150日間をかけ、2400kmもの行脚を完遂したことで知られる松尾芭蕉。そんな壮絶な行程をアウトドアと結びつけるのはあまりにも強引ですが、山あり谷ありの旅路をものともせずに歩き続けるには、現代の外遊びにも通じる知恵があったことでしょう。
そんな芭蕉が詠んだあまりにも有名な紀行文がプリントされたバックパックが、F/CE.(エフシーイー)×STOF(ストフ)からリリースされました。
WAYFARER BACKPAC ¥31900
「物語性のある服飾」をコンセプトにするユニセックスブランド・ストフが、エフシーイーの定番モデルのなかでも軽量かつ高耐久な「950LINE」をベースに別注した本作。
915デニールのポリエステルコーデュラファブリックを使用したボディのアウトポケットに、ストフが特殊な成型機SRYで織り上げたニットファブリックを採用したスペシャル仕様です。
とくにらしさが溢れるのは、ポケットにほどこされた旅に関する3つの言葉をはじめ、松尾芭蕉の「おくの細道」の序文の英訳、角字の「言」やアラビア文字の「LOVE」といった編み込みデザイン。
ともすれば意味がビジュアルの邪魔をしてしまうところを、あくまでデザインとしてきちんと成立させてしまう手腕に脱帽です。
fridge setagayaをはじめ、限定100個ですでに発売中。山へ行くにも海へ行くにも、街を歩くにも、このバッグを背負って。「月日は百代の過客にして……」と詠った芭蕉のように、どこまでも無心に歩いてゆけそうな気がします。
(問)fridge setagaya “central” tel:03-5799-4786 sakura.fridgesetagaya.com/