Jeep初の100%電気自動車「アベンジャー」は、ジープの伝統をしっかり継承!!

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モーターだけで駆動するJeepブランド初の電気自動車となる「アベンジャー」が、この秋登場。コンパクトなBEV(バッテリーEV)ながらジープらしいルックスにも注目です。

ジープ初となる100%電気自動車の「アベンジャー」は、いままでラインナップの末っ子だったレネゲードよりひと回りコンパクトなSUVとして、新たな末っ子となる期待のルーキー。レネゲードやチェロキーの流れをくむフォルムで、ラングラーとはひと味違う機能主義的なデザインをまとっています。

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ジープらしさを受け継いだ、機能美を予感させるルックス。

ピュアEVではありますが、ジープらしさをしっかりと継承しており、デザインにおいては7スロットグリル、ボリュームのあるフェンダー、台形ホイールアーチを備え、スパッと切り落とされたオーバーハングで最低地上高をしっかり200mm確保しているところも、さすがジープ。

ジープ同様にステランティス・グループの傘下にあるフィアット・600eの姉妹車となるジープの「アベンジャー」。ボディカラーはイエローの新色となるサン、ジープシリーズで実績のあるグラナイト、ボルケーノ、スノーの全4色。
ジープを象徴する7スロットグリルを進化させたスマートなデザインで、ヘッドライトより前に配置することで、万が一の衝撃からヘッドライトを保護する効果も。
新しい意匠のLEDヘッドライト。
ジェリー缶のデザインからインスパイアされた「X」のシグネチャーライトを装備したテールライト。
前後バンパーにはスキッドプレートを備え、車両下部に設置されたバッテリーを悪路走行時の衝撃から保護してくれる。
SUVらしいボリュームのある無塗装のサイドパネルはJeepのロゴ入り。
絶妙な台形ホイールアーチで、17インチアルミホイールにグッドイヤーの3シーズンタイヤを装着。
レネゲード、ラングラー、グラチェロのPHEVモデル同様にブルー基調のエンブレムが電気自動車であることをアピール。ライトを点灯するとフロントグリルにも同様のマークが出現。
標準装備のルーフレールはブラック。
後席のドアハンドルはクォーターウインドウガラスの後ろに。

モーターの力で、四駆譲りのオフロード性能を発揮!!

走行面においてはFF(前輪駆動)ながら、4WD譲りのオフロード性能を発揮するセレクトテレインシステムを搭載していることもトピックス。電気モーターで駆動するFFだから実現したシステムでジープ初採用となりました。

車両下部に設置されたバッテリーは約 200 万 km 以上にわたってテストされているそうで、 静かでスムーズなEVの加速と悪路走破性を兼ね備えているところに、ジープのホンキを感じます。

機能性を考慮したデザインのインテリア。54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電航続距離は486km、普通充電と急速充電に対応。アダプティブクルーズコントロール、レーンアシスト、ブラインドスポットモニター、衝突被害軽減ブレーキなど先進の安全運転支援システムも採用。
センターディスプレイは10.25インチのタッチパネルでApple CarPlay、Android Autoに対応。専用アプリでバッテリー残量の確認、リモートでのドアの開け閉め、車両位置の特定もできる。
電気モーターで前輪を駆動するFFながらジープで初めてセレクトテレインシステムを採用。DRIVE MODEのスイッチ操作で、ノーマル、エコ、スポーツに加え、オフロード想定のスノー、マッド、サンドの6つの走行モードを選択可能。さらに、ヒルディセントコントロールも標準装備。メーターディスプレイも10.25インチのフルカラー。
右上のスイッチでドライブモードを選択。
シフトセレクターはスイッチ式。
センターコンソールまわりには収納スペースをたっぷり確保。ダッシュボード下の収納スペースでスマホのワイヤレス充電可能。
前席はJeepの刺しゅう入りレザーシート。
後席は60:40分割式。運転席と後席の下にバッテリーを分けて設置することで、足元スペースと室内空間をしっかり確保した。
運転席はパワーシートでアクティブランバーサポート機能付き。
X-camoデザインのフロアマットはオプション。
ラゲッジ容量は355L。ハンズフリーパワーリフトゲートも便利。
テールゲートの内側には7スロットグリル、テールのシグネチャーライトなどがモチーフとともに描かれ、デザインの進化を確認できる。

ジープ流の遊びゴコロあふれる、隠れキャラの数々。

ジープの他モデルでもおなじみ、遊びゴコロあふれるアイコン(隠れキャラクラー)の数々をご紹介。ウインカーの動作音がズン、チャ、ズン、チャと独特だったこともお伝えしておきます。

フロントバンパーにあるジープの象徴、7スロットグリルと丸目ヘッドライトのプレート。
テールゲートのルーフスポイラー部分には、今回のアベンジャーをモチーフした7スロットグリルのフェイス。
フロントウインドウの右下には、望遠鏡で星を観察する少年、その対角線上の左上には星が描かれている。
ジープの広報さんに教えてもらうまで気づかなかったアイコンで、ルーフレールにてんとう虫を発見!!
撮影車両のグレードAltitudeのほか、パワーサンルーフ、18インチホイール、ブラックルーフ、イエローダッシュボードを装備したデビュー記念限定モデルのLaunch Editionもある。【SPEC】全長4105×全幅1775×全高1595mm ホイールベース2560mm 車両重量1570kg モーター最高出力115kW(156ps)/4070-7500rpm 最大トルク270Nm(27.5kgm)/500-4060rpm 総電力54.06kWh 駆動方式FF 一充電走行距離WLTCモード486km 車両本体価格580万円〜

気になる航続距離はカタログ値で486kmということで、日常の街乗りだけなら週1回充電すれば十分かも? と思える現実的なレベルを実現しています。

なにより、ジープらしい機能的で無骨さのあるルックスをまとっているところが最大の魅力で、欧州ではPHEVとマイルドハイブリッドの設定もあるので、その導入も楽しみなところです。

Photo/Taizo Shukuri

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GO OUT編集部
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