UL系ハイカーの必携装備を拝見! 達人たちのソロキャンプSTYLE。

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アウトドアカルチャーが盛り上がっている今、気軽に楽しめるソロキャンプが注目されています。ベテランキャンパーはもちろん、ファミリーキャンプをはじめたばかりのパパたちも相次いで参入している様子。

では、お手本にすべき玄人はどんな装備を持って行くのでしょう? 人気ショップの店長でありトレラン大好きな中村さんに伺いました。アメリカ大陸でのロングトレイルを達成したスルーハイカーだけに、厳しく選び抜かれた逸品が揃います。

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中村純貴/山と道 研究所ショップ店長

映像制作会社を経て、山と道 研究所に。2018年にはメキシコからカナダまで縦断するパシフィッククレストトレイル4250kmを踏破。その経験から身軽さの重要性を思い知った。インスタグラム(@junki.hiker)にて、ハイキングの楽しさを発信中。

1.ソルのエスケープヴィヴィプロ「シュラフカバーとして使っているけど、防水透湿性に優れているから、ほとんど結露しません」。 2.山と道のULレインウエア「ジャケットが145g、パンツが88gで、どちらも世界最軽量級」。ジャケット¥34100、パンツ¥18700 3.マウンテンイクイップメントのダウンパンツ「テント内でもストレスフリーのシルエットです」。 4.クッカーセット「フリーライトのアルコールストーブと100均のカップをセットで愛用。HLMの保冷ポーチに入れています」。 5.ローカスギアのテント「1.5人用モデルのクフ。イーベント素材だから通気性にも優れています」。 6.キュムラスのシュラフ「袋はHLMだけど、中身はキュムラスのキルト350。ブランケットにもなります」。 7.山と道のライトアルファ ベスト/ジャケット「袖が外せるコンバーチブル仕様の行動着。ちなみに300gです」。¥38500 8.山と道のバックパック「定番モデルのミニ2。つねにアップデートしていて、来季は強度がアップします」。 ¥28050 9.山と道のメリノフーディ「ミドルレイヤーだけど、これだけで歩くことも」。¥17600 10.キュムラスのダウンソックス「足を冷やさないためにテント内で着用します」。 11.ノルテックのマクロクラムボン「低山でもこの季節なら必ず持参します」。 12.タイベックシート「海外でヒッチハイクしたときの街の名前が書いてあります(笑)」。 13.山と道のULパット「定番モデルの15S+100cm。かなり分厚くて断熱性もあるので快適。113gなので、こういうマットの類ではかなり軽い部類かと」。 14.ゴッサマーギアのトレッキングポール「カーボン素材なので軽量。コルクのグリップは冷えないのもいいですね。これでテントも設営します」。(以上、価格のあるものはすべて山と道)
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中村さんの必携アイテム6選。

さすがはスルーハイカーといえるコンパクトかつ無駄のないライトなラインナップとなっている中村さんのソロキャンプセットですが、中でも必携といえる重要な6つのアイテムをさらに厳選してもらいました。

01.山と道のバックパック

ウルトラライトハイキングやファストパッキングに特化したモデル。あえて最新素材を使わず、2000年代ライクな雰囲気に仕上げた。25〜35Lサイズで超軽量だが、大型メッシュポケットや高い拡張性によって2泊程度のUL装備なら十分に対応できる。

「ナイロンにシリコンとウレタンをコーティングした、軽くて丈夫なスカイライトがメイン素材となっている今年モデル。よりハードな環境に耐えられるオリジナルのファブリックを開発したので、来季発売のMINI3に投入する予定です」。

■山と道「MINI2」¥28050

 

02.ローカスギアのテント

防水透湿性=対結露性に秀でるハイテク素材DCF eVentを使用し、本体のみだと約435gと超軽量。ファスナー部以外は縫い目のないフルボンディング·メソッドで加工されており、非常に収納しやすくなっている。ワンポールの扱いやすさも◎。

「僕、本当に結露が嫌いなんです。だから通気性に優れるe-Ventモデルをチョイス。ほかの素材より多少ハイプライスになりますが長く使うアイテムですし、面倒な処理をしないで済み、毎回のストレスが排除できるならと」。

■ローカスギア「クフ」¥88000

 

03.キュムラスのシュラフ

初冬まで3シーズン、−4℃の温度に対応する掛け布団スタイルの寝袋。良質なポーランド産グースダウンが350g封入されていて、本体重量はわずか650gとなっている。オールハンドメイドだからこその長く使えるクオリティもグッド。

「キルトタイプになっていて背中側をフルオープンできるのが特徴。足元のコードを解けばブランケット的に使うことだってできます。収納時に若干ボリュームはありますけど、それを補う万能さが気に入っています」。

■ミュムラス「キルト350」¥38500

 

04.ソルのシュラフカバー


ボディにSympatex社の2.5層防水透湿素材を採用し、縫い目はシームテープで処理。高い防水性により開放しやすく、シュラフの出し入れがスムーズに。ストレッチが効いているため、姿勢を変えたり寝返りしたりのストレスも少ない。

「シュラフカバーって使っているうちに中が蒸れてしまい、シュラフのロフトを潰してしまうことがあるんです。結果、逆に寒くなるというのをよく聞きますが、これは湿気の抜けが良くて蒸れ知らず。結露を感じたことありません」。

■ソル「エスケープヴィヴィプロ」¥19250

 

05.タイベックシート

本来は建築資材として開発された、透湿防水性に優れた高密度ポリエチレン不織布。強度や遮熱性も高いので、最近ではバッグ類やケース、グランドシートなど、アウトドアギアにも利用されている。

「親子でアメリカのョン・ミューア・トレイルを訪れた際、ヒッチハイクするのに使いました。ボード代わりにして、その場でガーッと望んでいる行き先を書いたんです」。

 

06.山と道のスリーピングパッド

ウルトラライト志向のアウトドアマンにとって定番といえる、クローズドセルのウレタンマットレス。高い断熱性と驚異の軽さを兼備し、適度な反発力、柔軟性もあるためとても使い勝手が良い。

「113gとウインターモデルのマットとしては非常に軽いのが魅力です。大雨や吹雪の時は体に巻くことも可能なサイズになっています。ただ、軽すぎて敷いていても飛ばされやすいので注意が欠かせません(笑)」。

■山と道「15S+100cm」

 

ファンクションだけでなく重量や携行性も考慮したセレクトは、シビアなアクティビティに親しむ中村さんだからこそ。もちろん、荷物を最小限に抑えたいソロキャンプでも参考になること間違いなし。ほかのギアも知りたい方は下記のYou Tubeや本誌のご確認を!

 

ここではザッと紹介しましたが、詳しくは↓の動画をチェック!

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