–同時にアンドワンダーハイキングクラブも立ち上げましたね。
実はブランドの立ち上げ当初からやりたかったことなんです。自分たちのウエアが好きな人たちと一緒に山を歩きたいなって。あとはもう少し踏み込んだところで、慈善活動的なことにも繋げていきたいと思っていて。例えば僕たちで登山道のゴミ拾いや整備をするとか。
そのためクラブの活動を通した売り上げの一部を、今は積立している状態なんです。どんな活動に還元していくかは、ゆくゆく考えていきたいですね。それにまずは自分たちがアウトドアブランドを続けていくにあたり、そういう意識を持つことが大切なのかなって。
—今は何人くらいメンバーがいるんですか?
基本的に1度でも参加していただいた人はメンバーだと勝手に思っているんですけど(笑)、先日開催した日帰りトレッキングは15人くらいでした。アンドワンダーのホームページや会員メールなどで情報を告知していきます。入会費や年会費もないから是非気軽に参加していただきたいと思っています。
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「いつかはキャンプ場や山小屋の経営などもできたらいいですね」。
—今後はどんなブランドに成長させていきたいですか?
もっともっと服を進化させて、みんなが見たことがないところまで高めていきたいです。機能的な新素材も積極的に取り入れていきたいし、次の時代をリードする存在になりたいですね。
お客さんが喜ぶ機能性も提案していきたいけど、ギミックだらけの押し付けがましい服を作っても、金額が高くなったてしまったら誰も幸せになれないと思うんですよ。でも的確な答えをしっかり見つけていけば、確実に未来に進んでいけると思っています。
—いつか作ってみたいアイテムはありますか?
やっぱりギアですね。テントとかシェルター、キャンプ用のファニチャーとか。あとはアウトドアの機能を活かしたトラベルウエアなんかもやってみたいですね。そこは自分の原点でもありますから。
—では最後に。最終的な目標や夢は?
いつかはアンドワンダーとしてキャンプ場や山小屋の経営などもできたらいいですね。自分たちが楽しむというよりも、お客さんにブランドの世界観を感じてもらいつつ、アウトドアって楽しいと思ってもらえるような場所が理想です。
ビギナーに向けてのキッカケ作りの役割と同時に、アウトドアフリークの人達の支持を担いたいという部分は、ずっと変わらないスタンスなので。この先ブランドがどれだけ成長したとしても、いつまでもそういう存在であり続けたいです。
池内啓太( アンドワンダー/デザイナー)
1978年生まれ、神奈川県出身。2011年にアンドワンダーをスタート。プライベートでは登山とDIYを楽しみ、最近は自宅の庭にアウトドアギアを収納する自作のガレージを建築中。