超小型かつ映える暖房器具として注目されている「シャンクヒーター」。今年も「CALMA STORE(カルマストア)」から2024年限定カラーモデルが発売されていますが、この記事では扱いやすいコンパクト性と3秒で暖まる実力を、実際に冬キャンプで体験してみました。
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小柄ながらあふれる高質感。
SHANK HEATER BROWN ¥19800
「シャンクヒーター」の2024限定カラーはオリーブドラブですが、人気すぎて入手できなかったため今回は’23限定カラーのブラウンを使って、使い勝手や実力をチェックしていきます。
まずビジュアル的に、小さくともオモチャ感がまったくないのが好印象。高質な雰囲気がムンムンです。
燃料はCB缶を使用し、本体はそのCB缶が大きくはみ出すほどのコンパクトサイズ。重量は約1kgありますが、持ってみた印象では数値よりも軽く感じられました。
ちなみにCB缶には別売り(¥3180)のカバーを装着させています。
カバーはリバーシブルで、カモ面とロゴ入りの面から選択可能。無骨からオシャレまで、幅広いスタイルに順応するでしょう。
CB缶への固定は面ファスナーでぴっちりと締め付けることができ、意図せず外れることはまずないと思います。
こだわりポイントをチェック!
ディテールにはこだわりが盛り盛り。まず熱源部のガードには、傷と変色に強いセラミックコートが施されています。ストーブのガードというと普通はシルバーのステンレスですが、それだと熱によって変色するんですよね。
セラミックコートによりボディと同色であるばかりでなく、末永く持続するカラーを纏っています。
点火&消火、そして火力調節を行うノブは、まさかのアルミ削り出し。CB缶ギアのノブといえば黒のプラスチックと相場が決まっていますが、アルミの質感によってただならぬ高級感が漂います。まるで高級オーディオですね。
小型なので、暖かくしたいポイントに移動させる一幕も少なくないでしょう。そんなときに便利なハンドルも搭載しています(燃焼中の移動はおすすめできませんが)。
こちらは先ほどのガードと違ってシルバーのステンレスですが、熱で変色するわけではないし、また反射板のシルバーとバランスよく調和しています。
底面の脚を引き起こすことで、本体に角度をつけることが可能に。反射板の角度的に上方向に熱が向かうので、低い場所に設置したときに重宝しそうな機能です。
CB缶の取り付けはマグネット式。
CB缶の取付部は、簡単で安心なマグネット式です。グイッと押し込んでひねって……といった手間が必要ありません。取付ポートの突起にCB缶の凹みを合わせて、軽い力で押し込むだけでがっちりと接続されます。
取り付け部分は、背面上部の穴から覗けるようになっていました。ちゃんと取り付けられたかどうかを目視することができ、安心感があります。
CB缶を取り付けて着火してみました。着火はノブを押し込んで回転させるだけ。カチッと音がして、すぐに熱源部が赤くなります。
本製品には「速暖、3秒。」というキャッチフレーズがあり、3秒で暖かくなるとの触れ込み。正直なところ疑心暗鬼でしたが、本当に3秒ほどでじわ~っと周辺が暖かくなり始めました。
実際にキャンプ中に使ってみた。
最高気温が10℃弱の冬キャンプで、実際にソロ用の幕に入れて使ってみました。幕のサイズは「薪ストーブを入れると暑くなりすぎる」「アイロンストーブで充分に暖かい」というもの。
そんな幕内でシャンクストーブを使ってみた結果、アイロンストーブと同じくらいの暖かさを感じました。よほどの寒冷地でないかぎり、ソロテント内ならひざ掛けなどは要らない程度に快適に過ごせると思います。
発熱量は公式スペックによると816kcal/h。反射板が非常に効いている印象で、熱が無駄にならず、自分側に集中してくれるように感じました。
試しにボディを触ってみました。ガードこそ高温になるものの、他の部分は余裕で触り続けることができます。うっかり何かに触れてしまっても、溶かしたり燃やしたりするリスクが低いのは助かりますね。
本製品には別売りでドリンクホルダー(¥1580)が付属し、温かい飲み物を保温しておくことができます。このときは残念ながらソールドアウトだったため、画像のようにガードに乗せて利用しました。
ただしガード上では、熱くなりすぎるので注意が必要です。試しに冬の常温水を200mlほど入れて放置してみたところ、約10分で湯気が立ち昇り、かなり熱めの白湯ができあがりました。
さまざまなシーンで活躍しそう。
前述したように、小さい幕ならシャンクヒーターはメインの暖房になりえます。大きなシェルター内でも、足元の暖房として重宝するでしょう。
「同じくらいの暖かさ」としてアイロンストーブを引き合いに出しましたが、燃料がCB缶という手軽さが嬉しいところ。ちなみにCB缶1本での燃焼時間は「3時間半〜12時間」とのことなので、幕にこもる時間に応じて、余裕のある準備をしておきたいですね。
あとはコンパクトなのでキャンプ以外でも活躍必至。ガレージや台所にひょいと持って行き、足元を暖めるのにうってつけのアイテムです。
聞くところによると、シャンクヒーターは毎年展開カラーが異なり、再生産はしない予定だそう。2025年モデルに期待しつつ、どこかで見つけたら即買いすべきです。
(問)CALMA STORE calmastore.jp/collections/shank-heater