【ブランドピックアップ~Takao Mountain Book~】ULの本質が好きで、アパレル業の経験を活かしてMYOGした。

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高感度なアウトドアセレクトショップや登山用品店でのPOP-UPやハイカー向けイベントで最近賑わいをみせている「タカオマウンテンブック」。ブランドの作家のような姿勢から、ガレージブランドたるものの真髄が垣間見えた。

Takao Mountain Book
個人で企画・製造・販売を行うガレージブランド、タカオマウンテンブック。Ultra Lightの思想のもと、アパレルで培ったスキルを活かし、ハイスペック・ハイクオリティな素材を使用した、デイリーユースにも、様々なアクテビティでも活躍するアイテムを展開する。
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ULの本質が好きで、アパレル業の経験を活かしてMYOGした。

Takao Mountain Book
「作るのは全然苦じゃないんです。作ることでジブンの物欲が満たされるカンジがあるので」と山本さん。写真は、最初に開発したザックと、ヒップバッグ。“ジブンで作ってみよう”でこのクオリティなのがスゴい。「買い物が好きだから、いろんな山ブランドの製品を見て、手に入れて研究してきました。できたら実際に山で使ってみて、何度も改良しました」。

「タカオマウンテンっていうブランド名だから高尾山と思われがちですが、僕の名前なんです」。ブランドを手がけるのは山本貴雄さん。ガレージブランドのニューカマーとして注目を集めるタカオマウンテンブックだが、驚くべくは卸し販売も、EC販売もほとんどしていないこと。現状イベントを目がけて会いに行かない限り、ブランドの製品を手にできる機会はほぼない。

Takao Mountain Book

「卸しをすると販売価格を上げないといけない。ULの本質が好きなのに高いものを作って売るってどうなの?って思ってしまう。現状ECを行っていない理由はすぐ完売したら、悲しい人も出てきてしまうから。やっぱりできる限り人に会って、受注を取って、作って売りたい。この生地に変えたいとか、ショルダーを左利き用に変更したい、なんて要望にも対応しているけど、それらの細かいオーダーを聞いて作るのは、全然苦じゃないんです」。

Takao Mountain Book

ブランドの最大の魅力は、山本さんが企画、製造、販売まで、すべてを行っているところにある。「山を登り始めたのは2018年頃。量販店のザックを買ったけど、重く感じて。そしたら山と道とか、店もいろいろあるよって聞いて、興味を持った。でもその頃ってクリック合戦で、ほんとに買えないんですよ。他のお店に買いに行ったら、抽選とか発売未定とか言われて、何それって落胆した。一応長くアパレル業にいるから、自分でも作れるんじゃないって思い、生地を買って自分で作りだしたんですよ。

レイ・ジャーディン(伝説のハイカー)がザックを自分で作って、直していた背景も知ったことで、それだったら余計に自分で作りたいと。バックパックは何度か改良しながら満足いくモノができて、山に行ったら結構手応えがあって、今度はヒップバッグを作りました。

そしたら友達とか知らない人からどこのですか?って言われるようになって、工賃もらえれば作ってあげるよと言うと、思いのほか依頼が来た。実際知らない人相手にどれくらい売れるんだろうと思い、23年にWEBストアを立ち上げ、ザックとヒップバックを20個ずつ出したら、5分かからないくらいで一気に売り切れたんですよ。イベントやっても、すごい受注がつくから、これはセルフビルドで個体差があるという謳い文句じゃ通用しないなって思い、ちゃんとブランド化したという流れです」。

Takao Mountain Book

即縫産興と題し、ミシンを片手にイベントに出展してライブソーイングをしたり、新しい製品開発にも余念がなく、ひたすら改良を重ねたり、とにかく自分の手を動かす。そんなデザイナーというよりは不器用な作家のような姿勢を知ると、ファンが増すのも頷ける。

Takao Mountain Book

「ただイベントに追われ続けていたら、なかなかブランドの認知が上がらない。今後の展開としては、海外でイベント販売や卸していきたいと思ってるんですよ。山岳制服振興会の上出遼平さんが携わるニューヨークのセレクトショップからオファーをいただいたおかげで良い第一歩になりました。じつは、もうすぐ東京の中心地にアトリエを構えるので、そこでもいろいろやっていきたいなと思っています」。

Takao Mountain Book
現在は、生地関係のアパレル会社に務めながら、東京都内の自宅兼アトリエで自身のブランドを運営。休日は山に行ったり、出展したりと、とにかく忙しい日々を送っている。イベントで受注した個人オーダーの1点1点を、奥様と二人三脚で対応。

物販、受注、ライブ縫いも!各地でのイベントがアツい。

Takao Mountain Book
素材や仕様も可能な限りで対応します!

卸し販売やEC販売をほとんどしていないからこそ、できる限り積極的にイベントには出展。受注会では、配色だけでなく、生地やディテールなど、些細な仕様変更も相談できるから、ジブン好みの1点をオーダーしてみて。

6月は名古屋と東京で。8月には韓国でも!

