苗場開催20回目のFUJI ROCK FESTIVAL’18。今年の様子を振り返ります。

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“OSAHO”を体験してスマートにフェスを楽しむ。

フジロックといえばクリーンなイメージを持つ人も多いかと思いますが、ここ数年、ゴミのポイ捨てや場所取りなど、マナーが低下しているようで、中にはテントを張ったまま放置して帰ってしまう人もいるほど深刻化しているそう。

そのため、今回はいつにも増してクリーン活動への強い思いが感じられました。

その中でも注目だったのは、アウトドア・フットウェアブランド「KEEN(キーン)」のブース。

2017年は、フジロッカーの足元をサポートすべくシューズの無料レンタルを行っていましたが、今年はフジロックを再び”世界一クリーンなフェス”にするためのマナー向上を呼びかけるキャンペーン「OSAHO(お作法)」を伝えるブースを展開していました。

これは「自分のことは自分で」をモットーにしているフジロックで、 ゴミの「分別」「放置」、タバコの「分煙」、傘を使用しない「 カッパ」の観点から、フェスをクリーンに楽しむ“お作法”をレクチャーすることで、参加者全員のマナー向上を目指すというもの。

参加者にはキーンオリジナルネックチューブをプレゼント!首に巻いて防塵マスクとして使えるほか、手首にリストバンドのように巻いて使うこともできてなかなか便利!
ブース前には長蛇の列ができ、日暮れ前にはノベルティが終了してしまうほど大盛況!

 

さらに、隣のブースでは、フジロックをはじめとした野外フェスを中心に環境対策活動を行っているNPO団体iPledge(アイプレッジ)による“ecoアクションキャンペーンブース”を展開。

ここでは、会場内で出たペットボトルや紙コップなどの資源を、リサイクルできる形まで再分別していました。 ペットボトル1本からは、 入場ゲートで配布されるオリジナルごみ袋5〜6枚に、 紙コップ17個でトイレットペーパー1個にリサイクルされ、 また来年のフジロック会場で活用されるそう。

各ブースでレクチャーを受けた参加者からは「初めてのフジロックなんですが、雨対策など自分の身の回りのことしか頭になかったので、フェスの楽しみ方の勉強になりました」「フジロックは綺麗なイメージがありましたが、ゴミが増えていたなんて知らなかったのでショックでした」との声も。

普段はあまり注目されることのないフェスのマナーについて考えさせられるいい機会となっていたようです。

マナーの低下について、よろず相談所に聞いたところ、今回から多言語によるナビゲーションを強化したところ、2017年までのようなマナー違反は感じなくなったそう。

「一概には言えませんが、外国人だけでなく、フジロックに馴染みのない若年層に向けたアナウンスが足りていなかったことも原因だったのではないか」とのこと。

キャンプだけでなく、フェスシーンでもお馴染みの存在となったキーンだからこそ説得力のある「OSAHO」キャンペーン。フィールドを歩く足下だけでなく楽しみ方までもサポートしてくれました。

 

自然と音楽が共存するフェス、フジロック。

暴風雨に見舞われつつも、ビッグネームの出演や限定エリアの出現などによって相変わらずの盛り上がりを見せたFUJI ROCK FESTIVAL’18。自然の驚異と音楽の楽しみが激しいくらいにミックスされ、まさに“スペシャル”な年となったことは間違いありません。

「自然と音楽の共存」をテーマとするだけに、毎回違った表情を見せてくれるのも魅力のうち。来年は一体どんな顔を見せてくれるのでしょうか。それではまた来年、会場でお会いしましょう!

Photo/Takuma Utoo、GO OUT編集部

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