先日開催されたGO OUT CAMP 冬。人気のお買い物エリアであるブランドアベニューには、毎年多くのアウトドアブランドが出展し賑わいを見せていますが、そのなかで気になるブースを発見。

今回が初の出展だという、日本発の台車メーカー「花岡車輌」のブース。アウトドアでも使える台車「フラットカートシリーズ」を展示・販売していました。
そんな花岡車輌の展示商品の中で特に気になったのが、テーブルとしても使えるという2WAY台車。今回は実際に商品をお借りして、キャンプのなかで試してみました。
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台車メーカーが作った、アウトドア向きアイテム。
花岡車輌は主に物流の現場などで使用される台車を作っているメーカー。手押しはもちろんのこと、昨今は走行アシストやロボット付きの先進的な台車も作る、台車業界のリーディングカンパニーです。

そんな花岡車輌が、アウトドア向きに作ったのが「フラットカートシリーズ」。2020年に発売された「フラットカート2×4」(写真右)はコンパクトな収納と2輪と4輪の切り替えを可能にした斬新さで、大きな話題になりました。

フラットカートダイニング ¥27500
そんなフラットカートシリーズの新作として、2025年に登場したのが「フラットカートダイニング」。台車とテーブルの2WAYで使えるという、これまでになかった斬新な台車です。
今回はそんなフラットカートシリーズとしては久しぶりとなる新作をキャンプで使ってみます。
完全フラット化で収納も楽ちん。

フラットカートダイニングの大きなメリットが、その名前の通り完全にフラットになる収納状態。タイヤも持ち手も脚も完全に内部に仕舞い込まれ、1枚板の状態に。

裏側を覗いてみると、複雑ながらも全てのパーツが美しく収まっており、まるで川崎の工場夜景のようです。

収納状態で85mmと薄く、車に荷物をたくさん積んだ状態でもちょっとした隙間に差し込むことができます。
ちなみに天板サイズが858×573mmと収納状態でもそこそこの大きさはありますが、後部座席を畳んだジムニー(JA11)で、横にした状態で差しこみ、ちゃんとドアを閉めることができました。
台車モードはオフロードでもしっかり進む。

台車として使う時は、収納状態で裏側にはめ込まれていたタイヤを取り外し、角の穴に差し込みます。差し込み口にはストッパーも付いており、運搬中にタイヤがいきなり外れる心配はなさそうです。

取手は天板に設けられたボタンを押しながら引っ張ることで引き出すことが可能。

台車状態の耐荷重は80kg。動かす時は写真のように取手を引っ張ります。荷物をたっぷり入れたコンテナ2つに、TC素材のテント、マット、コットを乗せても余裕で運ぶことができました。
押して動かそうとすると、取手がしなる上に方向転換もしにくいので、特に重い物を運ぶ時などはやめた方が良さそうです。

タイヤは太く直径も約14cmと十分な大きさがあり、凸凹で石ころも多いキャンプ場でも進みやすく安定感がありました。
簡単展開であっという間にテーブル化。

テーブル化する時は、脚部パーツに設置されたグリップを捻りながら開くだけ。簡単操作であっというまに展開できます。

展開時のサイズは858×573×500mmと1〜2人で使う分には十分なサイズ。

脚部の先には無段階で高さを調節できるアジャスター付き。最大で670mmまでテーブルを高くできます。
またテーブル使用時に地面が傾斜していたり凸凹していたりする時でも、脚の高さを調整することで、天板の水平を保つことができるのも嬉しいポイントです。
必ずセットで使いたいオプションコンテナ。

フラットカートダイニングのオプションで、必ず一緒に使って欲しいのが「テーブルコンテナ」。これがあるだけで、フラットカートダイニングは飛躍的に便利になります。

テーブルコンテナはフラットカートダイニングの天板にぴったりハマるように設計されている上、天板に設置されたストッパーがコンテナ底部に引っ掛かり台車とコンテナを固定します。台車運搬時も落ちたりする心配がありません。

また、テーブルとして使用するときにも活躍。引き出した取手の上にコンテナの蓋を乗せることで、テーブル面積を拡張することができます。

コンテナのサイドは開閉可能で、キャンプサイト内に積んでおけば棚としても使用可能。サイドテーブルとしても活躍してくれます。
他にも嬉しいギミックが多数。

フラットカートダイニングには、他にも気の利いたギミックがところどころに散りばめられています。
テーブル中央部には、パラソルを差し込むための穴が。テーブルの真上に日陰を作ることができます。

パラソルでなくても、ランタンポールを差し込むのにもぴったり。真上からテーブルを照らすことができます。今回使ったランタンポールは、定番のスノーピーク パイルドライバーで、穴の大きさはまだ余裕がありました。

また、フラットカートダイニングにはテーブルサイドに取り付け可能なカップホルダーが2個付属。路面が不安定でカップを倒しがちなキャンプでは地味に嬉しい。
キャンプサイトに組み込んでみる。

フラットカートダイニングを実際にキャンプサイトに組み込んでみると、ランタンポールを除き、台車で一度に運べる量のギアで、充実のソロキャンプサイトを作ることできました。
キャンプの最初から最後までずっと使える。

今回、フラットカートダイニングをキャンプの中で使ってみましたが、準備から、キャンプサイトで使うところまで、フラットカートダイニングはテーブルコンテナとともにずっと活躍しっぱなし。個人的にはスタメン確定のアイテムでした。
キャンプカート選びに迷っている人は、ぜひチェックしてみて欲しいアイテムです。本アイテムの詳細や購入は、花岡車輌の公式オンラインストアから。
(問)花岡車輌 www.products.hanaoka-corp.co.jp/
