トヨタが新型 RAV4 の発売を開始! まずは2.5Lハイブリッドの「Z」と「アドベンチャー」から。

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『トヨタ』はフルモデルチェンジを受けて6代目となった新型「RAV4」の発売を開始した。税込車両価格は「Z」が490万円、「アドベンチャー」が450万円。

※こちらの記事は、12月17日公開の姉妹誌「モーターファン」掲載記事より引用しています。

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6代目のキーワードは「多様化」「電動化」「知能化」

「RAV4」は、SUVがオフロードを走るクルマとして位置付けられていた時代の1994年に、「アウトドアでも街乗りでも楽しい」新ジャンルのSUVのパイオニアとして誕生した。以来、約30年続く歴史のなかで、時代に合わせて変わっていく様々なライフスタイルに応えながら、世界中の多くのユーザーから愛されてきた。

6代目となる「RAV4」は「Life is an Adventure」をテーマに、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現した新世代のSUV。RAV4らしい塊感のある力強いデザインとパッケージを維持しながら、「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発された。

「多様化」では洗練されたデザインの「Z」、オフロードも楽しめる「Adventure」、走りに拘りぬいた「GR SPORT(2025年度内発売予定)」の3つのスタイルを設定。

「電動化」では、HEVと新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載したPHEV(2025年度内発売予定)をラインナップし、電動車ならではのシームレスな加速感と力強い走りを実現している。

そして「知能化」では、ソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」を初めて活用したことで、進化した安全・安心パッケージ「Toyota Safety Sense」やコックピットなどの重要なUIのソフトウェアの開発期間を短縮して車両に搭載でき、安全・安心かつ快適なモビリティ体験をユーザーに届ける。今後は複数機能を同時にアップデートに可能にするなど、トヨタはさらなる進化を目指す。

RAV4 Z(税込490万円)

エクステリアは洗練されたダイナミズムを感じさせるもの。大径タイヤを強調しSUVらしい踏ん張りの効いたスタンスを実現した「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「Lift-up」、なんでもできそうな使いやすい荷室空間を確保する「Utility」をキーワードにデザイン。この3要素で「どこへでも行けそう」なRAV4らしさが表現されている。

RAV4 アドベンチャー(税込450万円)

インテリアはドライバーのニーズに応える設計。ディスプレイやシフトなどの各種機能をひと括りにして、島(アイランド)のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を採用した。SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルに加え、目線移動が少ないナビゲーション・メーター、手の届きやすいエアコン吹き出し口の配置など、操作性を向上させている。加えて、視認性や操作性を高めるために、以下のようなトヨタ初採用(2025年12月現在、同社調べ)の先進装備が導入された。

カラーヘッドアップディスプレイ<スロープ(斜め)表示>
グラフィックを刷新するとともに、ドライバーの好みに合わせて情報量を切り替えできる3つの表示モード(フル/スタンダード/ミニマム)を設定。合わせて従来の「立面表示」から遠近感を活かした「斜め表示」へと変更したことで、情報の認識性を高めた。

エレクトロシフトマチック<一方向操作方式>
ワンアクションでの直感的なシフト操作と、すっきりとしたコックピットデザインを実現。また、シフト、電動パーキングブレーキならびにブレーキホールドのスイッチを機能的に集約し、運転中の視線移動や動作を最小限に抑えた。

「Z」「アドベンチャー」「GR SPORT」の3グレードを設定

新型RAV4では「Z」「アドベンチャー」「GR SPORT(2025年度内発売予定)」の3つの異なるグレードを設定。

「Z」は塊感のある「SUVハンマーヘッド」デザインを採用し、力強さを演出。ボディ同色バンパーとメッシュグリルに加え、グリル内側の加飾が先進的かつ立体的な存在感を際立たせている。リヤは、バックドアガラスとランプが一体化したシームレスなデザインを採用し、ワイドで洗練された印象を強調している。

力強さが表現された「アドベンチャー」は、フロントのノーズピークを高く設定した専用デザインや大型アーチモールなどにより、タフで安定感のあるラギッドな外観が特徴。インテリアは、低彩度グリーンにオレンジのアクセントを施した専用インテリアカラー「ミネラル」やカモフラージュ柄を、インストルメントパネルやドアトリムなどにあしらうことで、アウトドアの世界観を演出している。

パッケージングはRAV4らしさを継承

「Z」のスリーサイズは全長4600×全幅1855×全高1680mm(※)。ボディサイズはそのままに使い勝手のいい最適な室内空間を実現した。荷室容量は従来の「G」と比べて16L増となる749Lを確保。後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにすることで荷室がよりフラットになり、長尺物が積み込みやすくなったのも見どころだ。
※「アドベンチャー」は全長4620×全幅1880×全高1680mm