Takao Mountain Book

今年も、数多くのイベントに出展しているタカオマウンテンブック。3月にはJINDAIJI MOUNTAIN WORKSのアトリエで、4月にはhaisansoとともに山荘 飯島、栃木・真岡で開催されたGENTLE HIKER STANDにも出展。5月には迷迭香、山岳制服振興会と一緒に三俣山荘図書室でPOP-UPを開催。

イベントでは、販売と受注会に加えて、山荘 飯島と三俣山荘図書室ではライブソーイングも行われ、お客さんが持ち寄ったザックにステッチワークを施したり、Tシャツに柄を入れたりと、山岳制服振興会のメンバーとともにミシンを使った即縫パフォーマンスを実施。

近々だと、6月6、7日に名古屋のサークルズ テーラードで、その翌週には虎ノ門ヒルズのサークルズ 東京。8月には、おしゃれハイカーが多い韓国でもイベントを予定している。

Takao Mountain Book
Takao Mountain Book
この素材を違う色で作ってくれますか?
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持ち時間はひとり20分!さあ縫うよ。

ミニマルパッキングなら1泊も! 収納力◎な、噂のヒップバッグ。

Takao Mountain Book

数あるラインナップのなかでも特に気になるのがヒップバッグ。日帰りハイクはもちろん、ミニマル装備なら1泊の山行もできちゃう優れモノ。ということで、山本さんの普段の装備から、そのポテンシャルを見せてもらった。

ボトルにクッカー、ハンモックやシェルも、全収納!

実際に山本さんがヒップバッグでハイキングに行くときの装備。汗っかきでザックだと背中がびしょびしょになるという山本さんが、ヴィンテージのヒップバッグから着想を得て、DCF Hybridで製作したこの逸品。タープにペグ、アルストやクッカー類、ハンモック、レインスカート、フードやコーヒー、シェルやファーストエイドポーチなど、これらすべてがパッキングできる(水なしで約1.9kg)。

正面メインと左右ポケットの3気室で構成し、正面メインは立体的なフォルムと大きく開く止水ファスナーが特徴で、収納力がありモノの出し入れもスムーズ。身頃側には貴重品を入れるインナーポケットと、キーリングを装備し、左右のボトルホルダーに加え、バンジーコードやボトムスリーブも配置。

左右ポケットは立体的な構造のため、意外なほどの容量をもつ。ウエストベルトを最大限伸ばせば、肩かけでの使用も可能だったり、自転車に取り付けてバイクパッキングにも使えたり、汎用性が極めて高いのもポイント。

主力品と、これから受注できるモノも紹介。

「山から降りてきて街でも着られるモノより、街で普通にカッコいいうえで山でも使えるモノを作っていきたい」と話していた山本さん。ブランドのラインナップからも、そのマインドがしっかりと伝わってくる。

Takao Mountain Book

Short Cruising Bag – CORDURA padding ver. ¥25300

コーデュラナイロンとコーデュラに中綿を封入した、立体感のあるザック。多少の雨なら問題なく、日帰りと、一泊二日に対応するサイズ感。荷物が少ないときはドローコードを縛れば小さくできる。

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Trip Bag ¥49500

50Lほどの容量で、出張や旅行に使えるいわゆるなトリップバッグを、DCFのテクニカル素材でデザイン。バッグの重さが600gほど、手持ちも背負いもでき、飛行機の機内持ち込みもOKで、使い勝手◎。

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Hip Bag – DCF Hybrid Black ¥22000

前頁で紹介したヒップバッグの色違い。軽量で防水性・耐久性に優れたDCFHybridを使用。フィット感、クッション性も高く、バンジーコード用のループタブが8ヶ所にあり、ボトムにはスリーブも。

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Knapsack – mesh ¥8800

メッシュのナップサックというだけならありそうだが、外ポケや、開口部にDCFを用いているのは恐らく唯一無二。中にビールを入れて、川で冷やしておく、なんてアクティブな使い方もできる。

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One Shoulder Bag ¥24200~(※仕様により価格変動)

ナイロン100%ながら厚手のキャンバスのような質感のKONBUを表地に、裏地にDCFを組み合わせ、撥水性と軽量化を実現。この2種の生地はどちらも使うほどに味わいが増し、風合いを楽しめる。

Takao Mountain Book

One Shoulder Bag – ULTRA ¥35200

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Hip Bag – ULTRA ¥29700

「one shoulder bag」と、「Hip bag」を高次元の軽さと強度、防水性を併せ持つウルトラ素材で製作した別注アイテム。6月6、7日に名古屋のサークルズテーラード、または翌週のサークルズ東京で開催されるイベントで受注可能。

Takao Mountain Book

Scarf – Cotton Silk スモール¥3850、ビッグ¥7700

コットンの細番手とシルク生糸を使用したスカーフ。吸収力があり、すぐに乾くので手ぬぐい&ハンカチ使いや、スタイリングのアクセント、日除けとしても重宝する。通常サイズではロゴの大小があるほか、ビッグサイズも用意。

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Utility Beret 各¥8800

山本さんが愛用していたペルー産コットンベレーをベースに試行錯誤を重ね、日本製で製品化。寒いときは耳まで被るなど、自由に被れるのが魅力。ある程度伸縮し、洗えば元通りに。3色展開。

Takao Mountain Book

Pouch small 各¥3300

生地に中綿を封入した人気作「Short Cruising Bag」の元になったのがこのポーチ。コンデジを入れられるモノが欲しいと友人に頼まれたのを機に誕生。ウエストポーチなどにつけて拡張できる。

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Cigarette case – DCF Hybrid Ver 1.1 各¥3300

軽量で防水性の高いDCF Hybrid素材、YKK止水ファスナーを使用。上下左右4ヶ所にループタブを配置し、カラビナでの取り付けが容易。インナーには区分けポケットを備え、山財布にも◎。

Takao Mountain Book

Socks 各¥3850

足袋型に特化した日本発ソックスブランド、ノーダルに別注したウールナイロンソックス。強度の強いアクシオ糸を使用した3シーズン用で、リブやカラーをアレンジし、ブランド名を刻んだ。


(問)タカオマウンテンブック tmb.official.ec Instagram@takaomountainbook

Photo/Shouta Kikuchi Report & Text/Naoto Matsumura

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Akihiro_Takeji
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