里山から旧街道まで、アソビの延長で“歩く”ことを楽しむ、GO OUT遊歩倶楽部。第9回目は、日中のアクティブ系インフルンサーを迎え、箱根の金時山で金太郎伝説を訪ねるハイクを満喫中。
そして今回は、上海発のアウトドアブランド「ALL READAY(オールレディ)」のベストをみんなで着用。それぞれ個性的に着こなしている。
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山頂グルメは、金太郎にまつわる名物。

山頂で記念撮影をした遊歩メンバーは、その際に手にした登頂記念旗をお借りした「金太郎茶屋」へ。
こちらは茶屋という名前ながら、軽食から甘味、ビールまで揃う山小屋。山頂にはもうひとつ「金時茶屋」という山小屋もあるが、残念ながら開店していなかった。


山小屋では記念品やお土産物が気になるヒトも多いのでは? 中国から遊歩倶楽部に参加してくれた、インフルエンサーのチュウさんとキャシーさんも、日本の山小屋スーベニアカルチャーに興味津々。
「金太郎茶屋」のお土産物コーナーには、金太郎にまつわるアイテムも多く、てぬぐいなど渋めのセレクトが中心。もちろん、ここでしか入手できないレアグッズも揃う。

店内では待望の山頂グルメを堪能することに。朝からちょっとした行動食のみで登頂した5人は、お昼前ながらすっかり腹ペコ状態。まずはジュースで乾杯して、こちらの名物料理を注文。

そして到着したのが、うどんとおでんを組み合わせた「うでん」と「金太郎まさカリーうどん」。
まさカリーうどんは、“まさかり”、をかけたネーミングで、なんと丼の底にライスが入っていて、うどんを食べた後はカレーライスになる、“まさか”な仕掛けもあるユニークなメニュー。
日本の山頂飯は、中国のハイカーのお口に合う?

ベーシックな「山菜うどん」や、ライスが入っていない「まさカリーうどん」などもあり、みんなで山頂ランチタイムを堪能。


チュウさんとキャシーさんは、ひと口食べたあとに顔を見合わせて驚きの表情。予想以上に美味しかったらしく、キャンさんの「お口に合いますか?」の問いにも、秒速のサムズアップで応えるチュウさん。
そして2人とも日本語で「オイシイ!」を連発。登山で食べる山頂飯の美味しさは、やはり世界共通の様子。

山頂ランチを満喫した後は、しばし景色を堪能。残念ながら富士山の姿は拝めなかったけど、それでも眼下には仙石原、遠くには相模湾まで見えるダイナミックな眺望が広がっている。
三色団子と抹茶で、お花見気分も満喫。


そんな絶景を前にして、次に楽しむのは「山頂ピクニック」。そのために日本チームが用意してきたのが、お花見を意識した「春スイーツ」。

YUKIさんは、花見団子と抹茶の鉄板コンビを人数分持参。こうしたアソビ心も遊歩倶楽部ならでは。
YUKI「春といえば、やっぱり三色団子かなって(笑)。お湯で溶かせる抹茶粉は、山に持ち込みやすいと思います」


というわけで、桜はないけど絶景を見ながら、山頂で花見気分を満喫。タイミング悪くガスってきたけど、それでも山頂からの眺めはやっぱり格別。ジブンの足で登ってきたからこそ感動も大きい。
ここでチュウさんとキャシーさんに、初めて歩いた日本の山の印象について聞いてみた。
中国人ハイカーから見た、日本の山の魅力とは?

キャシー「まずは景色がホントに美しい。ひとつの山の中に、いろんな景観がありますね。それと設備がとても綺麗です。登山道も整備されていて歩きやすいし、トイレや山小屋も清潔感があるから安心できます」
チュウ「私は歩いていて鳥の鳴き声や植物の多様性も気になりました。金太郎の伝説も素敵ですね。自然と文化が混ざり合っていて、歴史を感じながら歩けるのは、とてもいい経験です」

山の天気は変わりやすい。ガスってくると同時に気温も一気にが下がってきた。まだ春先とはいえ標高1200mの山頂は、少し曇るだけで冷たい風が吹き抜けていく。
辻井さんはシエルアスレチックスのバラクラバを取り入れ、YUKIさんはアンサーフォーのアルファダレクトL/S Tシャツを着込むなど、レイヤリングで温度調整。
こうした着こなしにも違和感なくハマるのが「オールレディ」のベスト。2人ともさりげなく、ベストとトップスのカラーリングを揃えているのもポイント。

中国の2人は、ハイカー御用達のブランド、迷迭香(マンネンロウ)の漢字ロゴが気になったようで、キャンさんがローズマリーの和名であること説明。
どうやら発音は異なるが、ローズマリーの漢字表記は中国でも同じらしく、ちょっとした共通言語で盛り上がる日中ハイカーたち。
景色が異なる別ルートで下山。


金時山の山頂をたっぷり楽しんだら、いよいよ下山。帰り道は、せっかくなら違う景色を楽しみたいってことで、途中から登りとは異なるコースを歩くことに。
そして休憩スポットがあった分岐点から「矢倉沢峠」方面に下山するルートを選択。登ってきた道を右手に見ながら左側の道を下りていく。


