関東では6月6日に宣言され、東北でも間近に迫った梅雨入り。キャンパーにとっては憂鬱なシーズンですね。ここではGO OUT CAMP猪苗代vol.8の参加者に雨キャンプ時の対策や常備しているアイテムなどについて伺ってみました。
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対策①:タープ連結で居住スペースを拡大!
今や貴重なMOSSのテントやタープでサイトを構築するSPIさん。雨の日はタープ2枚をつないでリビングスペースを拡大し、荷物などが濡れないように対応しているそうで、紅白の組み合わせがなんとなくおめでたい気分!
片側を低くしたり、ポールの本数を普段より少なくして雨水の流れ道を作って、水が溜まらないようにするのも効果的だとか。
このようにタープに沿わせられるハンギングロープを使えばLEDランタンなどが濡れにくいし、ハンガーに濡れたウエアなどを吊るしておける。SPIさんは樹脂製の折り畳みハンガーを数本常備しているそう。
アルミポールを連結させるアウトドア向けのハンガーを使っているキャンパーも。この形状はタオルも掛けられるのが便利。
対策②:タープ下にすっぽり! カンガルースタイル
タープの下にテントを設置して雨が当たらないようにするカンガルースタイルも定番。KEN-1さんは、MSRのパビリオン内にこちらもMSRのテントを内包してゆったりとくつろいでいた。
テントはインナーのみだが4シーズン用を使って雨風や寒さに対応させているのもポイントだ。
就寝は基本的にテント内。しかし地面からの浸水に備えられるコットもあれば安心。KEN-1さんはBYER(バイヤー)のメインヘリテージウッドコットを愛用している。
対策③:大型テントでおこもりキャンプ!
大型のドームテント内に荷物やギアをまとめて入れ込んでテント内で過ごすのも手だ。TKY25-CAMPさんはWIWO(ウィーオ)のテントでも最大のヤクドーム550を使用して、家族3人が悠々と過ごせる空間を確保。
このテントは外と中の両側にスカートが設けられているから雨の侵入が軽減できるのがお気に入りだとか。
さらに、TKY25-CAMPさんは折り畳み式の木製ラックを下駄箱代わりにして入口にセットしていた。レインシューズやサンダルを追加しても整理整頓でき、フロアが汚れるのも防止できるのだ。
また焚火ツールなどを掛けて使用することも多いマルチラックには、レインウエアや濡れた衣類などを掛けて乾燥させているそう。
こちらは韓国ブランド、Troia(トロイ)のヘクトルテントで過ごすタカミーさん夫婦の様子。室内を見せていただくと・・・・・・。
ギアコンテナなどの下にスノコを敷いて底上げし、濡れないように配慮している。写真のように底部がターポリン素材やハードコンテナを使うとより効果的とのこと。
対策④:持っていれば安心の雨対策アイテム
濡れた物を放り込んだり、一時的に保管するのに役立つのが「バケツ」だ! isoさんSEATTLE SPORTS(シアトルスポーツ)のパックシンク(容量14L)やジャンボキャンプシンク(容量25L)を常備しているという。
水に強いPVC素材で、コンパクトに折り畳めるから場所も取らないのがグッド。
またisoさんは雨の状況によっては、テントの周囲の土をスコップで掘って溝を作って雨の侵入を防ぐこともあるそうだ。キャンプ場によっては穴を掘るのは禁止の場合もあるのでご注意を!
女子キャンパー&インスタグラマーとして有名な後藤かおりさんの雨対策アイテムは「カッパ」と「傘」という定番品だが、ビビッドなBarbour(バブアー)のレインジャケットと、Helinox(ヘリノックス)のアンブレラというオシャレな逸品!
このアンブレラは、チェアやテントと同じくDAC社のアルミポールを使っているハイエンド仕様だ。
また後藤さんは優れた透湿・防水性能を持ち、マルチに扱えるタイベック素材のシートも用意。GO OUTでもお馴染みのジェリー鵜飼氏によるデザインが可愛いらしい。
安全面や快適さを考慮して「雨の日はキャンプをしない」という判断もありですが、シトシトと雨音が聞こえるなかでしっぽりとキャンプをするのもオツなもの!? さておき、急な雨に対応できる備えがあれば憂いなしですよ。
Photo & Text/Yasuo Sato