キャンプ場ではできるだけのんびりと過ごしたい。自然の中で焚き火を囲んで、まったりとコーヒーやお酒を楽しみたい。そう思っていても設営や料理でバタバタと忙しくなりがちなのがキャンプだ。
そこで多くのキャンパーが実践しているのが、料理をできるだけ自宅で仕込んで持って行くこと。そんなキャンプ料理の仕込みに使える、革新的なキッチンギアを発見!
今回は、真空保存で話題のキッチンギア「フレッシュ&セーブ」を、フードユニットとしても活動するキャンプ好き夫婦「katarite」の2人に試してもらった。キャンプ好きフードユニットならではのキャンプ料理の時短テクにも注目だ。
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真空保存ができる最新キッチンギア「フレッシュ&セーブ」とは?
今回、katariteの2人が使うのは、包丁で有名なドイツのキッチン用品メーカー「ZWILLING(ツヴィリング)」が開発した「フレッシュ&セーブ」。カットした野菜や下処理した食材、作り置きのおかずなどを、風味を損なわずに新鮮な状態で真空保存できる便利アイテムだ。真空保存していない場合と比較すると、鮮度が最大5倍も長持ちするというから驚きだ。
保存容器はコンテナとバッグがあり、それぞれS・M・Lの3サイズ展開。コンテナはプラスチック製とガラス製があって、用途によって使い分けることができる。保存バッグは洗えば何度も繰り返し使えるエコな仕様だ。
また、「フレッシュ&セーブ」シリーズには、真空保存でワインの酸化を抑えてくれるボトル専用のワインシーラーもラインナップしている。
「いつもは下ごしらえした食材をフタ付きのホーロー容器やジップ袋に入れてキャンプに持って行くけど、それがフレッシュ&セーブなら真空保存で持って行けるってことですよね。汁物も漏れないし、傷みやすいサラダも鮮度をキープしながら持ち運べるってすごい。これは可能性しか感じない! 今回はいろいろ試してみようと思います」
使い方はとても簡単。専用の「真空ポンプ」を真空容器の吸い込み口に当てて、ツヴィリングの双子マークがデザインされたボタンを押すだけ。わずか数秒で真空になる。容器が真空になると自動でストップするので安心(写真のように手を放して使用も可能)。音もとても静かだ。
このポンプ1つでバッグ、コンテナ、ワインシーラーに対応。真空ポンプは吸い込み口に接続する必要はなく、上に置くだけでいいので手間もかからない。
USB充電式なのでアウトドアに持ち出すことも可能。コードレスなのでどこでも使いやすく、デザインがシンプルですっきりしているのでインテリアの邪魔にならないのも嬉しいポイントだ。
真空保存バッグで仕込めるキャンプ料理。
もともとキャンプでは現地でこだわった料理を作っていたというkatariteの2人。最近はあらかじめ下ごしらえしておいて、キャンプ場で焼けば完成という状態で持って行くことが多いという。キャンプ場で子どもたちと遊ぶ時間も増えるし、なによりゆっくりお酒を楽しめるようになったそうだ。
そんなキャンプ料理の仕込みで大活躍するのが、フレッシュ&セーブの真空保存バッグだ。
「この真空保存バッグは、一般的な保存袋よりもかなり厚みがあって頑丈なので破れる心配もなさそうで、安心感がありますね。洗えば何度も繰り返し使えるのはエコで嬉しいです」
他にもキャンプ料理に使うメリットが満載のフレッシュ&セーブのバッグ。今回は真空保存バッグのメリットを最大限生かしたkatariteおすすめのキャンプ料理3品を仕込んでみた。
味が具材にグッとしみ込む「海鮮アヒージョ」。
「キャンプおつまみの定番、アヒージョは魚介類などの具材をオリーブオイル、ニンニク、レモン、ナンプラー、塩コショウ、ハーブ・スパイス類とあえて真空保存バッグ(Mサイズ)へ。真空保存バッグなら、キャンプ場に着くまでに具材に味がなじんでくれて、美味しさもアップします」。
このバッグで真空保存すると、真空の力で通常よりもずっと早く味が浸透する。煮卵やピクルスなどを作る時にも早く味が染みるので時短になって便利だ。
※故障の原因となるため、真空ポンプで液体を吸い込まないように注意しよう。写真のように机の縁を利用すると、液体を吸い込みにくくなる。
あとはホイルにくるんで焼くだけ。「鮭のちゃんちゃん焼き」。
「鮭の切り身を塩こうじに馴染ませて、野菜やキノコなどの具材も一緒に真空保存バッグ(Sサイズ)に入れて、真空ポンプで脱気します。キャンプ場では、バターと一緒にアルミホイルにくるんで焼くだけで完成です」
キッチンと違って料理しながら気軽に手を洗うことができないキャンプ場では、手を汚さずに調理できるのも嬉しいポイントだ。
見た目も映える「豚スペアリブとラムチョップのハーブだれ漬け」。
「豚スペアリブとラムチョップに塩コショウをして、好きなスパイスを振りかけて、よく揉みこんでおきます。僕はシナモンが好きですが、なんでも目にとまったスパイスを使えば美味しくなります。真空保存しておけばキャンプ場につく頃にはしっかり味も染みこんでいるので、そのまま網で焼くだけでめちゃくちゃうまいです」。
この真空保存バッグに入れると、まるでお店からお取り寄せしたみたいにきれいに見えるので、キャンプ場で仲間たちの見る目も変わりそうだ。「香りづけのライムや一緒に焼くトウモロコシなどを入れて色味を出すとさらにキレイに見えますよ」。
毎日の食材保存にも大活躍!
