スイスの名門ブランド「VICTORINOX(ビクトリノックス)」は、品質の確かなマルチツールを多数そろえている。そこで今回は同ブランドのラインナップから、代表作をざっとピックアップ。1つは持っておきたい機能美アイテムが目白押しだ。
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小指サイズの「スモール・マルチツール」。
日常で使える7つの機能を備えた超小型ツール、クラシック SD。
クラシック SD ¥2200
全長58mm、小指よりも短い超小型マルチツール。重量はたったの21gだ。それでいて7つの機能を持ち合わせており、しっかりナイフも格納している。はさみや爪用のやすりなど、日常的によく使いそうなツールを厳選しているのが特徴。カラバリが豊富で、写真の「Falling Snow」を合わせて全10色から選べるのも魅力だ。
18の機能を備えたミニチャンプは、一つバッグに忍ばせておけば安心。
ミニチャンプ ¥6050
前出の「クラシック SD」と同じ全長ながら、18もの機能を搭載。さすがに重量は45gと倍以上になっているが、機能数を考慮すると十二分に軽量。ナイフやはさみといった刃物は当然のこと、栓抜きや+-ドライバーなどキャンプで急場をしのげそうなツールが揃っている。ボールペンまで格納しているのはポイントが高い。
王道アイテム「ミディアム・マルチツール」。
キャンプに嬉しい機能を詰め込んだ、キャンパー。
キャンパー ¥3696
「ミディアム」のカテゴリに入る、中間サイズのマルチツール。全長は91mmと程よく、重量は74gと持ち歩きの負担にならない。機能数は13で、缶切りや栓抜き、そしてコルククスリューなどキャンプで「忘れると困るモノ」の機能をしっかり搭載。大小2つのブレードにのこぎりと、カット関係も充実だ。
ハサミがついて便利さが上がったハントマン。
ハントマン ¥6050
機能数は先ほどの「キャンパー」よりも2つ多く、15。追加されているのはマルチフックとはさみだ。紙や布をカットする場合、はさみはナイフよりも断然に使いやすい。
ちなみにはさみ機能は、1950年代に計画されたものの諸事情で保留となり、2016年に「パイオニアX」というモデルに搭載されて日の目を見た念願ツール……ということを知っておくと何だかありがたみが深い。カラーは写真の「Desert Camouflage」を含め全9色。
33の機能を備えた究極のマルチツール、スイスチャンプ。
スイスチャンプ ¥11000
「究極のマルチツール」と銘打たれた最上級モデル。全長91mm、重量185gのボディに詰め込まれた機能数は33にも及び、その様相は手のひらに収まる工具箱。ビクトリノックスの伝統的なオフィサー(士官)ナイフ型でありながら、プライヤーまで搭載しているのには驚かされる。
ちなみに部品数は64、製造工程は450以上。まさに「究極」を名乗るにふさわしいフラッグシップモデルだ。カラーは写真の半透明ブルーを含めて全4色。ビクトリノックスを象徴するレッドも、もちろん用意されている。
ヘビーに使える「ラージ・マルチツール」。
機能を詰め込みすぎず、使い勝手◎なレンジャー 55 ウッド。
レンジャー 55 ウッド ¥13200
全長130mm、「ラージ」カテゴリに位置する大型マルチツール。ヘビーに使える堅牢性を持ちながらもウォールナットのハンドルが美しく、機能を10に絞ったシンプルさにも品がある。
ナイフとのこぎりに加え、缶切りや栓抜き、コルクスクリューとキャンプで役立ちそうな機能を抜かりなく押さえているので、キャンプギアの一員としてコンテナに収納しておきたい。
ハイキングやトレッキングで頼りになるトレイルマスター。
トレイルマスター ¥6380
その名の通り「トレイル」を想定したアイテム。ハイキングやトレッキングで「備えあれば憂いなし」となるマルチツールだ。キャンパー視点で言えば、12という機能数のわりにはドライバー類が豊富なので、キャンプファニチャーや器具の緊急修理で助かりそう。
またラージブレードには波刃を採用。硬いロープを切るときなどは直刃のブレードよりも適している……が、バゲットをカットする際に重宝するとの声も。
プライヤー搭載「スイスツール」。
マルチツールの定番、スイスツール。
スイスツール X ¥19800
