アメリカンラグジュアリーを体現するメーカー、キャデラック。その名を聞けば、高級フルサイズSUVのエスカレードをイメージする人が多いかもしれないが、いま外遊び好きに狙い目なのが、コンパクトSUVのXT4。
クロスオーバー車がラインナップされるXTシリーズから、キャデラック初の小型SUVとして昨年デビュー。ハイスペックな機能を備えた利便性と汎用性の高さが話題となっている。
そこでロングドレッドがトレードマークのアメ車好きフォトグラファー、船生光さんが試乗を兼ねたデイキャンプを堪能。リアルな乗り心地や、外遊びでの使用感をレビューしてもらう。
船生「キャデラックは憧れのブランドだから楽しみです。コンパクトだけどやっぱり高級感あるし、間近で見るとボリュームもありますね。左ハンドルってのもボク好み!」
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林道もスマートに走破する絶妙なサイズと四駆の機動力。
生粋の外遊び好きだけに、早速アウトドアフィールドを走行する船生さん。フルタイム四駆かつ、全長4605mm×全幅1875mmというコンパクトサイズだけに、街中だけでなく細い林道もスムーズに走破していく。
しかも魅力はパワーだけにあらず。なんとツインスクロールターボ仕様のため、高速域でもクイックなレスポンスを味わうことができる。
「めちゃくちゃ乗りやすいっすね! とにかくステアリングが軽くて滑らか。アメ車らしいワイルドさとパワーを感じるけど、かなり繊細な動きで車内も静かだと思います。運転にも速攻で慣れました」。
「音楽を流してビックリしました。音粒がクリアだし立体的なんですよ。しかもBOSEだけに重低音の迫力も凄い!! こんなにスピーカーの音質がいいクルマは初めてです」。
最新鋭の機能や高級感溢れるディテールも魅力。
コンパクトカーながら車内は広く、ハイエンドかつスポーティな内装。身体にフィットするレザーシートは、障害物が近づくとバイブレーションで教えてくれる警告振動機能付き。様々な安全装備と高級感溢れるインテリアが、快適なドライビング空間を構築している。
そんななか、船生さんは、気軽に開放感が味わえる“ウルトラビューパノラミック電動サンルーフ”に注目(※PLATINUMグレードのみの装備です)。
「これはフルオープンにして峠道や林道を走ったら絶対に気持ちいいですよ。リアシートに座っても開放的だし、車中泊キャンプをしたら星空も楽しめますね」。
XTシリーズの特徴のひとつ、縦長のヘッドライトとグリル中央のエンブレムが輝く精悍な面構え。キャデラックらしいラグジュアリー感と、スポーティな雰囲気を見事に両立させている。
「タイヤも大きいし、ホイールもダイナミックなデザイン。車体とのバランスや見栄えもいいですよね。こういうディテールにアメ車らしさを感じます」。
キャンプサイトでも目立つ、スタイリッシュなルックス。
テールゲートには足の動きで開閉できるハンズフリーテールゲートも装備。ラゲッジはリアシートを使用した状態でも637Lの容量を誇るため、ソロキャンプくらいのギアなら余裕で収納可能。
「ソロキャンプもするしBMXを積み込むこともあるから、このラゲッジ空間はボクのライフスタイルにマッチしますね。オトナ2人くらいなら車中泊も快適そうだし、いろんな外遊びに対応すると思います」。
ラゲッジからお気に入りのストレージを取り出して、手慣れた様子でサイトを構築していく船生さん。車体の雰囲気に合わせてブラックを基調としたギアで揃えてきたとか。
サイトが完成したら、ミニストーブで焚火を楽しみつつ、お湯を沸かしてコーヒータイム。半日ほどの付き合いながら、XT4のルックスや機能性にすっかり魅了された様子。
「今までのキャデラックのイメージを、いい意味で覆されました。個人的には大きくてタフなアメ車が好きだけど、こんなコンパクトSUVもありですね。むしろ日本の道路環境や外遊びのフィールドを考えたら、これくらいのサイズがちょうどいいかも。汎用性の高さも納得です!」。
周りと差を付けるコンパクトSUVならXT4を選ぶべし!
機動力に優れたコンパクトSUVの需要が高まる昨今。日本ではまだ見ることが少なく、ラグジュアリーかつワイルドな走りが楽しめるXT4は、街中やフィールドで注目を集めることは間違いない。
平日は街乗りがメインだけど、週末は外遊びに活用したい。それでいて周りと差をつけられる1台を探しているなら、エクスクルーシブなXT4は、かなり現実的な選択肢になるのでは?
CADILLAC XT4 PLATINUM
グレードはラグジュアリー系のPLATINUMとPREMIUM、スポーツ系のSPORTの3種類が用意されているが、今回船生さんに試乗してもらった1台は、ハイエンドモデルのPLATINUM。
XT4の価格帯は580万円~680万円オーバーと決してリーズナブルとは言えないが、これだけの装備やスペックを備えた同クラスのプレミアムカーと比較すると、むしろ高コスパと言えそうだ。
キャデラック XT4公式サイト www.cadillacjapan.com/
使用キャンプギア
テント¥195800/ヒルバーグ、ジャグ¥16500/イエティ、トートバッグ¥15400/ヘリノックス(全てエイアンドエフ) チェア¥17600、コンテナボックス各¥6380/ともにフロントランナー、ペリカンケース¥42500/ペリカン(全てソリッドジャパン) その他スタイリスト私物
- Photo/Riki Yamada
- Styling/Tomoyuki Sasaki