機能性とデザインのバランスがカギ? 野外フェスで本当に使えるシューズとは。【キャンプフェス入門 #4】

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キャンプフェスに必要な装備を考える【キャンプフェス入門】企画 。テントや寝具椅子などのギア選びを経て、いよいよウエア編に突入です。

ということで第4回目のテーマは、キャンプフェスで身にまとうものの中で最も大事といえるだろう「シューズ選び」。はたしてどんな一足が理想なのか?今回は、あの人気セレクトショップを訪ねてみました。

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“オシャレは足元から”は、フェススタイルも同じ!?

路面の悪いアウトドアフィールドを歩き回るキャンプフェスにおいて絶対外したくないシューズ選び。間違ったモデルを選んでしまったことで怪我をしてしまい、せっかく楽しいフェスが台無しなんて失敗は絶対に避けたい!!

そこで今回は、アウトドアスポーツやアクティビティに特化した大型セレクトショップ、オッシュマンズ新宿店で、キャンプフェスに適した一足を徹底リサーチ。

オシャレは足元からという言葉もある通り、フェススタイルも、まずはシューズから!!

フェス向きシューズをオッシュマンズ新宿店に聞いた。

機能的なシューズが大量に並ぶオッシュマンズ新宿店。シューズマネージャーを務める坂下宏文さんは、なんと個人的にも500足以上のスニーカーを所有するシューズ愛好家。様々なモデルを履いてきたからこそわかる、本当にフェスで使えるモデルを厳選セレクトしてもらいました。

オッシュマンズ新宿店

様々なアクティブスタイルを提案する大型セレクトショップ。別注アイテムにも定評あり。
東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス5F/6F  tel:03-3353-0584  open:11:00~22:00 不定休  http://www.oshmans-online.jp/

実際、フェスにはどんなシューズが適しているの?

フィールで対応するアウトドアシューズも様々。ソールが硬い無骨な登山靴からトレラン用の軽量スニーカーまで用途に合わせて様々なモデルが存在する。そこで、まずはフェス用シューズを選ぶときのポイントを聞いてみました。

POINT1:長時間歩いても疲れない高い機動力

「フェスはとにかく歩き回るので、長時間歩いても疲れないシューズは絶対条件。なるべく軽くて歩きやすく、衝撃を吸収してくれるクッション性の高いソールを備え、機動力の高いモデルが理想です。もちろんフィット感、グリップ力も重要です」。

POINT2:雨でも濡れずに蒸れにくい防水透湿性。

「もちろん雨が降ることもあります。むしろフェスに雨はつきものと言ってもいいくらい。しかも草原の場合は夜露もあります。そのため全天候に対応する防水性と通気性や透湿性も絶対に譲れない機能性です。防水を意味するウォータープルーフの表記があるモデルや、ゴアテックス製のシューズを選びましょう」。

POINT3:街履きもできるスタイリッシュなデザイン性。

「機動力や防水性に優れていても、山登り用の本格的なトレッキングシューズやブーツは、キャンプフェスではちょっとオーバースペック。なるべくルックスにもこだわって、最初は街でもそのまま履けるライトでスタイリッシュなモデルを選びましょう。もちろんフェスだからこそ映える、カラフルなモデルを選ぶのもアリですよ!!」。

 

機動力、防水性、デザイン性に優れた機能美シューズSELECT6!

ということで、フェス用シューズに必要な3大要素「歩きやすさ」「防水透湿性」「街でも履けるデザイン」を満たした新作モデルを6足ピックアップしてもらいました。これなら自分の日常のスタイルにもマッチする一足が見つかるかも!?

スタイリッシュなカラーと特殊ソールがインパクト大。

On「クラウドロック ウォータープルーフ」  ¥23980

ランニングシューズメーカーOn(オン)から登場したハイキングブーツ。お馴染みの立体ソール“ミッショングリップ”に加え、独自のアッパー構造でハイレベルの防水性と通気性を実現。フェス会場でも快適に歩き回ることができる。

「これは今季のヒットアイテム。オン特有の反発力も魅力ですが、とにかく軽くて耐久性も抜群です。しかもカラーリングもスタイリッシュだから、フェスから日常まで幅広いシーンに対応してくれますよ」。

名作モデルをベースにした、完全防水のニューバランス。

New Balance「ML801 GWB」  ¥19800

世界で150万足以上も売れたNew Balance(ニューバランス)の名作トレランシューズの「801」をベースに、ゴアテックスを搭載したフィールド対応モデル。高い防水透湿性を誇るため、雨のフィールドも安心して歩くことが可能。

「ニューバランス特有の歩きやすさを備えつつ、防水性も完備した最強のトレランシューズです。しかもグリップ力があるから、長時間履いていても本当に疲れません。フェスではとくかく歩き回りたいって人にはオススメですね」。

会場で周りと被りにくい、ミリタリーライクな一足。

MERRELL「アジリティピーク タクティカルWP」 ¥19250

アメリカ市場では出回っているが、日本ではオッシュマンズのみで展開されるMERRELL(メレル)のタクティカルラインの一足。昨年のローカットモデルに続き、今季はミッドカットモデルで展開。ミリタリーやワーク系のフェススタイルとも相性バツグン。

「ソールまで一体となったサンドカラーのワントーンが魅力。ゴアテックスではないが防水性は高いため、雨でも安心して履き続けられます。無骨なスタイルにもマッチするし、フェスの会場でもまわりと被りにくい一足になると思います」。

話題の厚底トレッキングシューズの最新作。

HOKA ONE ONE「ステインソン ミッドGTX」 ¥35200

ブレイク中の人気ブランド、HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の最新トレッキングシューズ。今まではローカットが主流だったが、今季よりゴアテックス搭載のハイカットモデルも登場した。圧倒的なボリューム感はフェススタイルのアクセントにも最適。

「ブランドを象徴する厚底ソールが特徴的。このルックスからは想像できないくらい軽く、厚底ならではのフカフカな履き心地は、一度でも履いたらクセになるくらい心地良いですよ」。

日常でも活躍するミニマムデザインの防水スニーカー。

PALLADIUM「パンパ オックス パドルライト +WP」 ¥12980

PALLADIUM(パラディウム)のルーツ的モデル「パンパ」のルックスを踏襲しつつ、防水処理を施した一足。軍用ラバーブーツを作ってきたブランドだけに、タフなデザインも魅力のひとつ。ミニマムな機能シューズでフェスを楽しみたい人向け?

