山ビギナーが八ヶ岳へ。本格登山を体験して発見したアレコレ。

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登山を安全に楽しむための取り組みも。

登山道に打ち込まれた木製のプレートにはおなじみのマムートのロゴが。山の魅力を発信するだけでなく、登山道の整備にも積極的だ。

登山道を歩む中で、何やらマムートのマンモスロゴが配されたプレートを発見。山道には登山者の行く手を阻むように路面が崩れた危険なポイントが時折現れるのですが、これはマムートが赤岳鉱泉と協力してそんな荒れた登山道を整備するために打ち込んだもの。

階段状に打ち込まれたマムートの整備プレート。登山道での整備作業は平地とは比べ物にならない工数がかかる。これだけの数を設置するのにも多くの時間と人手、費用がかかっている。

写真のように谷状になった路面に岩屑が軽がるポイントは、雨が降れば川のように流れ、岩石を運び土砂崩れにもなりかねない危険な状態。雨がふらずとも、岩が転がり登山者を襲う可能性も考えられる。そこで、プレートを打ち込み階段状にして転がる岩石を堰き止めることで、未然に事故を防ぐことができるというわけ。

風化し崩れた岩石が雨などで流れて荒れた斜面。尖った岩や大きな岩も多く、転がって人にぶつかれば大事故にもなりかねない。

自然を相手にするアウトドアブランドとして、これまで積極的に環境問題に取り組んできたマムート。アルプスがそびえるスイス発祥のブランドだけに山にかける思いはまた一段と強く、環境保全はもちろん、登山者の安全を守るためのこういった地道な活動も行っているんです。ここでは、ショップやネット上では決して見られないマムートの知られざる一面を垣間見ることができました。

実はチルな時間も多い!? 辛さがあるから楽しいガチ登山。

初心者には決して楽とはいえない険しさがあった硫黄岳登山ですが、その分、登頂したときの喜びはひとしお。登山後に山小屋で飲むビールや、登山中のコーヒーブレイク、動植物の観察など想像以上にチルアウトな時間があったのも予想外の魅力でした。

もちろん知識や装備などの前準備はマストですが、爽快な山景色に登頂の達成感、そして普段は味わえない山小屋での時間を考えれば、登山はかなりコスパのいいアウトドアアクティビティだといえるんじゃないでしょうか。ただし、その裏には自然の危険と環境問題、登山者や山を支える人たちの存在があることを忘れてはいけません。同ツアーではそれらを理解することでより深く山を楽しむことができたのだと思います。

今回はメディア限定のツアーでしたが、7月より一般参加型のツアーも随時開催予定とのことなので、登山デビューをお考えの外遊び好きは、マムート公式サイトやブランドショップをチェックしてみて!

Photo/Doryu Takebe
Report & Text/Tsuyoshi Enomoto

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GO OUT編集部
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