大きく変わったインテリアと先進、快適装備の充実化に注目
ジープのコンパクトSUV「コンパス」は、初代は「FFのジープ」として日本に導入されました。
現行型は2代目で、グランドチェロキー譲りのフロントマスクを得たことで、堂々たる風格を漂わせています。2021年6月2日にマイナーチェンジを受け、内外装のデザインが刷新されています。
外観は、フロントとリヤを中心にデザインが変わっていて、顔つきは、お馴染みの「セブンスロットグリル」下に、ボディ幅いっぱいに広がる直線的な開口部が配置されています。
ヘッドライトは、従来のキセノン式に比べて約2倍の明るさを実現するフルLEDヘッドライトを全車に標準化。デイタイムランニングライトも内蔵され、被視認性の向上はもちろん、精悍な佇まいも目を惹きます。
リヤコンビランプもLEDライト化され、リヤコンビネーションランプやバンパーガーニッシュのデザインもリフレッシュされ、顔つきに共通する特徴が与えられたそう。
インテリアのデザインも変わっていて、横方向にシームレスなデザインにより開放感を高めたそう。インパネをはじめ、センターディスプレイ、センターコンソール、ドアパネルまで一新されています。
センターディスプレイに第5世代の「Uconnect 5」が採用された10.1インチ(「スポーツ」は8.4インチ)の大型タッチスクリーンが配置されたことで、優れた視認性と直感的な操作性を実現。
また、最新のプロセッサの採用で処理速度が大幅に向上し、「Apple CarPlay」「Android Auto」がより快適に使えるようになったのも朗報でしょう。
メータークラスターには、フルカラーの10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツでは7インチ)が用意され、ドライビングに関連する様々な情報が表示されます。また、センターコンソールボックスの容量が2倍以上になり、使いやすくなっています。
先進安全装備もアップデート。新装備として、前面衝突警報、歩行者とサイクリスト検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニター、従来の車線逸脱警報に加え、死角にいる併走車との衝突回避を図るためにステアリングを自動補正する、ジープ初の「アクティブ・レーン・マネジメントシステム」を全車に標準化。
グレード別では、エントリーグレード「Sport(スポーツ)」に、オートヘッドライトやリヤのディープティンテッドガラス、「ブラインドスポットモニター/リヤクロスパスディテクション」「Parkviewリヤバックアップカメラ」が標準装備され、安心、安全、快適性が引き上げられています。
大幅な装備の充実化を図りながら、マイナーチェンジ前との価格差は、10万円に抑制されているのもうれしい点。
「Longitude(ロンジチュード)」と「Limited(リミテッド)」には、フロントカメラが道路標識を読み取り、表示する「トラフィックサイン・レコグニション」、自動的に法定速度を認知し、走行速度を制御する「インテリジェント・スピード・アシスト」、信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持するオートブレーキホールドが用意されています。
最上級グレードの「リミテッド」には、車両の周囲の状況を車内のタッチスクリーンに映し出す「サラウンドビューカメラ」や、ドライバーのよそ見や居眠り運転などを検知し、警報を発する「ドライバー・アテンション・アラート」も装備。
さらに、ヒーテッドステアリングホイールやハンズフリーパワーリフトゲート、ヒルディセントコントロールも備わり、快適性、機能性を向上。なお、いずれの装備も「ジープ」ブランドでは初搭載になります。
価格はFFの「Sport」が346万円、同じくFFの「Longitude」が385万円。4WDの「Limited」が435万円。
全車に2.4Lの直列4気筒エンジンが搭載され、「Sport」と「Longitude」が6速AT、「Limited」が9速ATと組み合わされています。
(塚田勝弘)
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