話題の“耳スピ”。耳をふさがないアウトドア派イヤホン「nwm GO」を1ヶ月使ってみた。

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イヤホン難民が行き着く先は……。

いまやワイヤレスイヤホンを使ったことがない人はほとんど居ないはず。通勤通学はもちろん、オンライン会議やその辺のランナーまで、ちょっと意識して見渡してみると世間はワイヤレスイヤホンであふれかえってます。特に多いのが、左右完全独立のカナル型イヤホン(耳の穴に差し込むタイプ)。音質と機動力を両立するならきっとココに行き着くのでしょう。

筆者(編集部S)もカナル型の完全ワイヤレスに憧れて試してみたことはあります。が、どうしても耳に合わない。耳の穴が小さいのか形がみんなと違うのか、付属しているイヤーピースの一番小さいものを使ってもしばらくするとポロポロと外れてしまう。

そんな悩みを抱えたまま仕方なく使い続けているのがAmazonで見つけたネックバンド型のインナーイヤーイヤホン。首からぶら下げていれば失くす心配はないし、ある程度音も良く、カナル型に比べれば密着感がないので周囲の音もある程度聞こえる。ただ、ちょっとダサい(気がする)。特にTシャツなど薄着の時期は首から下げていると結構目立つという懸念がありました。

筆者が現在使用中のワイヤレスイヤホン。イヤホン部分がマグネットつきで便利ですが、コードが長くてダサめ(そしてブランド不明)。

耳スピとは?

前段が長くなりましたが、そんなイヤホン難民に陥っている私が今回試してみたのが最近CMでもよく見かける「耳スピ」。NTTソノリティが手掛けるnwm(ヌーム)というブランドです。

耳をふさがないイヤホンということなので、オープンイヤー型ではあるのですが、なんでも音を閉じ込めるNTT独自のPSZ技術( ※下記イラスト参照)が搭載されているとのこと。

おそらく耳スピ=耳スピーカーと謳う所以はここにあるのではと。音漏れを抑えつつストレスフリー、そんな触れ込みですが実際はどうなんでしょう?

編集部に届いた、ネックバンド型の「nwm GO」。

今回試したのは、ネックバンド型のnwm GO(ヌームゴー)というモデル。スポーツやアウトドアに適したIP55相当の防塵・防水性能と超軽量設計がウリだそう(主要スペックは公式サイトを参照)。

ナチュラルかつシンプルなパッケージ。家電量販店というより雑貨屋さんに置いていそうな親しみやすさがあります。

nwm GO ¥16500

まず手にした瞬間感じたのは、とてつもなく軽いということ(約20g)。そしてデザインもシンプルでカッコいい。ネックバンドやカバーはシリコン製で手触りスベスベ。

写真はソイルベージュというカラーですが、ブラックやネックバンドまでオールホワイトのカラーもあります。ちなみにBluetooth5.3でマルチポイント対応。PCとスマホの両方でシームレスに使えて、価格も控えめなのは嬉しいところ。

物理ボタンは2箇所のみ。電源のオンオフや再生・一時停止、音量調節をボタンを押す回数などで操作できる。

実際の装着感や音質は?

実際に1ヶ月間、日常生活で使ってみた感想を。個人的にもっとも気になっていた着用感は、イヤホンを装着しているというより耳に載せている感覚。とても軽く、着けていることを忘れるほどですが、ネックバンド型なのでポロリしてしまう心配がありません。

写真は登山での使用カットですがご了承を。物理ボタンも押しやすい。

そして音質はかなりクリアでナチュラルな印象。音楽ならボーカルの声が聞きやすく、YouTubeなどの動画視聴時やオンライン会議では人の声がスッと耳に届く感覚です。専用アプリを使えばイコライジングも可能なうえ、満員電車でも音漏れを気にせずに居られるのも高ポイント。

当然、オープンイヤー型なので、カナル型に比べると低音の効きは弱いし、駅のホームで電車が通過するタイミングや工事現場周りなど雑音が多い場合は音量を大きくしても聞こえづらくなりますが、逆に言うとそれだけ周囲の音が耳に入るということ。

イヤホンを使用しない時はもちろん首に掛けておくことも。軽すぎるくらいなので首の負担は皆無、肌触りのいいシリコン製バンドはベタ付く違和感もなく快適。

nwm GOはいろんな外遊びに最適かも!

