カジュアルでディープな街旅を楽しめるホテル「OMO」に潜入。

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OMO(オモ)というホテルをご存知でしょうか。

2018年4月、北海道・ 旭川に第1号が誕生し、東京・大塚にも完成したことで話題になった、星野リゾートが手がけるブランドのなかでは、もっともカジュアルで今っぽい都市観光ホテル。

というと、単におしゃれでリーズナブルなヤツでしょ!と思われがちですが、そのコンセプトと仕掛けがとても面白いんです。

そんなOMOの本当の魅力を探るべく、第1号である「OMO7 旭川」へ行きました。

Table Of Contents : 目次

OMO7 旭川ってどんなところ?

まずは簡単にOMO7 旭川の概要から。

旭川グランドホテルからリブランドして4月にリニューアルオープンしたOMO7 旭川(北海道旭川市6条通9丁目)。

OMO7 旭川のエントランスを入るとまず目にはいるのが、おしゃれで広いカフェ&バーだ。
その奥には、誰もが利用できるというパブリックスペース「OMOベース」が。wi-fiや電源を完備しており、ディスプレイされている本も自由に読んでOK。ここで作戦を練ってから街へ繰り出そうというコンセプトのコミュニケーションスペース。
ロビーラウンジにはこのホテルを象徴する白樺のテーブルがある。
旭川ラーメンのどんぶりをランプシェードに使用するなど、インテリアも地元密着型。家具もすべて旭川家具を使用しているそう。
部屋の方はというと、コンパクトながら、ベッド下収納やL字型配置など、とても機能的で居心地バツグン。随所に遊び心が散りばめられた、必要十分の空間。宿泊費は5000円〜(2名1室利用時・1名あたり)

 

OMO7 旭川の1F奥にはアウトドアショップiGATE IKEUCHIも併設。街着からアウトドア用品の販売、レンタル自転車の受付も行っている。

なぜ、旭川?

前述のとおり、星野リゾートの都市観光ホテルとしてスタートし、2018年8月現在、全国に2つ展開しているOMO。しかしなぜ、旭川と大塚なんでしょう。北海道なら札幌、東京なら原宿や渋谷では? と誰もが思うのではないでしょうか。単に、おしゃれな旅の拠点を目指すなら、それでいいはず。

プレスリリースによると、多くの都市型ホテルがビジネス向けのなか、観光客のことだけを考えてホテルを作ったのがOMOということ。

それを読んでもいまいちピンと来なかったわけですが、Go-KINJO(ゴーキンジョ)というOMOの新サービスを体験してみたら、何となくその理由がわかった気がしました。

平和通買物公園と呼ばれる旭川のメインストリート。日本初の歩行者天国としても有名だそう。ところどころにブロンズアートが散りばめられ、旭川の文化や芸術に触れることができる。

 

せっかくならディープな旅に。

観光や出張で地方を訪れる際、ホテルの近くに美味しいご飯屋さんや面白いスポットがないかどうか、事前に調べたりしませんか?

調べ方にもよりますが、ネット検索だと自分が想像する情報になかなかたどり着けずヤキモキしたりします。本当は地元民が本気でおすすめするコアな情報がほしいのに、当たり障りのない情報ばかり目にして、最終的にはホテルのフロントで聞くことに……。そんな経験がある人も多いと思います。

館内のOMOベースには、直径2mの「ご近所マップ」が設置されており、ガイドブックにも載っていない地元のコアなお店情報が見られる。また、宿泊者限定でご近所マップの冊子も配られる。

そんな、ホテルの人(=地元の人)に聞くのが早い、という観光客心理を汲み取りサービスに変えたのがGo-KINJOなんです。

Go-KINJOは、好奇心旺盛な都市観光旅行者に向けた新サービスで、ディープな小路が点在する旭川の街の魅力を、ホテルのスタッフが案内してくれるというもの。街全体をリゾートとして捉えているOMOならではのサービスです。

OMOレンジャーと呼ばれる街の案内人(全員OMOのスタッフ)。グリーン、レッド、イエロー、ブルー、パープルの5レンジャーに分けられ、それぞれ「お散歩」や「インスタ映えな店」「路地裏グルメ」など得意分野があるそう。ちなみにグリーン(お散歩コース)は無料。
ホテルの目の前にあるニコメノストアは、Tシャツをその場で作ることができる新スタイルのTシャツ屋さん。
フレッシュチーズのお店ですが、ソフトクリームが絶品。クセのないスッキリとした味わいのなかにコクもある、リピートしたくなるソフトクリームでした。
ホテルへの帰り道にたまたまみつけた、おしゃれなアンティーク雑貨のお店。珍しいカラーのボルボXC70が停まっていたので思わずパチリ。

こうして旭川の街を歩いてみると案外(と言ったら失礼ですが)おしゃれでこだわりあふれるお店が点在していることがわかります。夜には、ディープな小路に案内してもらい、レンジャーと一緒に地元ならではの料理やお酒を堪能させてもらいました。

「ふらりーと」という小路には焼き鳥屋さんや居酒屋さんが点在しています。
ふくろう亭で気さくな店長のおすすめ地酒と地料理を堪能。「今日はいいの入ったよ!」

こちらはパリ街と呼ばれる小路。インスタ映えスポットにもなっているようです。

 

旅のテンションを上げてくれる、地域密着型ホテル。

OMOの魅力は、ひとことに、周辺地域を丸ごとリゾートと捉えた観光者のためのホテルということ。外国人観光客にも人気のようですが、ボクたち日本人が新しい発見をしたり、日本の風情を楽しむのにも適しています。

日程的に余裕があれば、1日はホテル周辺の探索に、2日目からちょっと遠出してアクティビティを楽しむ、というのもアリかもしれません。それくらいカジュアルで、旅のテンションを上げてくれる、新しいスタイルのホテルなのではと感じました。

Photo/Shouta Kikuchi


星野リゾート OMO7 旭川

  • 住所:北海道旭川市6条通9丁目
  • tel:0166-24-2111(代表)0166-29-2666(宿泊予約)
  • アクセス:JR旭川駅より徒歩13分
  • omo-hotels.com/asahikawa/
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GO OUT編集部
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