2022年12月9日(金)〜11日(日)にかけて、静岡県富士宮市にある「ふもとっぱら」で開催されたGO OUT Christmas CAMP 2022。厳しい寒さの中、多くのキャンパーが集い、思い思いのキャンプスタイルで楽しい時間を過ごした。今回は会場で見かけた、キャンパーのこだわりの逸品たちをご紹介!
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山も攻めれるシエラデザインのテント。
60/40クロスを用いたマウンテンパーカーのイメージが強い「Sierra Designs(シエラデザイン)」だが、実はテントにも名作は多数。なかでも、こちらは「コンバート」という2人用サイズのテント。一見、ヴィンテージかと思わされるオールドアウトドア的なポップな配色が特徴的だが、実は現行モデルだ。
重量は約2.6kgと軽量で、山岳での使用もできる本格派。前室は取り外しが可能なパネル方式となっており、今回は外して使っているという。
オーナーさんは「とにかく配色が気に入っていますね。テントのカラーと合わせて幕内もポップな雰囲気でレイアウトしています!」とのこと。寝袋にかけられた「HORSE BLANKET RESEARCH(ホースブランケットリサーチ)」のブランケットや、床に敷いた「MOUNTAIN RESEARCH(マウンテンリサーチ)」のレジャーシートなど、こだわりは幕内まで抜かりなし。
風防付きにカスタマイズされたペトロマックス。
鉄板としても使える焚き火台「Petromax(ペトロマックス)」のファイヤーボウル。そんな人気焚き火台をカスタムして使っているキャンパーを発見。「INFLUX OUTDOORS」から発売されている「WALLs」という二次燃焼プレートを5枚組み合わせて焚き火台の上に乗せ、ファイヤーボウルを二次燃焼ストーブへと改造したこちらのカスタマイズ。
「風が強い日には風防代わりになってくれるし、何より燃焼効率がよく燃えカスが少なくなるので、後片付けがとても楽なんですよ。」パネル内部が二重構造になっているため、常に新鮮な空気を得られる。結果として高い燃焼効率に結びつくとのこと。
二次燃焼する焚き火台というとかさばるイメージがあったが、「WALLs」は分解可能なプレートで二次燃焼機構を付与。分解するとスタッキングも可能で、携行性が高いのも見逃せない。また、組み合わせる枚数によって、さまざまなサイズの焚き火台に対応してくれるのも嬉しいポイントだ。
珍しいチタン製ジェットボイルを、カスタムでさらに軽量化。
続いてはこちらの「JETBOIL(ジェットボイル)」。珍しいチタン製で、とにかく軽い仕上がりが特徴。「チタン素材なので、とにかく軽くて最高です! 通常のアルミ製ジェットボイルと同じくらいの沸騰時間で、素早く湯沸かしできるのが嬉しいです。」
チタン素材は軽量ではあるが、従来のアルミニウム合金と比較すると熱伝導率では不利。しかしボディーを薄く仕上げることで、そのデメリットを打ち消している。また蓋は純正ではなく、なんと「SOTO(ソト)」を使用。サーモスタック カラーリッド&ジョイントセットの蓋がシンデレラフィットだそう。
また、シングルバーナーに乗せて使う「SOLA Tinaniumgear(ソラチタニウムギア)」のスーパーヒーターも装着。これにより、シングルバーナーながら湯沸かしや調理の他に、身体を暖めるミニストーブとしても活躍する。UL志向なアウトドア好きのお手本のようなカスタマイズだ。
ペンギンクーラーがまさかのフルラインナップ!
こちらは「コールマン」の初代クーラーボックス「ペンギンクーラー」。約70年前のものでありながら、フルラインナップを揃えた猛者を発見。「まず人とは被らないレアさ。そしてかわいいペンギンマークがキャッチーでお気に入りです! ブリキ素材ながらも2泊3日は持つ保冷力があり、普段のキャンプでも現役稼働です。」
外装はスチール、内装はブリキと、年代ものということもあってアナログな作りではあるが、まだまだ現役で使えるのはさすがはコールマンといったところ。全部で3サイズ展開されており、オーナーさんは中間サイズを買ったところ、その魅力のとりこに。3年がかりでフルコンプリートしたそうだ。
レトロ感あふれる蓋裏のシールと栓抜きもこのモデルの特徴。またアイコニックなペンギンマークも、コールマンでこのシリーズでしか使われていないというのも、非常に所有欲をそそられる。
ヴィンテージと見間違うハンドペイントのランタン。
LEDランタンながらレトロモチーフのデザインが多くのキャンパーの支持を集める「BAREBONES(ベアボーンズ)」。中でも人気のレイルロードランタンと、小型のアウトポストランタンをハンドペイントでヴィンテージ風カラーにアレンジ。
「欲しい色がなかったのでエアブラシで塗装しました!プラモデルを作っている感覚なのですごく楽しいですね。」
マットなイエローやパープルで彩られたランタンは、置くだけで存在感を発揮してくれる。点灯していない昼間でもサイトを華やかに個性的に仕上げてくれるだろう。
A4サイズに収納可能!? 驚愕のコンパクト焚き火台。
トリを飾るのはこちらの焚き火台。「TACK.WOODWORKS(タクウッドワークス)」の「LAGOM(ラゴム)」。こちらかなり人気の焚き火台で、ただいま受注を休止しており入手不可。再販は2023年の秋以降となるそうだ。
「薄くて軽いのに、火床が大きくて便利。大きな薪がそのまま乗るのが嬉しいです。五徳もあり、焚き火だけでなく調理にも使えます!」
「LAGOM(ラゴム)」の注目すべきはその携行性だ。一般的に売られている薪を切らずに乗せられるサイズ感ながらも、本体やオプションである五徳やリフレクター全てがA4サイズの収納袋に収まる設計になっている。重量も900gと非常に軽量でバックパックでのキャンプにも対応可能。
こだわりの逸品でキャンプをもっと楽しく
こだわって選んだり、自分なりのカスタムを施したりしたアイテムは、それだけで愛着が湧くというもの。それがキャンプやアウトドアギアなら尚更だろう。ぜひ自分だけのお気に入りを見つけてキャンプサイトを彩ってほしい。
Photo/Taizo Shukuri