たいていのヒトは、それぞれジブンなりの理由があって10代にファッションに興味を持ち始めて、20代に最高に熱狂して、30代には地に足付いたぶん、とことんコダワリが強くなって……だいたいそんなカンジかと思います。
で、40代になった今はどうなんでしょうか。なんというか、いいカンジでマイペースなヒトが多いように思うのです。ジブンの「好き」に没頭しすぎて、時代と付き合うのを辞めてしまうのではなく、ちゃんとそういう空気も感じながら、ユル~くジブンのペースで楽しんでいる……そう、まさに「チルアウト」なんですよ。
なるほど、コダワリの向こう側って、さらなるコダワリじゃなくて、もっとユルくなる方に向かってたんですね。
そんなマイペースで「チルアウト」なスタイルにたどり着いた、40代のオトナたち8人のMYスタイルを拝見していきましょう。
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CHILL OUT STYLE #1
Toshiharu Kaneko
金子敏治/CAL O LINEデザイナー・44歳
西海岸のサーフカルチャーをオーセンティックなウエアに落とし込んだブランド「キャルオーライン」デザイナー。自身も25年来のサーファーで、サーフのみならずスケートカルチャーにも精通。
「ミーハーなので、雑食的になんでも着てました。」
古着からアメカジ、アウトドアまで、幅広いファッションに精通する金子さん。その振り幅の大きいファッションスタイルの裏には、やはりこれまで の経験が集約されているそう。
「ファッションに興味が湧き始めた’90年代前 半は、第2次サーフィンブームの最中。次々とファッションブームの大きな 波がやってきて、DC、アメカジ、キレカジ、サーフストリート、アウトド アと短いスパンで流行が大きく変わる激動の時代でした。まだ自分のファッ ションが確立していないミーハーな僕は、その波すべてに乗ったんです」。
そうしていろいろ経験した中で、特に好きなエッセンスだけを抜き出すことで、ジャンルに捕らわれない振り幅の大きい今の金子さんの柔軟なスタイル が出来上がってきた。
「根っこにあるのは、昔から変わらないです。改めて見ると10年、20年選手のアイテムも増えましたが、好きなものが変わらずに年を重ねてきて、必然的に長く使えるものが手元に残った感じですね」。
金子さんの愛用アイテムを拝見。
Rip Curl/スウェット
「’80年代のポップな時代の名残もあり、’90年代初頭のサーフブランドのグラフィックは秀逸でした。スペーシーなグラフィックがちょっとダサくて、そこが今かなと思っています」。
REI/デナリ エクスペディションパーカ
「’70年代に作られたアルパインシリーズの最高峰のダウン。タウンユースで普段着るにはオー バースペックなので出番は少ないのですが(笑)、ずっと探していて10年前に買いました」。
GHURKA/マーケットバッグNo.87
「これはヴィンテージですが、とても使いやすくて現行品でも同じものを買いました。洋服のサンプルなどを持ち運んだり荷物が多い日に使ったり、あとは1泊くらいの旅行もこれで十分ですね」。
CONVERSE/オールスターHi
「スタイルを選ばず、太いパンツでも細いパンツでも合わせやすいです。ヴィンテージのスニーカーは湿度などで劣化しがちだけど、コンバ ースは比較的長持ちするのも嬉しいですね」。
Channel Islands/サーフボード
「波乗りを始めた頃からショートボード一筋。さらに年々ボードが短くなってきています(笑)。短い方が収納や持ち運びなど、何かともラクなことも多いですし。全部で5、6枚持ってます。」
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- Photo/Kenji Fujimaki
- Report & Text/Masashi Echigo(RIDE MEDIA&DESIGN)