより、どこからでも出入りができ動線に優れるうえ、それらを巻き上げると、タープのような開放感が得られる点も魅力だ。
さらに、側面にも大型のメッシュパネルを備える。側面と出入り口、天上のベンチレーションを合わせると計15のパネルを備え、その全てがメッシュになっている。
全面方位のメッシュにより、幕内には涼しい風が吹いていた。幕内にいながら、フィールドの景色をパノラマで楽しめ、圧迫感はゼロ。透け感のあるライトベージュの生地も幕内の明るさに貢献している。
しっかり採光を確保しながらも、日差しによる暑さを感じさせない秘訣は、この天井部分にあり。サイド部分と異なり遮光性に優れるカラーPUコーティングが施されたポリエステル素材を採用。採光と遮光の絶妙なバランスにより、明るいのに眩しくない空間作りを実現している。
サバルパインドームは、早くも争奪戦の予感。
今回、展示はなかったが、土間付きのグラウンドシートも標準装備されるなど、隙のない仕様のサバルパインドーム。公開設営のシーンでは多くのギャラリーから感嘆の声が漏れていた。
価格は税込¥198000(予定)発売は2023年9月の予定となっており、同等サイズのドームテントの中では手に取りやすい価格設定も嬉しいポイント。これまでのサバティカルのテントたち同様、このサバルパインドームも争奪戦になる予感。立てやすさと快適性に優れた大型ドームテントを探し求める方は、有力な選択肢としてチェックしておこう。
【商品詳細】
税込価格 : ¥198000(予定)
発売:2023年9月予定
重量:約24kg
設営時サイズ:540 × 540 × 240cm
ポール径:Aフレーム:A6061 φ19mm、ルーフフレーム:A6061 φ17.5mm、サイドフレーム:A6061 φ17.5mm
(問)エイアンドエフ aandf.co.jp/