バッグブランド「バッハ」の新作テントを試し張りレビュー! リアルに嬉しいギミックを多数発見!

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「Dr.Duffel」など、使い勝手に優れたバッグを世に放ってきたスイス発のバッグブランド「BACH(バッハ)」。そんな同ブランドからテントが登場するのはご存じだろうか? 以前コチラの記事でも紹介したように、フライシートに空いた穴がすぐに塞がるなど、特徴的な機能を盛り込んだテントがとうとう発売となる。

Guam3 ¥121000

【商品詳細】
重量:2300g
設営時サイズ:230 × 350 × 120cm
収納サイズ:43 × 13cm

今回、発売前だが特別にお借りし一足先に試し張りしてみた。すると、所々に「この機能は結構嬉しいかも…!」と思うポイントが。今回は、そんなバッハの新作テントの全貌と、張って気づいたリアルに嬉しい技ありポイントをご紹介!

Table Of Contents : 目次

ポイント1.テントが出し入れしやすい、技あり収納バッグ!

まずは収納状態をチェック。収納サイズは43×13cmで、3人用テントとしてはコンパクト。2300gと軽量で、登山などでも十分携行可能だろう。

ジップを開けると、収納バッグが不思議な形であることに気がついた。テント収納バッグは、巾着袋かダッフルバッグのタイプが多いが、巾着タイプでは袋の口が狭くテントが入れにくかったり、一方ダッフルバッグタイプでは、一見テントがバッグ内に入ったかと思えば、しっかり収まっておらず圧縮しながらでないとジップが閉まらなかったりする。テント収納バッグではよくあるイライラポイントだ。

グアム3の収納バッグは巾着とダッフルバッグ両方の特徴を合体させたような形状。通常の巾着と入り口の向きが違うので、口が大きく開きテントを入れやすい。また巾着の口を締めることでテントが圧縮され、ジップも閉めやすくなっている。

このようなテントの出し入れのしやすさは、バッグブランドならではのギミックだ。

ポイント2.インナーテントに設営・撤収を楽にする工夫が。

インナーテントは非常に薄手の15デニール生地。ドア部分は上部がメッシュとなっており通気性も高い。

中身を取り出し、インナーテントを建てていく。設営のなかでも気の利いた機能を発見。

インナーテントの頂点がカラビナのようになっており、その穴の中を3本のポールが通るようになっている。通常のテントであればポールにフックを掛けるタイプが多いが、このテントではポールがクロスする部分にカラビナを掛けるだけなので設営が楽。撤収でも同様で、他のテントと比べても簡単な印象を受けた。

細かい部分ではあるが、テントの設営・撤収はできるだけ楽な方が良いというのは、全キャンパーの願い。このようなギミックも嬉しいポイントだ。

ポイント3.ガイロープにも嬉しいギミック発見。

フライシートはシリコン加工が施されたリップストップナイロン「GorLyn 20」を採用。耐水圧も3000mmと、雨の多い日本でも安心のスペック。

インナーテントを建てた後は、フライシートを被せ、ガイロープを張ればテントは完成。生地がパリっとして美しい張り姿だ。

フライシートを被せた際にも、気の利いたポイントに気が付いた。一つはガイロープに付属する自在金具。通常はペグ側に付いている自在金具が、グアム3ではテント側についており、ロープの張り具合を調節する際にも、地面に屈む必要がなく、より楽な姿勢でガイラインを調節できる。

ポイント4.バックル付きストラップで、アレンジも簡単。

次に目についたのは、フライシートを地面に固定するストラップ。それぞれにバックルがついており、フライシートの張り具合の調節や、ペグからの取り外しが容易だ。

このバックルのおかげで、わざわざペグを抜かなくてもフライシートを外すことができ、撤収がとても簡単に。

(左)ドアパネルが半分オープンした状態。(右)フルオープンした状態。

また、このテントはドアパネルを2段階で開くことができるのだが、半分オープンの状態からフルオープンに変更する際にも、いちいちペグを抜く必要がなく、楽にテントのアレンジができる。

ギミックの他にも、気になるテントのディテールをご紹介。

テントの内容はフライシート、インナーテント、ポール3本、ペグ10本。

非常に軽量なアルミ製のY型ペグ。1本1本にバッハのロゴが施されている。

フロアサイズは230×190cm。

テントの内部スペック通り3人がちょうど寝れるほどの広さ。1人や2人で余裕を持って使うのも良さそうだ。

テントの天井にはランタンを引っ掛けられるリングが備わっている。

シェルターとして使えるかどうかチャレンジしてみたが…。

最後に、メーカー推奨ではないが、シェルターとして使えるか個人的に気になったのでチャレンジしてみた。一度インナー付きでテントを建てたあと、インナーだけを外すことで、フライだけでも建つには建ったが、マジックテープでポールを固定されているものの、ポールがずれてずれたりして少々不安定。使えそうではあるがやはりシェルターとしての使い道は想定外のようだ。

テントフックとカラビナを外すことで、フライシートを外さずともインナーテントの取り外しが可能。

ただ、シェルター使いは難しくても、雨の日にインナーを先に外して濡らさないように撤収するといった技が使えそうだ。

ギミック豊富なバッハのテント、発売への期待が高まる!

バッグブランドのバッハが手掛けるテントは、テントの基本的なスペックも優れている上に、気の利いた技あり機能満載なテントだった。今回はグアム3を体験したが、違う型のテントもラインナップ予定。もう間も無く公式オンラインショップと一部取扱店にて発売開始とのことなので、バッハの公式HP及び、Instagramからの続報を待とう。

新参ながら高い性能を誇るバッハのテントから、今後も目が離せない。

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GO OUT編集部
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