ゲレンデ、もう行きました？ ボクらも先日行ってきたばかりですが、日本の良質な雪を求めてやってくる外国人をはじめたくさんのライダーたちで溢れていて、例年以上の勢いを感じました。長い残暑が明けたわけですから、冬、堪能しなきゃソン！
となると外遊び好き的に必須なのは“ギア”ですが、意外と中級者でも、ボードセットを持ってないんじゃないかと思います。一方レンタルでは、「借りられるのが型落ちモデルでキブンが上がらない」なんて声も……。でも、“最新ギアが借りられる”なら、ハナシは別ですよね？
今回、GO OUTの名物カメラマン・菊地晶太さん（以下、ショウタさん）と一緒に訪れたのは、長野県白馬村のゲレンデ「エイブル白馬五竜」。ここに入っているBurton（バートン）ストアでは最新のレンタルサービスが利用できるのですが、なんと、借りられるのはぜんぶ“最新ギア”。その画期的なサービスを、レポートさせてください。
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最新ギアを借りて、そのまま購入もできる「テストライド」。
お目当てのBurtonストア「Burton Store Hakuba Goryu」は、エイブル白馬五竜のベースセンターであるエスカルプラザの2階に位置します。
ストアができたのは7年ほど前ですが、2023年に大幅な店舗リニューアルを実施。それまでのウッディーなテイストの内装から、モノクロが基調のモダンな内装に。これはグローバル基準の内装デザインで、全国各地のBurtonストアも続々と切り替わっているみたい。
で、今回紹介したいのが「テストライド」という最新のレンタルサービス。なにがスゴイって、いわゆる通常のリゾートレンタルサービスとは異なり、そのシーズンの“最新ギア”を借りることができるということ。しかも、気に入ったらそのまま購入できちゃうのが醍醐味です。
「レンタル」というよりむしろ、「ゲレンデという至高の“試乗”場を併設したショップ」ってイメージに近いかも！
だから、「ギアを持ってないから」と利用するヒトよりも、「最新ギアを買おうと思ってるけど、やっぱり試してみたい」と、ボードやブーツを試しに来るヒトが圧倒的に多いのだとか。たしかに一式揃えようとするとイイお値段しますから、気になるギアを、しかもゲレンデで試乗できるってのは、かなりオイシイ話！
たとえばパウダースノーの日を狙って「Family Tree」のボードを試したり、春先にはパークボードを試したり。ギアの特性に合った日に利用するのもイイかも！ すでにボードは持っているけれど、異なる性能を備える最新ボードも試してみたい、なんてときにもピッタリですね。
人気モデルはほぼ網羅。圧巻のラインナップ！
「入門者より、オレみたいにいくらか経験のあるライダーによさそうですよね」と、さっそくレンタルするボードを選びはじめるショウタさん。
「かなり久々にやるから、Processあたりが乗りやすくていいかも。よく滑っていた当時使っていたのがCustomだったんだけど、同じようにオールラウンドで、さらに少し柔らかめだっていうから乗りやすそう！」と、即決。
進化を続けるSTEP ONも、最新モデルのなかでもっともオールマイティな「PHOTON」（ウィメンズは「FELIX」）が用意されていて、これも、STEP ONの購入を考えながらも「実際どうなの？」と悩んでいるライダーたちが、こぞって利用するのだとか。
「昔、『STEP IN』っていうのがありましたよね？ オレも当時使ってて、丸い円盤みたいな金具を踏んで装着するんだけど、雪が固まってくると踏めなくなるっていう（笑） STEP ONは気になってたから、今回試せるのを楽しみにしていました！」
ちなみに、（記事公開現在）テストライドは全国4箇所のスノーリゾートでのみ利用できるサービスで、ギアのラインナップや料金プランは各センターで異なります。今回訪れたBurton Store Hakuba Goryuでは、プランが細かく9つに分かれていて、プラン利用中にほかのボードを試したくなったら、途中で交換もできるみたい！
テクノロジーの進化に、テンションMAX！
ということで、ボード、ブーツ、バインディングを借りて、準備万端。
「今回はウエアも最新で揃えたけど、マジで、ゴワつきとかまったく気にならないね。こんなに柔らかかったっけ？みたいな。ブーツもめちゃくちゃ軽いし、BOAフィットシステムも、なんか進化してない？（笑） 締め上げやすいし、でもイヤな締め付け感がなくて、全体をやわらかくホールドしてくれるカンジ」
5年ぶりのライドに最初は若干緊張していたショウタさんも、テクノロジーの進化にテンションMAXで、足慣らし不要と、ゴンドラで一気に頂上付近まで！
初めて装着するSTEP ONに最初は戸惑っていたものの、すぐにコツを掴んだ様子。しかも1本目から、5年というブランクをまったく感じさせないライドを見せてくれたのには、さすがに驚きでした！
「ブーツが柔らかくてイイね。やっぱり硬いとすぐに疲れちゃうから、とくに久々にやるヒトにはうれしいと思う。5年ぶりのオレがすぐ乗れるんだから。あとは体力だけだけど（笑）、それも、テクノロジーが支えてくれるから負担が少ない。せっかくだから、あと何本か板を試してみようかな！」
「オンラインレンタル」は、ゲレンデでも受け取れる。
ちなみにBurtonのレンタルサービスといえば、先日こちらの記事で紹介した「オンラインレンタル」もあって、要は本格ボードセットが自宅に届くサービスなのですが、自宅に限らず好きな住所に送ることができるということで、今回、キッズセットをゲレンデ近くの宿泊施設で受け取ってみました。
キッズセットには、目安年齢によって「Aセット」「Bセット」の2種類がありますが、今回選んだのは「Bセット」。ボードは、脚力に自信のない初級者や体重の軽い子どもでも乗りこなしやすい「Grom」というモデルで、ブーツとバインディングは、なんとSTEP ON！
成長が著しくすぐにサイズアウトしてしまうキッズギアを購入するのはなかなか難しいので、レンタルで済ますことが多いと思いますが、リゾート施設の通常レンタルだと、STEP ONを試すことはできませんから。STEP ONがもはやデフォルトになっているBurtonのレンタルサービスに、脱帽です。
子どもにはちょっと扱いづらい旧来のストラップ式に比べ、STEP ONは踏みつけるだけで装着完了。リフトを降りてスグ滑れると、子どもたちも飽きずにスノーボードにのめり込めるはず！
テストライドとオンラインレンタルのキッズセットを組み合わせれば、家族揃ってSTEP ONを楽しむことができる！
レンタルの常識覆す、ニュースタンダードになる予感。
「5年のブランクがあるからこそ、技術をカバーしてくれる高性能な最新ギアを試せたのはよかった。これを機に、また続けようかなと思えたよ」と、今回テストライドを利用したことで、ショウタさんのスノーボード熱も再燃したようです。
「レンタルサービス」とひとくちに言っても、「購入前の試乗のため」「中級からステップアップするため」「家族全員で」など、目的や経験に応じて使い分けるのが、これからのスタンダードかも。スノーボードをより一層楽しむためにも、腕前を上達させるためにも、レンタルサービスをうまく活用したいところです！
Photo／Takuma Utoo
（問）Burton tel：03-4316-4709 Burton.com
