現行ジープ・チェロキーは2014年5月に日本に登場。FFベースのモノコックボディという都市型SUVの顔を見せながらもFFだけでなく、当然ながらオンデマンド式の4WDも設定されています。
ラングラーをフルモデルチェンジさせたジープは、さらに日本でより売れるはずのチェロキーのビッグマイナーチェンジを敢行し、10月20日(土)から販売を開始すると発表しました。
マイナーチェンジ後のグレード構成は、現行登場時と同じで、「Longitude(ロンジチュード)」、「Limited(リミテッド)」、「Trailhawk(トレイルホーク)」の3つ。
さらに、導入限定車「Longitude Launch Edition(ロンジチュード・ローンチエディション)」も設定されています。ベースグレード「ロンジチュード」、そして悪路走破性に優れた「トレイルホーク」は、来年春の導入予定だそう。
今回のマイナーチェンジでは、フラッグシップモデル「グランドチェロキー」を頂点とするプレミアム系モデルの最新デザインが採用されているのがポイントです。
より、精悍なエクステリアに変わっただけでなく、各自動車メーカーが採用している「Apple CarPlay」、「Android Auto」に対応する第4世代の「Uconnect」と呼ぶ車載インフォテイメントシステムを採用。
さらに、使い勝手の面でも進化していて、ジープブランド初となる「ハンズフリーパワーリフトゲート」を用意し、両手がふさがった状態でも足先によるジェスチャーだけでリヤゲートの開閉が可能です。
ほかにも、ヘッドライト、デイタイムランニングライト、フォグライト、テールライトのすべてをLED化するなど、見た目に加えて視認性、非視認性を高める最新装備を用意。
ほかの安全装備も充実化されています。「クラッシュミティゲーション(自動ブレーキ)」付の前面衝突警報に、歩行者検知機能が追加されたほか、縦列駐車時などに車両側面の障害物を検知する側面距離警報が全車に標準装備。
設定速度を超えると、エンジン出力を下げて速度超過を防ぐ「アクティブスピードリミッター」も用意されています。
ほかにも、「リミテッド」にレザーシートが採用され、後退時の安全確認をサポートするリバース連動チルト機能付ドアミラー、乗降時にシートが後ろへスライドし、乗り降りをしやすくするイージーイグジットシート機能が装備され、快適性が引き上げられています。
パワーユニットも改良を受けています。エントリーグレードの「ロンジチュード」に、改良版の2.4L直列4気筒「マルチエア2」エンジンを搭載。
「START&STOP」機能やエアインテークの改良により、燃費向上、ノイズや振動の低減を実現したとしています。アウトプットは最高出力177ps、最大トルク229Nmで、トランスミッションはパドルシフト付9速ATが組み合わされます。
「リミテッド」と「トレイルホーク」には、新設計を謳う2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載。アルミ製シリンダーブロックやシリンダーヘッドの採用をはじめ、ツインスクロール式ターボチャージャーが搭載された現代的なエンジンになっています。
スペックは最高出力272ps、最大トルク400Nmで、こちらもパドルシフト付9速ATが組み合わされます。アイドリングストップなどによりJC08モード燃費は10.4km/Lを達成(レギュラーガソリン)。
そして、導入限定車の「ロンジチュード・ローンチエディション」は「ロンジチュード」をベースに、レザーシートとフロントシートヒーターといった豪華装備のほか、スライディングリアシート、リヤディープティンテッドガラス、セキュリティアラームといった機能装備も充実。
ボディカラーは、ダイアモンドブラッククリスタルP/C(限定100台)、ブライトホワイトC/C(限定100台)の2色を用意。
価格は「ロンジチュード・ローンチエディション」が4,290,000円、リミテッドが4,790,000円です。
(塚田勝弘)