この真空保存バッグは、キャンプはもちろん日常の食材保存でも大活躍。食材にぴったりフィットして密封できるから、肉や魚は乾燥や冷凍焼けを気にせずに保存可能。空気に触れることで変色してしまうカットりんごやアボカドも変色しにくい。また、耐熱性があるので、低温調理や電子レンジでの加熱もOKだ。
「梨を切って真空保存バッグに入れてみました。カットしたフルーツでもしっかり鮮度をキープできるのはすごいですね! このままキャンプに持って行けば、子どもたちがお腹空いたときに、すぐに取り出して食べられるのは嬉しいです。 皮とかのゴミも出ないし」。
匂いや色移りに強い、ガラス製真空保存コンテナ。
真空保存バッグでは、潰れてしまうような柔らかい食材や水分が多い食材でも、食材の形も美味しさもしっかりキープできるのが、真空保存コンテナ。コンテナにはガラス製とプラスチック製の2種類がラインナップしていて、ガラス製は、匂いや色移りに強いのが特徴。2層式のフタでしっかり密封するので、汁物の保存にも向いている。
そんなガラス容器にkatariteが選んだキャンプ料理が、「パスタに和えるだけのトマトソース」。
野菜などの具材と煮込んだトマトソースをガラス製コンテナで真空保存。クーラーボックスで冷やしておいて、キャンプ場で茹でたパスタと絡めれば、冷製パスタが完成する。
「ガラス製で色や油、匂いがつきにくいから、トマトソースも安心して入れられます。ガラスなのでそのまま食器として使ってもオシャレなのがいいですよね!」
耐熱ガラス製なので、家ではフタを外せば電子レンジやオーブンに入れて加熱調理も可能だ。
お弁当箱にもなる、プラスチック製真空保存コンテナ。
プラスチック製の真空保存コンテナは、食材や作り置きの保存はもちろん、ピクニックのランチボックスやお弁当箱としても使えるのがポイントだ。
「お弁当箱に入れると傷みやすいトマトやレタスも、フレッシュ&セーブなら真空保存で鮮度をキープしてくれるのが嬉しいですね。お弁当は朝早く起きて作ることが多いですが、鮮度が長持ちする真空保存なら前日の夜に作っても大丈夫なので、だいぶラクできますよね」
「真空ポンプで脱気すればフタが密閉して、横にしてもひっくり返しても漏れる心配がないので、すぐお弁当箱を横にしちゃう、我が家の息子にはぴったりかも……」。
開ける時にはフタの中央にあるバルブを横にずらせば、プシュッという音とともに空気が入って開封可。子どもでも簡単に開けることができるし、これがちょっと楽しい。
飲み残しても大丈夫! 真空保存で美味しさをキープする「ワインシーラー」。
フレッシュ&セーブシリーズには、保存容器だけでなく、ワインシーラーもラインナップしている。お酒好きで特にワインが好きというkatariteの2人もこのワインシーラーが気になった様子。
使い方は簡単で、ワインシーラーをボトルの口に差し込んで、真空ポンプを当てて脱気するだけ。ワインの酸化を抑えて、美味しさをキープ。移ろいやすいワインの香りをボトルの中にしっかり閉じ込めて、数日後でもコルクを開けたてのフルーティな味わいを楽しめるという。ちなみに、炭酸入りのドリンクには使えないので注意が必要だ。
「料理に合わせていろいろなワインを開けたりすると、どうしてもワインが残っちゃいますよね。でも、このワインシーラーがあれば、残ったワインを持ち帰る時に便利ですね。ワイン以外にも調味料や自家製ドレッシングの保存・持ち運びにも使えそう」
自宅でもキャンプでも大活躍の予感!
自宅では食材や作り置きしたおかずの保存に。キャンプでは料理の下ごしらえに。さらには子どもたちのお弁当箱まで、さまざまなシーンで大活躍するフレッシュ&セーブ。
キャンプ料理は下ごしらえしてフレッシュ&セーブで持って行けば、食材でパンパンになりがちなクーラーボックスもスッキリ。また、S・M・Lの3サイズが揃うコンテナは、入れ子にして収納が可能なので、空になった容器は省スペースで持ち帰ることができる。余った食材や食べ残しを入れて持ち帰れば、匂いも防げる。
「フレッシュ&セーブは鮮度が保てるだけじゃなくて、味も染みやすいので、キャンプ料理がグッと美味しくなるのがいいですね。事前に仕込んでいくことでキャンプ場で出る生ごみやプラスチックごみが減らせるのも嬉しい」とすっかり気に入った2人。ツヴィリングのフレッシュ&セーブは、katarite平床ファミリーのキャンプの定番となりそうだ。
(問)ツヴィリング www.zwilling.com/jp/
PHOTO/YUMA YOSHITSUGU