総合で240psを発揮する2.5Lハイブリッドを搭載しE-Four全輪を駆動

パワーユニットは高効率な2.5L直列4気筒エンジン(186ps/221Nm)と優れたモーター(フロント136ps/208Nm、リヤ54ps/121Nm)により、システム総合で177kw(240ps)を発揮する。WLTCモード燃費は「Z」が22.5km/L、「アドベンチャー」が22.9km/Lだ。

加えて、E-Four(電気式4WD)は前後輪の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御し、発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立した。

さらにTRAILモード/SNOWモードの走行制御モードを設定しており、悪路や雪道でも空転したタイヤにブレーキをかけて反対側に駆動トルクを配分することで、優れた脱出性と安定性を実現する。乗り心地は、改良したプラットフォームや新採用のショックアブソーバーにより、上質な走りが追求されている。

なお、2025年度内にPHEVモデルが追加設定される見通しだ。

進化した「Toyota Safety Sense」でさらに安心・安全

「知能化」技術によって安全・先進機能はさらに進化した。進化版「Toyota Safety Sense」と、コックピットなどの重要なUI(ユーザーインターフェース)のソフトウェア開発に「Arene」を活用。将来的には、複数機能の同時でのアップデート、ユーザー一人ひとりに合わせたカスタマイズを可能にすることが期待できる。

トヨタ初採用となる進化版「Toyota Safety Sense」は、ソフトウェア評価やソフトウェアの構成部品のモジュール化などで「Arene」を開発に活用し、画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルアップを果たした。加えて、カメラやレーダー性能の進化により、検知できる範囲と距離がさらに広がっている。具体的には以下が挙げられる。

作動領域を拡大し、より広範囲の「ぶつからない」をサポート
プリクラッシュセーフティは、先行車の減速をより早く検知できるようにしたほか、交差点進入時のクルマの陰からの飛び出し車両も検知可能とするなど、幅広い状況での作動を実現。さらに、低速時の加速抑制機能は直進時に加え、旋回中にも対応できるよう進化している。

高い認識力で、よりスムーズに追従
従来よりも周囲の車両をより早く認識可能なレーダークルーズコントロールにより、低速走行時における近距離での合流車や、合流車のウィンカーを早期に検知する能力が向上している。

ドライバー異常時対応システムに、路肩寄せ機能を追加(※)
ドライバーの異常を検知した場合、警告を発しドライバーに操作を促すほか、ハザードランプなどで車外に異常を報知しながら自車線内、または路肩に減速停車。自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援する。
※「Z」にメーカーオプション。利用にはコネクティッドナビの契約が必要

このほか、パノラミックビューモニター“3Dビュー付”をトヨタ初採用。これは、ディスプレイオーディオ画面でのスワイプ操作により、車両周辺の状況をドライバー好みの視点で確認することができる。

マルチメディアも新世代版に進化した。トヨタ初採用となる12.9インチディスプレイオーディオを全車に標準装備。進化した豊かなグラフィック表現、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできる表示で、より直感的に使うことができる。

さらに、音声認識のレスポンスは従来比で約3倍高速化され、話しかけてから1秒で応答し、運転中でもより快適にナビやエアコンの操作が可能になった。

サブスク「KINTO」では「アドベンチャー」が月額3万8390円から

自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなどカーライフにかかる諸費用を月額料金に含めて提供されるサブスクリプションサービス「KINTO」でも、早速新型RAV4の取り扱いが始まった。「アドベンチャー」の場合、月額3万8390円(税込※1)から利用できる。また、新型RAV4はKINTOで実施している「【U35】はじめてのクルマおためしキャンペーン(※2)」の対象車種となっている。
※1:最安値パッケージ、追加オプション無し、「初期費用フリープラン」の7年契約・年2回のボーナス月加算16万5000円(税込み)の場合。7年間の総支払額は553万4760円(税込み)
※2:申し込み時点で35歳以下の方(法人契約は対象外)、かつはじめてKINTOを契約する方を対象として、初期費用フリープラン(3年・5年・7年)利用時の6カ月目に限り中途解約金が不要。実際にクルマのある生活を半年間体験したうえで「そのクルマに乗り続けるか」「違うクルマに乗り換えるか」「クルマを返却するか」が判断できる。キャンペーン期間は2026年4月30日まで

新型RAV4は、多様化の観点から、さまざまなユーザーニーズに応えるべくバリエーション豊富な純正用品が準備されている。それらの用品を、クルマを購入した後にも買い求めやすくするために、UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORYにて、2026年春頃からオンラインで販売する。また、すでに手に入れた新型RAV4の機能および装備をさらに進化させるアップグレードも順次、専用サイトを通じて提供する予定だ。

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GO OUT 編集部
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