この秋冬に展開される、リーバイス®ビンテージ クロージングのコレクション「THE 9TH STREET」に注目が集まっている。
それは1940年代後半にニューヨークで巻き起こったアート革命をテーマにしたもの。この革命は当時のニューヨークに新たなアーティスト集団が登場したことがキッカケだが、彼らは戦時中のヨーロッパから戦火を避けてニューヨークへ避難してきた超現実主義者の画家から影響を受けた若手たち。そしてこのアート革命こそが、アメリカン・モダニズムを生み出すことになる。
代表的なアーティストは、リフォード・ スティル、ジョン・ ミッチェル、バーネット・ニューマン、ジャクソン・ポロックといった画家たち。彼らは、1951 年にニューヨークで初めての作品展『THE 9TH STREET EXHIBITION』を開催しており、今回のコレクションは、その作品展をベースにしている。
コレクションを代表するアイテム、リーバイス®ビンテージ クロージングの伝統を継ぐクラシックなスウェットシャツは、ヘビーなダメージ加工や手作業で丹念に施したキャンバスリペア加工が特徴。あえてムラのある褪せた色合いに仕上げたワインカラーも魅力となっている。
1955 年モデルの 501®XX をカスタマイズしたデニムパンツは、後ろから見ると左右非対称になった非常にユニークな1本。こちらは8 インチ大きいジーンズからウエストバンドを外し、 腰からレッグにかけての部分を折り込んでカスタマイズしたことにより、パンツ全体に独自のヒネリが加えられている。
どちらもニューヨーク・スクールを代表するアート作品のような佇まいとなっているが、こうした挑戦的なアイテムが、リーバイスという王道ブランドからリリースされるという部分も興味深い。
■TOPS:26419-0000/Still Crew ¥22680 BOTTOMS 26396-0000/1955 501® Customized ¥32400
Text/Masatugu Kuwabara
(問)リーバイス® オンラインストア levi.jp/shop/lvc