その先に広がっているのは、仙石原を正面に見据えた景色。隣接する明神ヶ岳に向かう縦走路も見えた。景観を楽しむハイクをするなら、こちらのルートのほうがいいかも?
ハイカーが急増? 中国のアウトドアシーン最新事情。


道中に見晴らしのよさそうな巨岩を発見。いつしか天候も回復して、春らしい快晴になってきたので、展望台の特等席のような巨岩の上に座り、景色を見ながらちょっとブレイクすることに。
みんなハイカーということで、休憩中の会話は、やっぱり登山やアウトドアのことが中心。

YUKI「最近の中国のハイクシーンやアウトドアシーンは、どんな感じですか?」
キャシー「盛り上がっていますよ! ハイカーも増えています。 地域によって景観が全く異なるから、いろんな山が楽しめますが、最近は縦走して歩くような高山が人気になりつつあります」
チュウ「四川省や雲南省の高山は、日本から訪れるハイカーも多いですね。上海ではアウトドアのファッションも注目されているし、バス釣りも大人気です」
登山で楽しめる景色は眺望だけにあらず。


さらに先に進むと、背丈よりも高い笹の壁に挟まれた小径に出た。初夏を感じさせる青空や雲とのコントラストも美しく、思わず足を止めて写真を撮るメンバーたち。眺望だけが登山で楽しめる景色ではないのだ。


そんな笹壁の小径を抜けると「金時見晴パーキング」に到着した。本日の遊歩ルートは、ここがゴール地点。出発地点の「公時神社」よりも少し標高が高い場所にあり、短時間で下りることができる。
クルマで訪れることができ、金時山までの最短ルートの登山口になるため、なるべく早くラクに登頂したいなら、ここから出発するのがオススメ。
金太郎を訪ねる旅は、まだ終わらない?

そして駐車場にある観光案内の看板を見ながら、今回歩いたルートを振り返っていると、部長のキャンさんが一言。
キャン「今回は金太郎伝説にまつわる遊歩でしたが、じつは近くにもうひとつ、最高の金太郎スポットがあるんですよ!」
そう言いながら、看板にある「道の駅 足柄・金太郎のふるさと」を指差す。これは行くしかない?

とはいえ、道の駅まではクルマで40分ほど。さすがに遊歩では厳しいので、クルマでやってくると、早速クマに跨った金太郎が歓迎してくれた。

足柄市も金太郎伝説の縁の地ということで、こちらの道の駅では、地元の食材と共に金太郎にまつわるグッズやグルメも展開している。2025年の秋にリニューアルオープンしたばかりで、多くの観光客で賑わっていた。




店内には、さまざまな金太郎グッズや土産物が並んでいるが、どれもユニークで新しい。金太郎茶屋のトラディショナルなお土産とは違う魅力があり、その振り幅を楽しむのも一興。


食堂で味わえるオリジナルの金太郎グルメも見逃せない。こちらは「金時ヤマメ揚げ上げどっこいめし(左)」と、「【足柄牛】牛炙りどっこいめし(右)」。どちらも地元の食材を使ったワイルドな丼モノで、金太郎の型をした最中皮がアクセントに。
「道の駅 足柄・金太郎のふるさと」は、パフォーマンスまで楽しめる!

なかでも最大の名物ともいえるのが、総重量1kgの巨大な蕎麦。注文すると、スタッフの方々が軽快な太鼓のリズムと共に「どっこいしょ〜」の掛け声でとともに、目の前で仕上げてくれる。

そして目の前で完成したのが「金太郎どっさりとろろそば」。自然薯なまそばにとろろをどっさり乗せた豪華なビジュアルで、これで2〜3人前ほど。


もちろん、どの料理も美味しく、山頂でランチを食べてから3時間くらいしか経っていないのに、5人でしっかり完食していた。
そんなパフォーマンスまで楽しめる「道の駅 足柄・金太郎のふるさと」。金時山を訪れた際は、帰りにちょっと足を伸ばして立ち寄ってみては?
日中友好。遊歩は世界を繋ぐ、最も身近なアクティビティ。

春の低山を楽しむ今回の遊歩は、日中ハイカーの交流もテーマにひとつ。慣れない環境で当初は緊張気味だったキャシーさんとチュウさんも、自然のなかをいっしょに歩き、同じ景色やグルメを堪能するうちに、すっかり打ち解け、いつしか言葉の壁を感じさせないほどの距離感に。
チュウ「景色もご飯も最高だったけど、なによりも、日本古来の物語がある山を、みなさんといっしょにリラックスして歩けたのが楽しかったです」
キャシー「街から気軽に来られる距離に、こんな素敵な山歩きができるスポットがあるなんて! 大満足の1日で、金太郎も大好きになりました(笑)」
遊歩は国境を超えて世界を繋ぐ、最も身近なアクティビティだ。さて次はどこを(誰と)歩こうか。
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Photo/Fumihiko Ikemoto




