子どもだけで1泊2日のソト遊び体験。 「キッズキャンプ」は最高の仲間に出会える自然の教室だった。

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キャンパーの聖地と謳われる静岡県富士宮市の「ふもとっぱら」にて、2023年4月21日(金)から23日(日)の3日間にわたり開催された「GO OUT JAMBOREE 2023」。3年ぶりの開催とあって、豪華なミュージシャンによるライブアクトや人気ブランドによる出展ブース街は、これまでにない盛り上がりをみせた。

そのコンテンツのひとつとして、子どもたちだけで自然に触れ、学び、体験する「キッズキャンプ」も開催。じつはこれ、隠れた人気コンテンツとなっており、子どもにアウトドアでの社会経験をさせるにはうってつけなんです。

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初対面の子どもたちだけで、アウトドアをフル体験。

今回の「キッズキャンプ」は「Coleman(コールマン)」の協力により実現。指導・引率はキッズ向けの自然体験プログラムを主に運営する「ノッツ」がサポートし、子どもたちだけの1泊2日ソト遊び体験が始まった。

今回は冒険好き、チャレンジ精神旺盛なキッズ21名が参加。朝9時に集合し、「GO OUT JAMBOREE 2023」のイベント敷地内に設けられた専有スペースへと移動。この場で初めて会った子どもたち同士、まずは「こんにちは!」の挨拶と自己紹介から。

オープニングタイムでは、サポートメンバーの紹介とプログラムの説明に真剣に耳を傾ける。「参加してくれた君たちには、コールマンから、寝袋とポーチ、そしてGO OUTオリジナルのシェラカップをプレゼントします!」とアナウンスがあると、「イェーイ!」「最高!」と大喜び。さっそくアイテムをゲットし、みんなご満悦の様子。本格的キャンプグッズが貰えるなんて、こりゃあ羨ましい。

ペグってどうやって打つの? 協力しながらテントサイトを作ってみる。

まずは自分たちのベースキャンプとなるサイト作りから。コールマン“ツーリングドーム/ST”の組み立て方をサポートメンバーが説明。みんな真剣な眼差しでテントの仕組みを学んでいた。

テントの仕組みを理解したら、今度は自分たちで組み立て開始。袋から取り出し広げて、ポールを繋げるまでは出来たけど、ペグってどうやって打つのが正解なの?って、みんな四苦八苦。見守っている僕ら大人でも、初めてのテント設置は苦労するんだから無理もない。手伝ってあげたい気持ちを抑えて、設営を見守ることに。

でも、そうやって試行錯誤しているうちに、無事にテント設営が完了。みんな思ってたより頼もしいじゃないか! 

寝床ができたら思いっきり遊ぼう、ということで、キャンプ仲間とイベント会場へGO。さっき初めて挨拶して、一緒にテントを建てただけなのに、もう肩を組んで歩いてる。自然の中で過ごしていると、こうやってすぐに打ち解けられちゃうの? とびっくり。心が解放されてるようで、良い雰囲気だなあと感じました。 

イベント会場は、遊びが盛りだくさん!

たくさんの人で賑わう中、まずは「コールマン」の出店ブースを訪問。新製品や、アーティストとのコラボーレーションプロジェクトの話を聞いたりしながら、最新のアウトドアグッズを見せてもらった。

そして今度はお隣の「DECATHLON(デカトロン)」ブースへ。ミニサイズのバスケットゴールを見つけて、シュートゲームに熱中。それほど高さもないから簡単そうだけど、なかなか入らず悪戦苦闘!

「SHIMANO(シマノ)」のブースでは、グラベルでの自転車体験も。普段の舗装路のように上手く走れないけど、凸凹道を走るのは結構面白い。こんな遊びができるのは「GO OUT JAMBOREE」ならではです。

いっぱい遊んだあとは、夕食の準備!

いっぱい遊んだし、太陽も西に落ちて、お腹が空いてきたところで夕食の準備に取り掛かる。今夜は大きな鉄鍋を使って、無水カレーに挑戦! 具材の玉ねぎ、トマト、鶏肉などを上手に切ったり、鍋に入れて煮込んだりと、アウトドアでの料理に熱中。包丁をうまく使えるかヒヤヒヤしたけど、なかなか手際がいいじゃないですか。

火を扱うのはもちろん初めてだけど、火おこしもキッズ達自らの力で挑戦。火がつくと「うぉーついたー!」と大興奮!それを見守っている我々も、キッズ達の成長を垣間見れたようで嬉しくなっちゃいました。そして初めてのダッチオーブンを、立ちのぼる炎の上に乗せてカレーを煮込んでいく。カレーの匂いって、なんでこんなに食欲をそそられるのでしょう⁉︎

完成したらみんなで食卓を囲み、いただきます。「すごく美味しいカレーができた!」とみんな大満足。お腹が満たされたあとは食器を片付けて、みんなで焚き火を囲みながらデザート代わりの焼きマシュマロ。

ちょっと雨が降ってきたけど、キッズたちにとってお楽しみだからやめられない。その後、明日のスケジュールに耳を傾けて、21時で消灯。おやすみなさいを言って、それぞれが建てたテントの中に潜り、就寝となりました。

おはよう2日目。バルーンに乗って「GO OUT JAMBOREE」全景を見渡す!

朝6時。前日の夜は少しばかり雨が降って、夕食作りでは悪戦苦闘してたけど、2日目の天気は持ち直しそう。朝は富士山もちょっとだけ姿を見せてくれました。

最初のアクティビティは、気球に乗って上空から「GO OUT JAMBOREE」の会場を観察する。空に浮かぶなんて経験したことのないキッズたちは、元気いっぱいで朝から大興奮。 見てるほうもワクワクしてきた!

