ULハイカーも、キャンパーも必見! いま注目しておくべき新鋭テント3選。

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低山ハイクやロングトレイル、トレランなど、多種多様なトレッキングを思い思いに楽しむハイカーが増えているなか、特に注目を集めたイベントが、4月13日(土)から14日(日)にかけ、東京・町田シバヒロにて開催された「Off the Grid 2024」だ。

登山やハイキング、サイクリング、キャンプなど、さまざまなアウトドアアクティビティがクロスオーバーしており、会場は、昨年を上回る来場者により大いに賑わい、人気ブランドのブースには長蛇の列が。

そんなハイカーたちの熱をひしひしと感じられるほど大盛況だったOff the Grid 2024の会場で見つけた、注目の新作テントを3点、ピックアップしてご紹介。

THE FREE SPILITS/Watch Tower

Watch Tower(価格未定)

まずは、昨年に引き続き、多種多様なテントを展示していた、中国発のハイクオリティテントメーカー「THE FREE SPIRITS(ザ・フリー・スピリッツ、以下TFS)」。

腕利きの職人と最新の設備を備えた自社工場で作られる妥協のないテントは、日本に上陸してから数年で、多くのファンを獲得している。そんなTFSの最新テントのなかでも注目を集めていたのが、この「Watch Tower」。

「Watch Tower」は、4ポール構成のトンネル型テントで、3〜4人で使用できるサイズ感だ。

世界トップクラスの品質とシェアを持つ、DAC社のポールを使用している点もTFSのこだわり。メインファブリックには高強度のリップストップナイロンが使用されていて縫製もしっかりしている。

特徴的だったのが広めの前室。4人分のバックパックが置けるほどの広さがあり、雨天時のシューズの脱ぎ履きもしやすそうだ。

前後だけでなく、サイドにも出入り口が設けられており、2本のサブポールとガイラインで跳ね上げることで庇を作れるようになっている。

目を引くイエローのインナーは吊り下げ式。大きな入り口はメッシュ状態にでき、通気性も良好そうだ。インナーを外し、コットと組み合わせ、リビング空間を広くするといった、使い方もあり。

発売日や価格、詳細なスペックは未公開。気になる方は、TFSの公式サイトを要チェックだ。

(問)THE FREE SPIRITS tfstents.jp/


Pre Tents × Mountain Research/Soloist

Soloist ¥99000

ブランドのこだわりが詰まっていた「Mountain Research(マウンテンリサーチ)」ブースでは、人気急上昇中のテントメーカー「Pre Tent(プレテント)」に別注をかけた注目のテント、Soloistの実物が展示されていた。

ベースとなっている「Soloist」はプレテントの傑作のひとつで、125cm以上のトレッキングポール1本を使って設営できる軽量なピラミッド型ワンポールテント。別注モデルはフライシートとインナーを合わせた重さが717gと超軽量仕様となっている。

世界各国のトップブランドのテントの製造も請け負う、TFSのファクトリーで作られており、クオリティは折り紙付きだ。

別注モデルは、通常盤のテントを3年使用した、マウンテンリサーチのデザイナーのこだわりが反映されたものとなっている。

インラインには存在しないホワイトカラーや、ブランドロゴのプリントにはじまり、細かな箇所をマウンテンリサーチ流にカスタマイズ。

テントのメインファブリックには、ULを意識し、15Dのリップストップナイロンに、フライのジッパーを逆開き仕様にするなど、変更は多岐にわたる。等高線があしらわれたタイベック製のグラウンドシートや、ブランドメッセージ入りの収納バッグなど付属品も特別仕様となっている。

吊り下げ式のメッシュインナーが付属したダブルウォール仕様なので、結露にも強い構造。状況に応じて、フライ単体、インナー単体でも設営できる汎用性の高さも魅力だ。

ドアパネルは左右どちらからでも出入りでき、全開放すれば、夏も快適に過ごせる。もう1本ポールを追加してドアパネルを跳ね上げることで、ミニタープのように使うことも可能。

フロアもホワイトカラーに変更されているので、テント内での視認性も良く、実際の面積よりも広く感じる。

発売は2024年7月予定。早くも争奪戦の予感だ。

【商品詳細】
・重量:フライ418g 、 インナー299g、スタッフサック17g、ペグ116g(袋込み)、ガイライン6g × 4 、タイベックグラウンドシート107g(袋込み)
・設営サイズ:直径260 × 最大高125cm
・備考:別途トレッキングポール1本(125cm以上)が必要

(問)Mountain Research mountainresearch.jp/


TERRA NOVA/Soler Photon 2

Soler Photon 2 ¥86900

こちらは、世界の登山家やアドベンチャーレーサーから支持されるイギリス発のトップギアメーカー、「TERRA NOVA(テラノヴァ)」の2人用小型ドームテント、Soler Photon 2。

風を受け流す流線型の美しいシルエットと無駄の無いデザイン、信頼できるスペックの高さに、コアなファンも多い一張だ。

通常盤はグリーンカラー1色だが、こちらは新登場となる日本別注カラーのサンド。

「Soler Photon 2」が、数々のアドベンチャーレースでシェアを広げている理由のひとつが、テラノヴァの高い技術が実現した圧倒的軽さ。最大2名で使えるサイズで、重量が増えがちなダブルウォール仕様ながら、付属品も含めた最大の重さが849gと超軽量だ。

畳んだ状態のポールの長さが通常のテントの4分の3程度になるなど、収納時のコンパクトさも重視して設計されているのでパッキングもしやすい。

軽さやコンパクトさはもちろん、DACポールや、引き裂きに強いフライシートにより、強度と耐久性も兼ね備えている。

シューズを置ける前室を備え、インナーの長さも225cmあるので、よほど大柄でなければ、足元に2人分のバックパックを置けるなど居住性も高い。ソロならかなり広く使えるだろう。

Dyneema®︎製のガイラインや、重さ1gのチタン製ペグが14本付属するなど、付属品にも隙が無い。

【商品詳細】
・重量:最小814g、最大849g
・設営サイズ:最大高130 × 全長290 × 最大幅85cm
・収納サイズ:40 × φ15cm

(問)ケンコー社 kenkosya.com/products/list?category_id=3


Off the Gridでは、最新のULギアがほかにもたっぷり並んでいました。さらに遊びの領域を広げたいアウトドア好きは、ぜひ次回の開催の際は自身の目でリサーチに行ってみてはいかが。

今回の記事では、会場で特に気になったテントをご紹介しましたが、次回の記事では、テント以外のギアで気になったアイテムをご紹介します。

Photo/Kenichi Kurosaki


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