パタゴニアからネオプレンを使用しない世界初のウェットスーツが登場。

更新

F16_Photo rights expire July 1, 2017: When it’s so good it hardly seems real. Ramon Navarro gives thanks for one of the best days ever at Punta de Lobos, Chile.

Patagonia(パタゴニア)からネオプレンを使わない世界初のウェットスーツが登場した。現在ほとんど全てのウェットスーツに使われているネオプレンは1930年に誕生した合成ゴム素材。伸縮性・防水性に優れ、さらに高い保温性も併せ持っているので60年以上にわたってウェットスーツに使われてきたが、環境負荷という面で見ると、石油由来で生産するために大量のエネルギーを使用する、素材自体が再生不可能などの問題があった。

パタゴニアは今まで代替品がなかったネオプレンに替わる素材として、再生可能な天然ラバーの使用を試み、10年近くの年月を経て製品化に成功。グアテマラの高地で育ったヘベアの木から採取した天然ラバーを使用し、不純物の99%以上を除去するユーレックス社の精製法により、無刺激性の天然ラバーを実現した。ウェットスーツの素材を再生可能な天然ラバーに置き換えることで、製造工程において二酸化炭素の排出量が最大80%削減されるという。

また、水中テストの結果、性能面でも従来のネオプレンに勝るとも劣らないことが確認されている。パタゴニアでは2016秋冬シーズンからUSモデルのフルスーツ全21製品がユーレックス天然ラバー製に。価格も従来のネオプレンとほぼ変わらない。

Text/Shinya Miura

yulex2
ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツ ¥41040(メンズ・フルスーツ・2mm厚)他

(問)パタゴニアオンラインショップ tel: 0800-8887-447

www.patagonia.jp/

Tags
GO OUT編集部
更新