ビクトリノックスには、展開するとプライヤーが現れるタイプのマルチツール「スイスツール」もラインナップされている。プライヤーは工具としての用途だけでなく、キャンプではペグを抜く際に活用すると便利。格納ツール数は計26。写真はナイロンケース付きだが、同じ値段でレザーケース付きも選べる。
腐食防止を施したブラックカラー、スイスツール BS。
スイスツール BS ¥27500
バーニッシュ加工が施され、漆黒をまとったスイスツール。もちろん単に黒いだけではなく、腐食を防止する効果がある。機能の数は計27で、先ほどの「スイスツール X」との大きな違いは、ラージブレードを2種類搭載していること(直刃と波刃)。黒モノで揃えているリッチなキャンパーに、さりげなく使ってほしいアイテムだ。
クレカサイズの「スイスカード」。
財布に忍ばせる便利ツール、スイスカード クラシック。
スイスカード クラシック ¥3300
カード型のマルチツールというと、金属プレートが加工された製品がほとんど。しかしビクトリノックスでは、カード型のケースにさまざまなツールを格納している。こちらの「スイスカード クラシック」の場合、ツール数はぜんぶで8つ。はさみやピンセット、ボールペンなど日常生活や旅先で役立ちそうなメンツが揃っている。
サイズは82×55mm、厚さ4mm。カラバリはレッド、ブルー、ブラックの3色で、すべてスケルトン仕様。
充実機能で緊急時にも頼もしいスイスカード ライト。
スイスカード ライト ¥4950
先ほどの「スイスカード クラシック」よりも多くのツールを格納し、かつLEDライトを搭載したモデル。厚さ4mmのクレカサイズで、いざというときの暗闇を克服することができる。ツール的にも+-のドライバーが充実しており、より緊急時に頼もしい印象だ。カラーは「スイスカード クラシック」と同様のスケルトン3色。
アウトドアで使いたい「フォールディングナイフ」。
バリエーション豊富なナイフシリーズ、エボーク。
エボーク コレクション ¥15400~19800
「エボーク」は2023年に新登場したコレクション。ハンドルの材質やカラー、ブレードの種類などバリエーション多数のナイフシリーズ。
写真はハンドルにウォールナットを使用した、ウッドモデル。ウッドゆえにシリーズ共通の曲線が際立ち、またビクトリノックスの紋章であるクロス&シールドの入り方も美しい。肝心のブレードの切れ味は、130年以上の伝統が保証するところだ。
パラコード付きで携帯性も高いハンティング Pro Alox。
ハンティング Pro Alox ¥14300
ALOXハンドルのフォールディングナイフ。先ほど紹介したエボークの同色モデルに似ていてサイズも近いが、サムスタッド(ナイフを開きやすくするための突起)がない分、リーズナブルだ。
なお「ALOXハンドル」とは、エンボス加工とアノダイズ処理が施されたアルミニウムのハンドルで、ビクトリノックスの定番仕様。さまざまな製品においてカラバリの1つのように用意されていることが多いので、ECサイト等で検索する際は「ALOX」を入れておくと探しやすい。
刃物に切れ味を取り戻すシャープナーもラインナップ。
デュアル・ナイフシャープナー ¥1980
こちらはアウトドア向けというわけでもないが、アウトドアで役立ちそうなアクセサリー。スマートなペン型のシャープナーで、ナイフの切れ味が気になったときに、すぐにシャシャッと回復させることが可能。下研ぎ用の砥石と、仕上げ用のセラミック砥石を搭載しており、ブランド公式サイトの製品ページでそれぞれの使い方が簡潔に公開されている。
マルチツール以外にも注目。
アルトモント オリジナル デュアル・コンパートメント モノスリング ¥9900
ビクトリノックスはどうしてもマルチツールのイメージが強いが、実は「ウォッチ」や「トラベル&ビジネス」のカテゴリも充実している。
たとえばこちらのスリングバッグは、ポケット以上、バックパック未満の収納力を持つ絶妙ポーチ(7L)。ショルダーストラップにスマホを入れられるポケットがあり、休日のイベントや旅先での携帯にうってつけだ。
他にも魅力的な製品が揃っているので、ぜひ新たな視点でビクトリノックスの公式サイトを巡回してみてほしい。公式オンラインストアは用意されていないが、各製品ページに「オンラインショップを見つける」というボタンがあるので活用を。
(問)ビクトリノックス・ジャパン tel:03-3796-0951 www.victorinox.com/