35度を超える猛暑日レベルの残暑を避け、標高1660mにある“天空のビーチ”、日向山の「雁ヶ原(がんがはら)」にやってきた遊歩メンバー。
登山口から1時間ほどかけて樹林帯を登ってきた先に待っていたのは、真っ白な砂浜が広がる圧巻の景色だった。
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大迫力の山岳展望が広がる天空ビーチを散策。


まずは、花崗岩の岩肌と砂地がシームレスに繋がる天空ビーチを散策。高度感のある斜面を見下ろすと、大きな蟻地獄の淵に立たされているような、不思議な感覚になる。


藤巻さんがプライベート用のコンデジで撮影したり、各自がスマホで自撮りするなど、まずは絶景を満喫。
さっきまで濃霧に包まれていたとは思えないほど、快晴の空が広がっている。
見晴らしのいい浜辺(丘陵)でチルアウト。

しばし絶景散歩を楽しんだら、見晴らしいい浜辺(丘陵)にレジャーシートを広げてブレイクすることに。
1時間ちょっと歩いてきた疲れを癒すには絶好の場所であり、今回の最大の目的となる“清涼チルアウト”も満喫できそう。


なんと、辻井さんは浮き輪まで用意。そして、みんな持参してきたサンダルに履き替え、リゾート感も演出。ほどよく照りつける日差しと白い砂浜だけに、こんなカットだけ見たら、ビーチそのものだけど……、

実際は、標高1660mの山の上。眼下に北杜市白州の街並みが広がり、雲の隙間からは八ヶ岳の姿も見ることができた。
極上のコーヒーを嗜み、ブルーハワイで乾杯。

まずは藤巻さんが、エアロプレスを使ったアイスコーヒーを用意。MSRの名作ストーブ、リアクターを使って速攻でお湯を沸かし、ミルで挽いたばかりの豆で極上のコーヒーを提供してくれた。
藤巻「今日は最近ハマっている、ウッドベリーコーヒーの豆を持ってきました。ドライマンゴーが合いそうなので、セットでどうぞ!」


女性陣が絶賛するなか、キャンさんも優雅にテイスティング。日傘を差しつつ、リラックスして、すっかりビーチ気分に浸っている。
キャン「ここは何度か来たことあるけど、こんな過ごし方は初めて。天空ビーチ最高!(笑)」


そして辻井さんがビーチを楽しむアイテムとして持ち込んだのが、ノンアルコールカクテルのブルーハワイ。浮き輪といい、用意周到すぎ!
レモンや炭酸水もしっかり冷えているし、氷の入ったグラスにメジャーカップでシロップを注ぐ姿に、もはや山感は皆無。


早速、みんなで乾杯。ビーチ気分に南国テイストも加わり、メンバーのテンションも最高潮に。まだまだ夏は終わらない。サマーネバーエンド。
aiai「めっちゃ美味しいです! 山でこんなドリンクが飲めるなんて!」
安田「爽やかな色合いもいいですね。本当にビーチにいるみたい!」
辻井「ありがとうございます。重かったけど持ってきた甲斐あったかも(笑)」
夏の天空ビーチは、最高のチルスポットだった。


その後は、各自がそれぞれ天空のビーチを満喫。浮き輪を持って海辺ごっこをしてみたり、絶景を見ながら寝転んでみたり、花崗岩に登ってみたり。


なによりも最高なのは、砂地だから裸足になれるってこと。しかも素足で砂を踏み締める感覚は、海辺や湖畔のビーチと大差ない。
おかげで開放感バツグンだし、平地よりも断然涼しいから、まさに最高の清涼チルアウト。こんな山頂、日本全国を探しても、ここくらいなのでは?
名残惜しい気持ちを残しつつも下界へ。

天空ビーチをたっぷりと楽しんだら、名残惜しさを感じながらも下界に出発。異世界から現実に戻るような気分で、再び樹林帯に入っていく。

登りよりも降りの方が、足への負担が大きいのが登山。しかし、山頂でリフレッシュできたおかげか、下山の足取りはすこぶる軽く、5人ともスルスルと降りていく。

浮き輪からカクテルセットまで収納されていた辻井さんのバックパックは、OMMの40Lモデル。本来ならテント泊できるサイズだけど、今回はビーチグッズ満載でパンパンに。
同じく、かさばるコーヒーセットを持参してくれた藤巻さんは、ピークデザインのカメラ用ショルダーバッグを活用。これくらいの低山なら、バックパックじゃなくても快適に歩けるとか。

一方、女性陣から人気だったバックパックが、コトパクシ。aiaiさんが愛用しているカラフルなアソートカラーのモデルは、天空ビーチや樹林帯でも、抜群の存在感を発揮していた。

というわけで、5人とも怪我することもなく無事に下山。朝にクルマを停めた矢立石駐車場まで戻ってきた。
ここでも、それなりに標高が高いけど、やはり山頂と比べると暑い。下界に降りてきて、改めて天空ビーチの涼しさを再認識させられることに。
最後は、南アルプスの天然水で、清流チルアウト。

そこで、集合場所の駐車場から徒歩5分くらいで行ける、尾白川渓谷の河川まで、ちょっと涼みに行ってみた。
ここは、「サントリー南アルプス天然水」のCMでも使われた清流で、日本名水百選にも選定されている。

エメラルドグリーンに輝く川色が美しいが、それは日向山と同じく、周りに花崗岩が多いから。渓流では珍しく、川底が白い砂地なので、清流がより綺麗に見えるそうだ。

キャン「下山後の温泉もいいけど、足湯代わりに清流に浸かるのもいいですね」
辻井「疲れた足にちょうどいい。天空ビーチと清流のコンビは最高かも」
藤巻「このあたりは登れる岩も多いから、今度はキャンプとクライミングで訪れたいです」
aiai「絶景も良かったし、清流も気持ちいいし、どっちも気軽に楽しめるのがいいですね」
安田「登山は10年ぶりだったけど、めちゃくちゃ楽しかったです。今度はテント泊もしてみたくなりました!」
自然の楽園は、徒歩でしか行けない場所にある。

今回のGO OUT遊歩倶楽部は、日向山のピークを目指した登山で、ひたすら山道を歩いたけど、その先には、最高のご褒美といえる絶景が待っていた。
こうした自然の楽園は、徒歩でしか行けない場所にあることが多い。だからこそ訪れる価値があるし、辿り着いたときの感動もひとしお。
日向山は、厳冬期以外は低山装備で登れるし、1時間ほどで山頂に到着するから、山ビギナーでも楽しく歩けるはず。暑い時期は清流チルアウトもセットでオススメ!
“遊歩”は誰もが気軽に楽しめる、最も身近なアクティビティなのだ。さて、次はどこを歩こうか。
Photo/Fumihiko Ikemoto
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