「とにかく軽い!! そして防水性も完璧です。数年前のアップデートによりグリップ力も透湿性もアップしているから、さらにフェス向きに仕上がっています。それでいてデイリーで履けるデザインなので汎用性も抜群です」。

より気軽に履ける、定番サイドゴアブーツのローカット版。

Blundstone「スリッポンシュー」 ¥22000

フェス用シューズはスニーカーだけにあらず。こんなレザースリッポンもあり。おしゃれキャンパー御用達のBlundstone(ブランドストーン)の防水サイドゴアブーツに、日本限定でローカットモデルが登場。女性からの人気も高いとか。

「テントに出入りするときもスムーズに脱ぎ履きできるのが、スリッポンタイプの最大の魅力。これは他のシューズにはない、大きなアドバンテージだと思います。レザーだけど見た目以上に軽くて履き心地もよく、カジュアルなスタイルにもマッチする万能シューズですよ」。

 

サンダルも忘れずに! セレクトの基準は、リラックス&コンフォート。

シューズよりも気軽に履けるサンダルも用意しておきたい。テント周りでくつろぐためのリラックスシューズとして、もしくは、お手洗いや炊事場に行くためのワンマイルシューズとしても重宝するとか。特に夏フェスでは水遊びスポットが用意されていることも多く、涼をとる際にもサンダルが活躍するそう。

「フェスでは、一般的なビーチサンダルやシャワーサンダルより歩きやすいスニーカー形状のモデルやグリップ力・機動力に優れたスポーツサンダル、クッション性に優れたリカバリーサンダルもオススメですよ」。

人気モデルのユニークが、ちょっとタフに進化。

KEEN「ユニーク フラット」  ¥13530

KEEN(キーン)の定番モデル、ユニークよりもアッパーのコードが少し太くなった「ユニーク フラット」。そのため少しボリュームもあり、ホールド感もアップしている。フェスではなくキャンプでも活躍する一足。

「サンダルとしてもシューズとしても使えるオープンエアモデル。こちらはシューズブランドRFWの限定カラーで、カラフルな配色も魅力のひとつ。フェスコーデのアクセントとしても使えると思います」。

トレンドのリカバリーサンダルもフェス向き。

HOKA ONE ONE「オラ リカバリースライド」  ¥8800

昨夏にブレイクしたリカバリーサンダルの新作モデル。トレランや長時間のランなど、過酷なレースで、披露が蓄積した足を癒してくれる。ソックスのまま気軽に脱ぎ履きできるため、テント周りでリラックスするときにも最適。

「フェスで動き回った後は、このサンダルで足を休息させてあげてください。シューズ同様、こちらもフカフカの履き心地。快適すぎて日常でも愛用したくなるはず!!」。

フィット感もグリップ力も耐久性に優れた一足。

KEEN「ターギー スリー スライド」 ¥13200

KEEN(キーン)が誇るトレッキングシューズの定番モデル、ターギーのオープントゥスライドバージョンのサンダル。 アッパーに防水プレミアムレザーを採用し、優れた耐久性と保護性を発揮する。

「こちらも新作ですが、ちょっと落ち着いたデザインなので、幅広い年齢層に支持されています。テント周りで使いつつ、そのままライブや買い物も楽しめる機能的なサンダルですね」。

 

機能性やデザインを考慮しつつ、テンションがアガる一足が理想。

今回ピックアップしたモデルは、どれを機能性とデザインを両立した傑作ばかり。どれを選んでも間違いないため、実際に試し履きしてテンションがアガる一足を選びたい。それもフェスを楽しむコツのひとつです。

そして次回は、フェスで使えるバッグに注目!! 会場までの往復で使うメインの大型バッグと、会場内で使える小型バッグをチェックしていきます。

Photo/Takuma Utoo

ビギナーも大歓迎のキャンプフェス『GO OUT JAMBOREE 2020』

2020年4月10日 (金) 〜12日 (日) に富士山の麓のキャンプ場、ふもとっぱらで開催予定のGO OUT JAMBOREE 2020。9回目となる今回は、ステージ、キャンプエリア、ショッピングと様々にパワーアップ予定で「音楽」「体験」「食」「買い物」がより一層楽しめるように!

あのRHYMESTERやMIGHTY CROWNをはじめ、4ステージに30組ものアーティストが登場予定と、例年に増してコンテンツが充実! また、キャンパー同士の交流も盛んなので、キャンプフェスデビューにはうってつけ!

GO OUT JAMBOREE 2020
日程:2020年4月10日 (金) 15:00〜、11日 (土) 8:30 〜 12日 (日) 18:00(イベント終了 16:00)
会場:ふもとっぱら(静岡県富士宮市麓156)、富士オートキャンプ場ふもと村(静岡県富士宮市麓174-1)
web.goout.jp/tag/go-out-jamboree2020/

チケットはこちらから!

 

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Masatsugu Kuwabara
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