半年ぶりの“さんぽ”は、代々木公園からスタート!
GO OUT本誌でもお馴染み、バンブーシュートの甲斐さんが、毎回、様々なファッション業界人のゲストと共に、東京の名店を巡るショップツアー連載「甲斐さんぽ」。
外出自粛期間を経て、久しぶりに再開した第8回目は、バリスティクスの塚原さんをゲストに迎え、奥渋谷のさらに奥となる代々木エリアを探索。
というわけで2人が集合したのは、東京メトロの代々木公園駅。その名通り、代々木公園に隣接する駅で、渋谷や原宿からも徒歩圏内。
甲斐「今日は塚原くんが、代々木の街を歩きたいってことで」。
塚原「好きなショップがあるんですよ。最近、プライベートで買い物に行くのはそこばかり。それと代々木は、10代の頃に文化服装学院(代々木にある専門学校)に通っていたから、懐かしい場所だし」。
甲斐「俺も20年くらい前に、この辺りに住んでいたことがあってさ。実はさっきそのマンションをこっそり見てきた(笑)」。
塚原「甲斐くんも、そういうことするんだ(笑)」。
2人とって若い頃の思い出の場所だった代々木エリアで、今回は3つの個性派ショップを巡る。スタート地点となる代々木公園駅から徒歩で15分ほどで回れ、ハシゴしやすい並びとなっている。
Table Of Contents : 目次
【SHOP 1】BLUE LUG YOYOGI PARK(ブルーラグ代々木公園店)
最初に向かったのは、GO OUT本誌でもお馴染みの自転車屋「ブルーラグ」の代々木公園店。ピストバイクを中心にした自転車だけでなく、ウエアやバッグなどのアイテムも揃い、自転車乗り以外も気軽に訪れることができる。
天井から大量のフレームが釣り下がった自転車ならではの店内で、気になるアイテムをチェックする2人。海外の最前線のサイクルシーンを取り入れた自転車のラインナップにも興味心身の様子。
そんななか、今夏にブルーラグがイチオシしているのが、テキサスの新ブランド「クラストバイクス」。BMXライダーが提案するツーリングバイクという独自のスタイルが、コアな自転車好きの間で話題となっているとか。
こちらは、そのなかでも人気が高いモデル「ライトニングボルト」。早速、塚原さんが試乗して乗り心地をチェックしていた。
Atmosphere Mountainworks バイクボトルバッグ 各¥6600
すでに自転車を所有している甲斐さんは、愛車にセットするポーチを物色。アソートカラーの一点モノというのも気になるポイントだとか。
甲斐「こうやってハンドルとステムにセットするんだけど、しっかりした作りだから大きめのボトルも安心して入れられるし、見た目もいいよね。これ買おうかな」。
ブルーラグ幡ヶ谷店はたまに行くけど、代々木公園店は初来店という塚原さん。「扱っている雑貨がおもしろい」と、このショップならではの独自の品揃えを堪能。
CADENCE ゲットロストキャップ 各¥5500
そして購入を決めたのは、サンフランシスコのチャリ系ウエアブランド、ケイデンスのキャップ。しかし、ブランドのバックボーンではなく、ルックスが気に入ったとか。
塚原「海外ドラマの『LOST』が好きだから選びました(笑) デザインやシルエットもいいから2色買いします!」
自転車以外のアイテムも豊富に揃うブルーラグで買い物を楽しんだ2人は、ヴィンテージバイヤーとして活躍する栗原道彦氏のショップへ。とはいえ、ここから徒歩3分の距離。
【SHOP2】Mr.Clean(ミスタークリーン)
昨年春に横浜から移転してきた「ミスタークリーン」は、20年以上も古着業界に携わる名物バイヤー、栗原道彦氏がオーナーの古着屋。
「スタンダードなアメカジ古着をメインに展開しています」という栗原さんの言葉通り、服好きのオトナが長く付き合えるアイテムが並んでいる。
アメカジ世代の2人のとっては、少し懐かしくもあり、気負わずに買い物できる空間。特に甲斐さんは、栗原さんとは旧知の仲なので、この日の来店をずっと楽しみにしていたとか。
甲斐「栗ちゃん久しぶり!やっと来れたよ。いつもインスタ見てるけど、いいモノいっぱいあるよね」。
栗原「お久しぶりです! 来店もありがとうございます。いろんなアイテムがありますけど、この夏はTシャツの品揃えが充実していますよ」。
その言葉を聞き、それぞれTシャツを物色する2人。塚原さんは、ミリタリー系の古着が好物ながら、気がつけばバンドTシャツから、アメカジの定番ブランドのTシャツまで「懐かしい!!」と熱心にチェック。
甲斐さんはレイルロード系のヴィンテージバンダナで、40年代のランタンが描かれているお宝を発見。そのまま栗原さんと昔話&古着談義で盛り上がっていた。
左から/90年代のステューシーのTシャツ¥13200、70年代のハーレーダビッドソンのTシャツ¥33000
そして2人は、それぞれお気に入りのTシャツをセレクト。古着との出会いは一期一会。単純にデザインで選ぶのも楽しいけど、2人とも個人的な思い入れがある様子。
塚原「これ僕が高校生の頃に着ていたTシャツの、90年代の再発モデルなんですよ。こうしたアイテムが古着として再び脚光を浴びているのは感慨深い。久しぶりに実家の押入れをチェックしたくなりました(笑)」。
甲斐「俺はこれが欲しい。世代的にハーレーは昔から馴染みあるけど、最近また気になっていて。しかもこのスカルのグラフィック、ハンドペインドだよ? ポケットの部分まで被っているのも最高。古着ならではの一点モノだね」。