ふわりと浮かんだ気球は、高さ25mまで上昇。空から見下ろすと、会場の「ふもとっぱら」には隅々までテントが。まさに絶景でした。

大興奮の気球体験が終わったら、みんなお待ちかねの朝食タイム。ここでは、美味しいスープが手軽にできると話題の「野菜をMOTTO」から発売されているスープを提供してもらい、それぞれのシェラカップを使って湯煎で頂くことに。電子レンジなんて無くても出来ちゃうから、慌ただしいキャンプでの朝食にはピッタリ。

「野菜をMOTTO」は全部で13種類あるのだが、栄養満点のスープは全て国産野菜! しかも、うま味調味料、合成着色料、合成保存料は不使用。今回はその中から「つぶつぶたっぷりポタージュ」「具沢山ポトフスープ」「10種類の野菜が入ったミネストローネ」の3種類が提供され、キッズ達にはそれぞれ食べたい味を選んでもらった。

コールマンのツーバーナーを使ってお湯を温め、アウトドアで初めて体験する湯煎。5分ほど待つだけで出来上がりだけど、こんなことも普段家庭ではやれないだろうから、きっといい経験になっただはず。

そしてメインは「コールマン」のホットサンドイッチ・クッカーを使って美味しいホットサンドを作りました。焼けた時の柄がコールマンのランタンマークになってて、かわいいと評判。

「野菜をMOTTO」のスープはかなり本格派。具材もごろっと入っていて、とても食べ応えがあります。ホットサンドとの相性もバツグン! 付け合わせにサラダとスクランブルエッグを添えて、いただきます!

こちらは、北海道産「さやかじゃがいも」と5種類の野菜たっぷり具沢山ポトフスープ。ほんとに野菜がゴロゴロ入ってて、朝から幸せな気持ちになります。

そしてこちらは、北海道産とうもろこし“スイートキッス”をふんだんに使用した「つぶつぶたっぷりポタージュ」。寒い朝に暖かいスープは身体が温まる。

キャンプには欠かせない薪はどうやって作るの? 初めての木こり体験。

美味しくてボリューミーな朝食で満たされたあとは、体験ワークショップが待っていた。テーマは、キャンプで欠かせない“薪”。キャンプ場を管理する「株式会社ふもとっぱら」は、この地で林業も営んでおり、周辺の山の木々を管理している木材生産、木質エネルギー利用といった事業を行なっている。森の中で育てられた木は、どんなふうに伐採され、”薪”になっていくのかを見せてもらいました。

薪はキャンプ場利用者に販売したり、キャンプ場で利用されるシャワーの給湯の燃料になったりする。ふもとっぱらには製材所があり、ここで薪が作られている。

薪になる木々はすぐ裏で管理されている森で切り出され、綺麗にまっすぐ伸びた木は建材として、少し曲がって建材には使えないものが薪になっていくと学んだ。そんな説明を受けながら、キッズたちは森林エリアに入っていく。

一本の杉の木が育つのに80年から100年くらいかかるのだそう。「目の前に見える植えたばかりの苗は、次の世代、またその次の世代の林業従事者に引き継がれていくんだよ」と説明を受けると「すげえ」「そんなに時間がかかるんだー」などと感心しつつ、各自ノコギリを渡されて森の中へ。

「木々が密集しすぎると太陽の光が届かなくなり、資源となる木々の生育が悪くなります。だから曲がっている木や、育ちの悪い木を間引いて光を届かせ、他の木をより良く育つようにします。」との管理人の言葉を頭に入れながら、ノコギリ片手に伐採開始。

ノコギリを使うのは、ほとんどのキッズが初体験。最初なかなか上手く切れず、途中で歯を押さえたりするもんだから、手を切らないようにねと声かけて、ちょっとヒヤヒヤしながら見守りました。でもインストラクターの人が上手な切り方をアドバイスしてくれて、少しずつ要領が分かってきたようです。

切った木を輪切りにしてもらい、お土産に。木の大切さが分かって、ますます自然が好きになったみたい。森を大切にする気持ちを、これからも忘れずに。

そろそろお片付け、テントの仕舞い方を教えてもらおう。

楽しかった2日間のプログラムもあっという間に最後の行程。サポートメンバーに、使ったテントの正しい仕舞い方を伝授してもらいながら、自分たちの力でサイトの撤収までやって、お世話になったテントを返却。

色々サポートしてくれた「ノッツ」のお兄さんお姉さんや、道具を提供してくれたコールマンさんにも「ありがとう!」と言ってたみんなの目は本当にキラキラしてました。自然の中で学んだり、遊んだりするのって、こんなに心が豊かになるんですね。ほんと素晴らしい。

初めて会うキッズたちが力を合わせた2日間、すべてのプログラムをやり遂げてみんな満足そう。それぞれみんなに感想を聞いてみたところ「買い物も出来て楽しかった」とか、「みんなと食べたカレーがめちゃくちゃ美味しかった!」などすべてポジティブ。疲れたとか、大変だったなんて言葉は全く聞こえてこなかった。

この2日間でのキッズ達の成長ぶりは目覚ましく、「学ぼう、そして自分でやろう」とする“逞しさ”さえ感じるとることができました。

最後はみんなで輪になり、「またここで会おう!ゴーアウトジャンボリー!」と叫び、集合写真を撮って「キッズキャンプ」は締めくくりです。みんな、楽しかったね!

子どもたちが自ら考え、自然のなかで過ごすことで新しい経験や発想力が養われる「キッズキャンプ」は、今後も「GO OUT」が主催する各地のイベントで開催していく予定。興味あり!というパパママはぜひGO OUT CAMPの公式HPで「キッズキャンプ」情報をチェックしてください!


Photo/Yuma Yoshitsugu

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Seijiro Eda
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