デザイナー自身が世界有数のヴィンテージコレクターとしても知られる「Nigel Cabourn(ナイジェルケーボン)」。その数々のヴィンテージコレクションたちをベースに多彩なラインナップを展開していますが、2024年の春夏シーズンが始動。
今回もミリタリーとアウトドアテイストをナイジェルケーボンらしく組み合わせたアイテムで魅了してくれますが、その中で注目の素材を使用したアイテムをピックアップしました。
まずはオリジナルのバックサテン生地に、ヘリンボーン生地の織柄をナノ顔料でプリントを施したものの2種類の素材を使用したシリーズ。ナノ顔料によるプリントは長年の着用、洗濯を繰り返しても落ちにくいことが特徴です。
そんな素材をブランドを代表するアーミーカーゴパンツに落とし込みました。
デザインはアメリカ軍のM-51カーゴパンツをベースにしながらもイギリスをはじめとする様々な国や、年代のカーゴパンツのディテールを採用。ウエストのボタンによるアジャスターや、サスペンダーボタン、右前腰のマチ付ポケット等など、ディテールも光る1本です。
同シリーズの1940年代のイギリス陸軍が運用していたアーミーパンツもピックアップ。
股上は深く、ヒップ回りはゆったりとしており、全体のシルエットのテーパードを抑えてすそ幅を少し広くすることで、ストレートに近いヴィンテージを意識したシルエットを採用。薄すぎず、厚すぎない素材感でオールシーズン着用が可能です。
続いて、オリジナルの度詰めの親子天竺と呼ばれる15.1オンスのカットソー素材を使用したシリーズ。
適度な柔らかさもありつつ目の詰まったしっかりした生地感で、繰り返しの着用にも耐えうるタフさが特徴。スラブ糸と呼ばれる長さや太さが不均一な糸で編まれていることで凹凸のある豊かな表情が魅力で、裏起毛していないのでサラリとした肌触りを提供してくれます。
そんな素材を使用したパーカの肩周りはフリーダムスリーブ仕様で曲線を描いたようなデザイン。1940-50sのヴィンテージに良く見られるディテールの1つで腕回りが楽で、快適な着心地を提供してくれます。
クルーネックスウェットシャツは1950年代のデザインを採用。Vガゼットもクラシック感をアピールしています。
縫製は全てフラットシーマと呼ばれる継ぎ目が立たない方法を採用。これにより、体にしっかりとフィットするのでストレスも軽減してくれます。
こちらのシリーズではスウェットパンツも用意。ウエストはゴムとドローコードで調整する仕様になっており、裾にもドローコードが付いているので絞って着用することもできます。
膝には左右で微妙に異なる位置に当て布が付いており、これは参考にしたヴィンテージのスウェットパンツがこのような仕様になっていたことから着想を得たというのも、ブランドらしい遊び心を感じさせてくれます。
ということで、今回は注目の素材を使用した最新作を紹介しました。ナイジェルケーボンらしい本格的なディテールを採用しながらも、現代的に仕上げたラインナップはほかにも多数用意されているので、ぜひチェックしてください。
(問)アウターリミッツ tel:03-5413-6957 cabourn.jp