試しにnwm GOを付けて愛犬と登山しに行ってきましたが、音楽やポッドキャストを聞きながら山登りするのもまた一興ですね。

すれ違う登山客と挨拶や会話することもできるし、時折急にダッシュをかますヤンチャ犬に振り回されても耳から外れることはありません。この日は天気が良かったですが、防水性能も高いので突然雨が降ってきても付けたままで大丈夫でしょう。

充電は音楽再生時で約10時間持つので、満充電で持っていけば1泊2日くらいの外遊びにも対応してくれます。充電ケーブルが専用タイプのため、汎用性という面ではマイナスポイントにはなりますが、これは小型化と防水防塵性能、耐久性などを追求したためでしょう。

自転車乗りにはフィットするか!?

自転車走行時のイヤホン着用に関しては、耳をふさがず安全運転に必要な音が聞こえる状態ということが条件。そういった理由で、自転車乗りの間では骨伝導イヤホンが普及しているようですが、nwm GOのようなオープンイヤー型の軽量モデルもいいのでは?と考え、GO OUT界隈の自転車好きに試してもらいました。

people showroom小濱さん/普段からクロスバイクで通勤したり、過去にはロードバイクで日本一周の旅をしたこともある大の自転車好き。最近は釣りにもどハマり中のアウトドア派。

「耳当たりが自然な感じでいいですね! ちゃんと環境音も聞こえるし、サイクリングだけじゃなくてランニングや釣りなどアウトドア全般に使えそうです」

このように自転車用のヘルメットを被ったうえで装着することも可能。

野外フェス会場にもnwmブースが!

4月中旬に開催されたGO OUT JAMBOREE 2025の会場にもnwmブースが出現。アウトドアとの親和性が高い話題の「耳スピ」を体験できるとあって多くの来場者が集まりました。

「耳スピ」シリーズの最上位モデルが「nwm ONE」。ヘッドホン型なのにオープンイヤーという画期的なモデルで、前述したPSZ技術のほか、Magic Focus Voiceという独自のノイズカット技術も採用された本格派。パワフルな音が外から耳の中に放り込まれるような、不思議な感覚が体験できた。
ヘッドホン型のnwm ONE(右)、完全ワイヤレスのnwm DOTS(左下)、ネックバンド型のnwm GO(中)、有線タイプのnwm WIRED(左上)など多彩なラインナップ。2025年5月11日までの期間はキャンペーン中で、いずれも特値で販売されているので気になる人は公式ホームページをチェックしてみて!

イヤホンを使い分ける、そんな発想もいいのでは?

nwm GOを1ヶ月使ってみて自問自答を繰り返したのは、ジブンにとって何が重要で、どこにこだわるか。これまで紹介してきたように、nwm GOは驚くほど軽量で、装着感も良く、スポーツやアウトドア用途には最適と言っていいと思います。値段も手頃ですしね!

ただ、nwmシリーズだけをとっても、通勤通学など街使いに限定するなら完全ワイヤレスのnwm DOTSだし、持ち運びが少ない環境ならnwm ONEが最強だとも。オープンイヤーに限らず、音質や機能面で比較しだすともっと埒のあかない話になっていきます。

この1ヶ月間nwmシリーズに触れて出た個人的な結論として、とうとうイヤホンを使い分ける時代が来たのかと素直に思いました。なので、これからイヤホンを買い替えようと悩んでいる人は、用途やシーンに応じてもうひとつ追加するくらいのテンションで選んでみてほしいなと思います。

Photo/GO OUT 編集部、Fumihiko Ikemoto


(問)NTTソノリティ nwm.global/

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