高感度アパレルブランドやクリエイティブ業界のオフィスが点在し、GO OUT本誌でもお馴染みのショップが軒を並べる中目黒の目黒川沿いから、毎年楽しみの桜の便りが届いてきた。
桜の名所として知られる目黒川沿いに構えるGO OUT的注目ショップへ立ち寄り、春のおすすめアイテムと隠れ家的ローカルグルメご紹介してもらう企画4回目は、昨年10月にオープンし、新たな中目黒の顔となった「POST O’ALLS(ポストオーバーオールズ)」をご紹介。
【vol.1 vendor編はこちらから】
【vol.2 Bamboo Shoots 編はこちらから】
【vol.3 . . . . . RESEARCH GENERAL STORE 編はこちらから】
中目黒駅から目黒川を渡り、川沿いの道を右手へ歩いていくとグレーのドアのウインドウが見えてくる。先日レポートしたバンブーシュートの2軒手前だ。
ポストオーバーオールズは以前から中目黒というエリアに興味があり、建物が気に入ってこの場所に決めたのだそう。ショップマネージャーの辻さんに、店舗がオープンしてからのお客さんの反応を伺ってみた。
辻「これまでポストオーバーオールズの製品を愛用して頂いているお客さまが圧倒的に多いんですが、若い世代の来客も増えてます。それ以外にも、うちのお取引先にも来て頂けたりしますし、場所が来やすくなったことで来られる回数が増えたりして、そういう意味ではこの目黒川沿いという素敵な立地の恩恵を受けています」
クリーンな内装のショップ内には、定番のカバーオールから限定アイテム、アクセサリーまでフルラインナップ。
店内に入り、早速目に飛び込んで来たアイテムがこちら。ノーカラーの軽いアウターで独特のトグルがフロントに付けられている。これからの季節に丁度良さそう。
辻「近年の定番として展開している“ポスト・シノワ”です。通常の襟付きに加えて、このような襟なしのDVというバージョンもあり、春夏は特に涼しくて快適です。このショップスペシャルは、POST O’ALLSでここ10年ほど使っている小紋プリントの生地を採用しており、コーディネートに馴染ませやすいものとなっています」
辻「フロントのノットは紐を生地で包んだトグルになっているんですが、この手付けの小さなトグルに意図的にこだわっていて、この仕様が得意な中国の工場で作ってもらっています。というか、日本も含め、他の地域の工場ではこのように綺麗に出来なくて、この雰囲気、このクオリティで作れるところが中国にしかないんですよ」
この小紋柄のポスト・シノワDVは直営ショップ及び公式オンラインストア限定となっており、数にも限りがあるとのことなので、気になる方は是非チェックして欲しい逸品だ。そして辻さんにおすすめの飲食店を教えてもらうことに。
辻「ここから歩いて6分ほどなんですが、『中華美食 トミーズキッチン』がおすすめです。そこの“特製白湯鶏煮込みそば”とか“豆腐干とパクチーサラダ”は デザイナーの大淵もお気に入りなんです」
というわけで、目黒川沿いをしばらく歩いて右に2回曲がった先のビル2Fにあるお店を早速覗いてみると、清潔感の漂う店内は中華料理店というより、洒落たカフェのような雰囲気。
夜な夜な六本木で遊んでた人なら一度は行った事があるであろう中国料理店「香妃園」をご存じだろうか? 「鶏煮込みそば」が有名なお店で、その「香妃園」のシェフとして長年腕をふるったトミーさんが独立して開いたお店なのだ。
早速入店し、オススメとして挙げていただいた「特製白湯鶏煮込みそば」を注文。
一人前としては大きめの土鍋の中に、煮込んだ鶏の旨みが凝縮されたスープと“やわやわ”の麺が鎮座。そこにパラリと入ったお野菜と相まって、優しいお味となっております。そして表面には“肌がプルプルになる”と女性も喜ぶコラーゲンの膜が。
繰り返しになりますが、麺は“やわやわ”です。この麺には“かんすい”が使われてないそうで、いわゆるコシがない麺ですが、トミーさん曰く「身体にはこの方が良いんだよ」とのことでした。お酒を飲んだ翌日など、疲れた胃には染みる一杯です。辻さんご紹介ありがとうございました!
目黒川沿いの注目ショップ&ローカルグルメ探訪はさらに続きます。